ABCテレビ・テレビ朝日系連続ドラマ『君としたキスはいつまでも』（ABCテレビ：日曜深夜0時10分、テレビ朝日：土曜深夜2時30分）第7話先行上映＆キャスト登壇イベントが29日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で開催された。昼夜2回公演で行われた本イベントには、ドラマ出演中の若手俳優ユニット、チーム・ハンサム！のメンバーである青柳塁斗、猪塚健太、太田将熙、小関裕太、福崎那由他、細田佳央太、松岡広大、溝口琢矢、本島純政の総勢9人が登壇。ENCOUNTは夜公演をレポートする。（取材・文＝生島マキ）

　会場は、物語が後半戦に突入するタイミングでの貴重な先行上映とキャスト登壇を待ち望むファンたちであふれかえっていた。その前に劇場スクリーンで第7話が30分間上映。それが終わると、照明が切り替わってキャスト陣が登場。横一列に並んだ。

「こんばんはー！」

　あいさつとともに自己紹介が続き、客席からは歓声と憧れを映すような沈黙のまなざしが向けられた。

　第7話は、当日の29日夜にテレビ朝日で、30日にABCテレビで放送される回で、太田と溝口によるBL（ボーイズラブ）ストーリー。「人生で最も尊いキスシーン」をテーマに、多様なラブストーリーを描いてきた“君キス”シリーズだが、BL展開は今回が初めてだ。一足先に視聴した会場のファンは、感動と驚きの狭間で揺れていた印象だ。

　MCを務めたのは、第1話と第5話に出演した細田。子役時代からドラマ、映画、舞台に出演し、最近はNHK連続テレビ小説『あんぱん』での好演で話題を呼んだ。そんな細田が太田と溝口にボーイズラブ回について話を向けると、太田は「10年くらい知り合いの友だちとチューするって……」と照れ笑い。溝口も「最後のキスシーンをめちゃくちゃ撮ったんだけど、フッと笑ったのは最初だけ。あとはスタッフさんの熱意や将熙の情熱で、すごくいいシーンになりました」と明かした。役作りのため、太田はスマートフォンの待ち受け画面を溝口の宣材写真にしていた裏話も明かし、客席を沸かせた。

　チーム・ハンサム！は、大手芸能事務所・アミューズ所属の若手俳優によるユニットで、歌、ダンス、舞台など多彩な表現で活動している。2005年から流動的にメンバーを入れ替えながら続く長寿プロジェクトで、メンバー全員が俳優業に加えエンターテインメントの領域を広げている。

　この日のイベントでは、各話の裏話やオフショット的エピソードも多数披露。第2話出演の本島は、役柄があてがきに近かったため実際のキャラクターとほぼ同じ雰囲気だったことを語り、会場を和ませた。

　第6話出演の青柳は、腹筋を見せるシーンがあったため撮影中に鍛え続けていたエピソードを告白。現場を再現するミニ芝居も行われ、仲の良さが伝わる空気感に。ファンから笑いと歓声が自然とこぼれた。

　第8話以降の内容は“ネタバレ防止”の範囲で紹介され、松岡は福崎を、福崎は小関を、小関は松岡をそれぞれ語るというリレー形式になり、第9話と最終話に出演予定の小関は言葉に力を込めた。

「小学校時代、学校が休みの土日は1日8時間、演技レッスンやダンスレッスンをしてきた仲間です。こうやって一つのドラマに一緒に出られたことがすごい。だから、この“廃校になった小学校をフルリノベした湖畔のホテルに集まる人々の物語”という舞台が、リアルに感じます」

　同作の物語後半は、小学校時代をともに過ごした幼なじみ5人が思い出の場所に集まり、自分自身と向き合う展開へ。松岡は「ずっと一緒だったみんなと過ごした愛しい時間でした」としみじみ振り返った。

　さらにこの日は、12月19日に解禁されるドラマ主題歌、チームハンサム！の新曲『Here Today』のミュージックビデオが特別に先行上映。大型スクリーンいっぱいに広がるエモーショナルなメンバー歌唱に、会場全体が静かに引き込まれていった。

　イベント終盤、年末恒例の『ハンサムライブ』の話題にも触れられ、約80分のトークは終了。細田は最後に「ドラマも舞台も楽しみです。皆さんが期待してくださることで僕らも頑張れます。年末のハンサムライブは20周年を迎えます。20周年らしいお祭りにしますので、みんなとお会いできることを楽しみにしています！」と伝えた。

　同ライブは、12月27日、28日にパシフィコ横浜国立大ホールでライブを開催される。