『ザ・ロイヤルファミリー』続編の可能性は? プロデューサーが明言「スタッフ・キャスト一同、やってみたい思いはある」
俳優の妻夫木聡が主演を務めるTBS系連続ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(日曜午後9時)が14日に最終回(拡大SP)を迎える。原作は山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏の小説『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)。このたび、本作の加藤章一プロデューサーにインタビューを行い、ドラマ化まで5年の歳月を費やした舞台裏とともに、“続編”の可能性について聞いた。

足掛け5年でドラマ化…コロナ禍乗り越え「皆さんに辛抱強く付き合っていただいた」
俳優の妻夫木聡が主演を務めるTBS系連続ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(日曜午後9時)が14日に最終回(拡大SP)を迎える。原作は山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏の小説『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)。このたび、本作の加藤章一プロデューサーにインタビューを行い、ドラマ化まで5年の歳月を費やした舞台裏とともに、“続編”の可能性について聞いた。
日曜劇場枠で放送中の本作は、競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが家族や仲間との絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリーが描かれる。また、JRA(日本中央競馬会)の全面協力のもと、競馬場はじめリアリティーのあるドラマとなっている。
加藤氏は原作小説を刊行された2019年の秋頃に読み、すぐにドラマ化へ向けて動き出していた。原作者の早見氏やJRAをはじめ関係各所から許可を取り、撮影へと動き出せるかと思われた。しかし、すぐにコロナ禍に見舞われ、制作が一時中断した。
「いまになって出来上がった映像を見ると、競馬場での大人数の役者さんとかエキストラさん、競走馬の数を考えると、コロナ禍ではやっぱりできなかったですし、あの時に『無理だな』と判断したのは正しかったとは思います」と当時について振り返った。
本作の実現を諦めなかった加藤氏だが、関係者の理解があってこその企画再開だったとして、「これだけ大規模に時間もお金もかけなきゃいけない作品をやらせてくれたTBSテレビさんもそうですし、早見さんも新潮社さんも映像化権を他の会社に渡すこともできたのに、最初に手を挙げた僕らにそのまま預けていただきました。JRAさんも含めて、『もう1回進めさせてください』と2回くらいお願いすることもありました。そういった意味でも、皆さんに辛抱強く付き合っていただいた結果だと思っています」と感謝の言葉を述べた。
そんな本作では、放送されるたびにXでトレンド1位を獲得し、競馬ファンも競馬を知らない層にも注目される話題ドラマとなった。夢を追い続ける熱い人間ドラマだけでなく、JRA全面協力で実現した、実際のレースや競馬場を使用したリアリティーのある貴重な映像も視聴者の感動を引き立てる。
14日の最終回を前に、すでに「ロス」の声が相次ぐなど“続編”に期待する声も上がっている。続編の可能性を問われると、加藤氏は「現場のスタッフも、キャストの皆さんも『続編やりたいな』とはおっしゃっていただいています」とチームの前向きな姿勢を明かした。
続けて、「撮影チームがすでに出来上がっていて、いつでも対応できるようになっています。当初レースシーンの撮影方法が決められなくて『あれもダメ、これもダメ』となって、最終的に実際のレース映像も使いながら、CGも加えた今のレースシーンに落ち着いたんですが、撮影のノウハウが溜まってきました。まだ何も決まっていない話ですけど、演出の塚原(あゆ子)とも他のスタッフとも『次できたら、もっとかっこいい映像が撮れるのに』と話していて、JRAの担当の方とも『次あれば、こういうふうにするともっと効果的にやれますよね』と話だけは出ているんです」と自信をのぞかせた。
「もし早見先生がすてきな本を書いてくださって実現するのであれば、それがどういう形になるか分からないですけど、やってみたい思いはスタッフ、キャスト一同あります」と言葉に力を込めて、続編への意欲を見せた。
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