フジ『サン!シャイン』、万策尽きて1年で終了決定 視聴率は低迷…広告収入の激減も要因

今年3月31日にスタートしたフジテレビ系情報番組『サン!シャイン』(月~金曜午前8時14分)が、来年の3月末で終了することが4日、関係者への取材で分かった。後枠は『めざましテレビ』(月~金曜午前5時25分)の放送時間を延長する方向で調整している。終了の要因は、「視聴率の低迷と制作費の削減」とみられている。

フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】
フジテレビ【写真:ENCOUNT編集部】

カズレーザー「長く続けば」の願いかなわず

 今年3月31日にスタートしたフジテレビ系情報番組『サン!シャイン』(月~金曜午前8時14分)が、来年の3月末で終了することが4日、関係者への取材で分かった。後枠は『めざましテレビ』(月~金曜午前5時25分)の放送時間を延長する方向で調整している。終了の要因は、「視聴率の低迷と制作費の削減」とみられている。

 帯の情報番組が、異例の1年での終了になる。『サン!シャイン』は今年4月の改編期、『めざまし8』を引き継ぐ形で谷原章介がメインキャスターを担当し、武田鉄矢とメイプル超合金のカズレーザーらをレギュラーに迎え、同時間帯の視聴率戦線に乗り出した。

『めざまし8』は、故小倉智昭さんが約22年MCを務めた『情報プレゼンター とくダネ!』の後継番組として、谷原のMCで21年3月末から放送を開始。しかし、視聴率が低迷し続けた。そして、開始4年での終了と新情報番組を検討する中で、谷原のMC継続は早々に決定。その後、中居正広氏・フジテレビ問題が表面化し、続々とCM放送が見合わせとなった。

 同社の売り上げが激減した中で始まった『サン!シャイン』では、担当曜日ごとに出演するスペシャルキャスターに、武田とカズレーザーを起用。NHK連続テレビ小説が終了する間際の8時14分を放送開始にした新編成も注目され、カズレーザーは「番組が長く続くといいなと思います」とコメントしていた。

 しかし、視聴率は低迷したまま。平均世帯視聴率は2~3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で推移し、NHK『あさイチ』やテレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』に大きく差をつけられている。

 10月の改編期には、コーポレート本部アナウンス局次長でかつて『とくダネ!』のレギュラーだった佐々木恭子アナウンサーをキャスターとして投入したが、状況を打破するには至らなかった。文字通り、万策尽きたことで決まった1年での番組終了。同番組の状況を知る関係者は「広告収入が減った中で、会社として番組制作費を削らざるを得ない。そのため早期に決断したと聞いています」と証言した。

 フジテレビ企業広報部はこの日、ENCOUNTの取材に「改編の詳細については、お答えしておりません」とコメント。番組もこの件に触れることなくスタートした。

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