『相棒』元日SPは“絶海の孤島”が舞台 段田安則がシリーズ初出演「特別な感覚でした」
俳優の水谷豊が杉下右京を、寺脇康文が亀山薫を演じるテレビ朝日系連続ドラマ『相棒 season24』(水曜午後9時)の元日スペシャル『フィナーレ』が、2026年1月1日午後9時より放送されることが17日、発表された。併せて、ゲストとして段田安則がシリーズ初出演することも明らかになった。

特命係が聖夜の殺人事件に挑む
俳優の水谷豊が杉下右京を、寺脇康文が亀山薫を演じるテレビ朝日系連続ドラマ『相棒 season24』(水曜午後9時)の元日スペシャル『フィナーレ』が、2026年1月1日午後9時より放送されることが17日、発表された。併せて、ゲストとして段田安則がシリーズ初出演することも明らかになった。
2000年に『土曜ワイド劇場』の1作としてスタートして以来、緻密なミステリーで支持を集めてきた『相棒』シリーズ。放送開始から25周年を迎えた節目の年となる今回は、シリーズ通算20回目となる元日スペシャルとして、“絶海の孤島”を舞台に連続殺人事件が繰り広げられる大作となる。杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の“黄金コンビ”が、新年最初の夜を彩る。
物語はクリスマス・イブ、右京と薫が美和子(鈴木砂羽)、小手鞠(森口瑤子)とともに、いわくつきの離島“聖島”に向かうところから始まる。島では、人気ミステリー作家・美作章介(段田安則)の代表作『血塗られた聖夜』の舞台となったホテルで、毎年恒例の“読書会”が開催されていたが、美作のもとに作品を模倣した不穏な脅迫状が届いたことから、右京に捜査依頼が舞い込んだという。
ホテルにはなぜか甲斐峯秋(石坂浩二)の姿もあり、イベント終了直後には、完全な密室で関係者が殺害されるという事件が発生。さらに連絡船には爆発物が仕掛けられ、嵐によって島が完全に孤立する事態に。まるで小説の世界に迷い込んだかのように、ミステリーさながらのシチュエーションが現実となる。
そして恐怖は続く。美作の小説になぞらえるかのように、5人の男女が次々と殺害されていく事態へと発展。複雑に入り組むトリックと疑念が交錯し、右京が苦悩する場面も描かれるという。
今回、段田は美作章介役としてシリーズに初出演を果たす。コメディーからシリアスまで幅広く演じ分ける名優で、2024年には紫綬褒章を受章。NHK大河ドラマ『光る君へ』での冷徹な藤原兼家役や、『しあわせな結婚』(テレビ朝日)での父親役などで話題を集めた。右京をも魅了したという知的なミステリー作家を演じる段田は、特命係と事件のカギを握る存在として物語を大きく動かしていく。
そのほか、濱田マリ(月城かなと)、黒沢あすか、谷田歩ら演技巧者が脇を固め、スケールの大きなミステリーが展開される。
段田のコメントは下記の通り。
――オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
「『相棒』は、ずっと一視聴者として拝見してきました。一度は出演したいな、と願い続けてきたのですが、今回、元日スペシャルにお声がけいただき、“ついに来たか!”という思いでした。うれしかったですね!」
――脚本を読んだときの感想は。
「最初に脚本を読んだときはストーリーが複雑で、“どういうことだ、これは!?”と驚いたのですが、セリフを覚えるために何回か読みこんだところ、ものすごく緻密に練られた面白いミステリーだなと感心しました。今回の謎解きはなかなか難しく、あの右京さんが迷いながら捜査するんです。そこが面白いところですね。私が演じるミステリー作家の美作章介は意外とよくしゃべる男で撮影は大変ですが(笑)、物語が進むにつれ、どうなっていくのかわからない、面白さのある役です」
――『相棒』の撮影現場の印象を教えてください。
「(水谷)豊さんとは時代劇ドラマ『無用庵隠居修行』で共演させていただきましたし、舞台『帰ってきたマイ・ブラザー』では豊さんだけでなく、寺脇(康文)くんともご一緒させていただいています。豊さんは僕の憧れの先輩ですが、そういった作品のときは“俳優同士”という感覚でいられるんです。でも、こと『相棒』に関しては拝見してきた時間が長いからなのか、スクリーンの中に自分が入ってしまったような、ほかの仕事とは違う、特別な感覚がありました。お2人に限らず、捜査一課の3人とのシーンでも、まるで“画”の中に自分が入っちゃった……みたいな不思議な感じがしましたね」
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
「ついに念願の『相棒』に出演させていただくことになりました。謎を秘めたミステリー作家を演じますので、ぜひ楽しみに見ていただけたらと思います。難解な謎解きだけではなく、人間の情にグッと訴えかけるような、心に響く場面もあり、お正月にふさわしい壮大で面白いドラマですので、ぜひご覧ください」
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