秋元康プロデュースの22/7、可能性と成長を実感した2年間 卒業と新メンバー加入で「山場を乗り越えまくりました」

秋元康氏が総合プロデュースするデジタル声優アイドル・22/7(ナナブンノニジュウニ、通称ナナニジ)が、10日に3枚目アルバム『ABC予想』をリリースした。デビュー8周年を迎えた同グループは、4年ぶりに新メンバーオーディションを開催。近く新章に突入する。天城サリーと麻丘真央に、アルバムに込めた思い、新体制スタートを控えた現在の心境を聞いた。

現在の心境を語った麻丘真央(左)と天城サリー【写真:ENCOUNT編集部】
現在の心境を語った麻丘真央(左)と天城サリー【写真:ENCOUNT編集部】

3枚目アルバム『ABC予想』をリリース

 秋元康氏が総合プロデュースするデジタル声優アイドル・22/7(ナナブンノニジュウニ、通称ナナニジ)が、10日に3枚目アルバム『ABC予想』をリリースした。デビュー8周年を迎えた同グループは、4年ぶりに新メンバーオーディションを開催。近く新章に突入する。天城サリーと麻丘真央に、アルバムに込めた思い、新体制スタートを控えた現在の心境を聞いた。(取材・文=イシイヒデキ)

――2年ぶりのアルバムリリースですが、この2年でグループはどう変化したと感じていますか。

麻丘「セカンドアルバム発売以降は、本格的に、ミュージカル調の演劇も含んだライブにも挑戦したり、ナナニジらしいライブの形が確立された2年だと思います」

天城「昨年からアニメのタイアップ曲を3作連続で担当させていただきました。作品の世界観に寄り添うということが初めてでしたので、新たな可能性と成長を実感しました」

――リード曲『理論物理学的 僕の推論』は、どのような楽曲になっていますか。

天城「タイトルから秋元先生を感じましたし、自分に問いかける描写も秋元先生流の恋をテーマにした楽曲だと感じて、歌うことができて幸せです」

――注目してほしい推し楽曲を教えてください。

天城「『箱庭の世界』は、かなり心をえぐられる楽曲です。私はレコーディングをする前、実はそっと歌詞を閉じてしまいました。それくらい刺さる歌詞の楽曲です。こんなに心を揺さぶられる曲に出会うことは難しいと思うので、誰かの気づきになれたらうれしいです」

麻丘「私たちにとって箱庭は、グループの存在だと思っています。それに当てはまると、苦しく感じてしまう部分も多いのですが、私にとっての箱庭も芸能人生そのものなので、この曲で自分が存在した証拠を残していきたいです。あと、望月りのちゃんの歌声が存分に生かされている曲なので注目していただきたいです」

――今年は、8月に西條和さんが卒業を迎え、新メンバーオーディションも開催されました。グループが変化の時を迎え、どのような心境でしょうか。

麻丘「さみしさはもちろんあるのですが、過去を思い返して悲しいという心境はありません。リハーサル室に行くと『少ない!』と思うことはあるのですが、それもみんなで笑い合える関係性の7人で活動できています」

天城「しんみりしていないけど、ワクワクという気持ちでもなく、今はニュートラルなところにいます。この日々が日常になっているのかもしれません。これまでの活動を振り返ると、紆余曲折がありすぎて気持ちの起伏が激しかったのですが、卒業や新メンバー加入は過去に経験したことなので、落ち着いて受け止められるようになりました」

麻丘「山場を乗り越えまくりましたね」

未来図を語った【写真:ENCOUNT編集部】
未来図を語った【写真:ENCOUNT編集部】

――新メンバーオーディションを見届けて、どんなことを感じましたか。

麻丘「『ナナニジとは何なのか?』『ナナニジに入って、こんなことをしたい』という台本を作って読み上げる審査があったり、参加者にとってはすごく濃密なオーディション期間だったと思います。それを乗り越えて、熱い思いを持った新メンバーと活動できるのが今から楽しみです」

――今回のオーディションは「主人公募集」というテーマがありましたが、おふたりが主人公になれたと感じた瞬間はどんなときでしょうか。

天城「私は自分が『週刊少年ジャンプ』の主人公だと思って生きています。センター以外のポジションでも、『後列にいるからサブキャラ』という気持ちは一切ありません。ライブをしていても、見てくださっている方の目の前に立った子がその方のセンターです。私生活でも常に自分が主人公だと思っています」

麻丘「私はどんな時かな?」

天城「まおすけ(麻丘)は、ヒロインって感じがします。プリンセスでディズニー映画の主人公ですね」

――グループが9年目に突入し、どんな未来図を描いていますか。

麻丘「私たち3期生が加入した時は、明るい子がたくさん合格して、ナナニジの曲も明るくなっていきました。『主人公募集』というテーマの中で合格した新メンバーが加わって、グループの色がどうなっていくのか。今はいろんな曲調に挑戦しているのですが、何か一つに絞るのか、これからもいろんな面を見せていくのか、どんな未来になるのか楽しみです」

天城「どんな楽曲を歌っても、ナナニジの色、それぞれのメンバーも自分の色をキープできると思うので、さらに素敵なグループになっていったらいいなと思っています」

□22/7(ナナブンノニジュウニ) 秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだデジタル声優アイドルプロジェクトで2016年12月に誕生。メンバーは、『けいおん!』『たまこまーけっと』などで有名な堀口悠紀子氏をはじめ、アニメ界を代表するトップクリエイターが生み出したキャラクターの声優を務めている。今月14日には、東京音楽大100周年記念ホールで昼夜2公演の「22/7 ANNIVERSARY LIVE 2025」が開催される。

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