吉本を背負うOWV×OCTPATH、初の連動ライブで証明した「ともに上へ」の野心と実力【ライブレポ】
吉本興業所属のボーイズグループ・OWV(オウブ)とOCTPATH(オクトパス)による初の連動型ライブ『OWV OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE』初日が13日、神奈川・横浜BUNTAIで開催された。この日は8人グループのOCTPATHがメインで、終盤に4人グループで“兄貴分”のOWVも登場。ハイレベルなパフォーマンスで、THme(スミー=OCTPATHファンの総称)、QWV(キュウブ=OWVファンの総称)を同時に魅了した。

『OWV OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE』初日
吉本興業所属のボーイズグループ・OWV(オウブ)とOCTPATH(オクトパス)による初の連動型ライブ『OWV OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE』初日が13日、神奈川・横浜BUNTAIで開催された。この日は8人グループのOCTPATHがメインで、終盤に4人グループで“兄貴分”のOWVも登場。ハイレベルなパフォーマンスで、THme(スミー=OCTPATHファンの総称)、QWV(キュウブ=OWVファンの総称)を同時に魅了した。(取材・文=柳田通斉)
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開演時刻から15分遅れ、ビジョンにOCTPATHの一人ひとりが映し出された。観客の興奮が高まると、ジーンズとジャケット姿の8人(小堀柊、栗田航兵、太田駿静、海帆、高橋わたる、四谷真佑、西島蓮汰、古瀬直輝)が横並びで登場。特効の炎が吹く中で『Carnival』をキメ顔で歌い、踊った。
その後、5枚目シングル『OKTAVE』、『Showtime』、『Playboy』、『Sweet』と立て続けに披露。『Sweet』の途中では、メンバーが「来てくれたこと、絶対に後悔させません」「一緒に楽しましょう」と呼びかけた。寒さの厳しい外気とは対照的に場内の熱は高まり、8人全員が汗だくになった。
そして、最初のMCでは「どんぐりコロコロ、くりちゃーんで~す」(栗田)、「アイドルとプロゲーマーをやってます」(四谷)、「スマイルモンスターです。キラン」(太田)などとユニークに自己紹介。会場には両グループに興味を持って初めてライブ会場に来てくれた観客用のビギナーズシートも用意されており、メンバーはうれしそうにそのエリアに「楽しめてますか~」と声をかけた。
OCTPATHは、韓国発サバイバルオーディション番組の日本版『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』に出演した元練習生8人で、2021年11月に結成された。同番組からは、グローバルグループのINIが誕生。一気にブレイクしたが、OCTPATHはその背中を見ながら国内で地道に活動を続けてきた。
約4年の月日でメジャーデビュー、音楽番組出演、Zeppツアー、アリーナ公演などを経験してきた。一方で、メンバーは共通して「もっと知名度を上げて、グループとして上のステージへ」の思いを抱えてきた。それは、JO1を誕生させた『PRODUCE 101 JAPAN 』の元練習生4人(中川勝就、本田康祐、佐野文哉、浦野秀太)によるOWVも同じだった。そして、「ともに上に」をテーマにして実現した初の連動型ライブ。OCTPATHがクリスマスソング、ユニット曲、メドレー、巧みで力強いラップでも会場をさらに熱くさせ、17曲目にはOWVの『BREMEN』をカバーした。
そして、本編ラストにOWVが登場。2グループで11月17日にリリースした初の合同楽曲『TWO THRONE』を披露した。同曲では、OWVの佐野、本田、OCTPATHの海帆、古瀬が振り付けを担当。12人は、ラップを奏でながら一糸乱れぬダンスを展開した。文字通り、このライブに懸けたハイレベルなパフォーマンスだった。
アンコールは、OCTPATHのみで登場。全員がライブTシャツ姿で『スターライトランデブー』を楽しく歌唱した後に再びOWVも姿を見せ、12人で横並びになってOCTPATHの2枚目シングル『Perfect』を歌唱した。肩を組むなどして観客とコール&レスポンスを繰り返した。最後は仲良しトークをした後に観客と一緒に全員で記念写真をパチリ。初日の連動は、温かな空気のまま終了した。
その後、OCTPATHはビジョンを使ってサプライズ発表。春に9枚目シングル、夏に10枚目シングル、冬に3枚目アルバムをリリースすること、地上波冠番組が決定したことを伝えた。歓声が上がると、「まだ、あるんです」と言い、2月11日に東京・ヒューリックホールファンミーティング、3月21日にKanadevia Hall(東京ドームシティホール)でのライブ開催を報告し、「皆さん、会いに来てくださいね」と呼びかけた。

骨折から復活の西島蓮汰「ブチ上がりました」
来年に向けて、ファンのワクワク感を高めた後には8人全員が自分の言葉で思いを伝えた。
高橋「僕らが吉本を大きくして、ここにいる皆さんを絶対に幸せします!」(ファン、関係者から『もう、大きいよ』の突っ込み)
小堀「(横浜BUNTAIでの連動型ライブに)不安がありましたが、安心しました。僕たちはまだまだ伸び代があるので応援をよろしくお願いいたします」
古瀬「こうして横浜BUNTAIに立てたことは当たり前じゃないと思っています。いつか、OWV、OCTPATHで一緒に全国ツアーをしたいです」
西島「3月から(左第一肋骨骨折で)踊れなかったのですが、皆さんのおかげで戻って来れました。抑えていくはずが、(1曲目の)『Carnival』からブチ上がりました」
栗田「今日、僕たちを好きになった人、声を出してくださ~い。これからも人の人生を楽しませることをしていきたいです」
海帆「(連動型ライブの)準備期間は新鮮で楽しかったです。僕がボケると、(OWVの)浦野くんが頭をはたいてくれてうれしかったです(笑)」
太田「僕らの目標はたくさんあって、東京ドームに立ちたいと思っています。実現したら泣くと思います。一緒に歩いてくれたらうれしいです」
四谷「僕たちは皆さんのことを幸せにしますが、皆さんも僕たちのことを幸せにしてください。来年はもっともっと駆け抜けていきます」
30分に渡る発表&トークの後、最後にこの日22曲目の『FUN』を披露。疲れを感じさせない全力パフォーマンスで約2時間30分の宴を締めくくった。
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