2児の父・DAIGO、人生は「奇跡の連続」 DAI語「CKSH」に込めた家族時間への思い
アーティストでタレントのDAIGOが、『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』(公開中。キャンベル・ブライヤー監督)でゲスト声優を務め、物語の鍵を握るサンタクロース役を演じている。同シリーズには2015年以来、9年ぶり2度目の出演。今では2児の父として、作品の主人公・トーマスがより身近な存在になった。今回、作品への思い、そして家族について“DAI語”で語った。

『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』に出演
アーティストでタレントのDAIGOが、『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』(公開中。キャンベル・ブライヤー監督)でゲスト声優を務め、物語の鍵を握るサンタクロース役を演じている。同シリーズには2015年以来、9年ぶり2度目の出演。今では2児の父として、作品の主人公・トーマスがより身近な存在になった。今回、作品への思い、そして家族について“DAI語”で語った。(取材・文=大宮高史)
『きかんしゃトーマス』は英国の絵本が原作。架空のソドー島を舞台に、顔と意思を持つ機関車トーマスを中心に、人々とのふれあいを描き、出版から今年で80年を迎えた。日本でテレビアニメがスタートし35年、初映画公開から25年が経つなか、今回が初めてのクリスマス映画となる。
DAIGOが声優を担当するのは、2015年公開の『映画 きかんしゃトーマス 探せ!!謎の海賊船と失われた宝物』以来。9年前は機関車ライアンを演じたが、今回はソドー島の子どもたちにプレゼントを届けるサンタクロース役に挑む。クリスマスイブの日、少女からサンタへの手紙を託されたトーマスの親友・パーシーと同僚の機関車たちが、サンタを探して島を奔走。イブの夜が更けていくなか、サンタを見つけて願いを届けることはできるのか――というストーリー。重要な役にDAIGOも気合いが入ったようだ。
「サンタクロースという役柄を聞いて、最初はいい意味で歳をかなり重ねた『長老』のような渋いおじいちゃんを想像しました。でも、監督に話を聞いたら『元気いっぱいで、みんなに力をどんどん送ってあげられるようなサンタ』とおっしゃっていたので、そこは意識しました。また、映像では、すごく恰幅のいいサンタだったのですが、僕はそんなに肉付きがよくないので、風船で膨らんだかのような自分をイメージして、元気よく声を出そうと取り組みました」
役作りにおける研究は、サンタクロースの“笑い声”にも及んだという。
「人生を生きていて、『ホッホッホ』って言うことなんてないですよね(笑)。だから『ホッホッホ』を繰り返すだけでも難易度は高かったのですが、何回も言っているうちに、どんどん楽しくなってきました。これは『ここにいるよ』という意味なのか、『その通りだよ』と肯定しているのか、ちょっとした会話をしているような解釈で自分も取り組めるようになって、そういったセリフの違いも楽しんでもらいたいですね」
子どもに人気の『きかんしゃトーマス』。今回再び携わることになったDAIGOも、現在は5歳の長女と、乗り物に夢中な1歳の長男を持つ父親だ。このタイミングで改めて縁があったことに「これ以上ない最高のタイミングでした。ミラクルですね」と目を輝かせた。
「僕も幼いころ、機関車に顔があってしゃべるトーマスの映像には、『こんなジオラマみたいな世界が動くのか!』と驚きながら見ていました。息子は今、車や電車が大好きで、案の定、トーマスも大好きになっています。これも奇跡だなと感じています。もしオファーが20年後ぐらいだったら僕ももう70歳近いですし、子どもたちも成人していますから。まさに来てほしいタイミングで巡ってきてトーマスに携われる喜びを感じました」

「CKSH」…クリスマスならではの幸福
巡り合わせに感謝を込めると、表情がやさしくなった。その先には多忙な日々の中でも、家族との時間を大切にしたい思いがある。季節の行事やイベントでも家族の思い出を心に刻んでいるのだ。
「上の娘は5歳になって、クリスマスツリーの近くで座って写真が撮れるようになりました。前は歩き回ったり、帽子を取りたがったりして大変でしたが、成長して、親の気持ちが分かってくれるようになったのかなって。今では息子も加わって、そういう瞬間を記録に残していくと、将来振り返った時に、さらに感慨深くなるかなと思います。これからもクリスマス、新年……とイベントを繰り返しく度に思い出が増えてうれしいですね。イルミネーションを見に行って激混みの時もありますが、子どもたちが『きれい!』と感動している姿を見ると、やっぱり行ってよかったなと思います」
家族の存在は、“明日への原動力”になっているようだ。そんなDAIGOは仕事からプライベートまで「人生は奇跡の連続」と語る。
「19歳で音楽を始めたころは『トーマス』に声優として出られるなんて考えてもいなかったです。自分のこの人生を選んでよかったな、と思います」
そして、これからも子どもたちの成長とともに願い続けることがある。素朴な思いを得意のDAI語で教えてくれた。
「『CKSH』。(C)クリスマスを、(K)家族で、(S)過ごせるだけで、(H)ハッピー。クリスマスをまた家族で迎えられたね、今年も1年平和に過ごせたねって振り返りながら、また次の1年を健康で一緒に過ごす。それを続けていきたいですね」
今回スクリーンの中で、サンタクロースとして子どもたちに夢を運ぶDAIGO。その声には、愛する家族を見守る父親としての優しさも宿っている。
□DAIGO(ダイゴ)1978年4月8日生まれ、東京都出身。2003年にソロユニット、DAIGO☆STARDUSTとしてメジャーデビュー。07年に3人組ロックバンド・BREAKERZを結成し、ボーカルを務める。歌手、タレント、俳優として幅広く活動し、バラエティー番組では、さまざまな言葉をアルファベットの頭文字を合わせて造語にした「DAI語」を披露し、注目を集めた。俳優としては12年公開の『ウルトラマンサーガ』で映画初主演を果たす。24年にはBREAKERZとして8枚目のアルバム『Bintage』をリリースした。現在、2児の父。
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