ONE N’ ONLY、初のアリーナ公演「これからも俺たちと一緒に未来を作り続けてください」【ライブレポート】
5人組ダンス&ボーカルグループのONE N’ ONLYが11月29、30日に神奈川・ぴあアリーナMMで「ONE N’ ONLY LIVE TOUR 2025『LUMINA』」を開催した。9月からスタートしたツアーのファイナル公演で、自身初のアリーナ公演となる。ライブでは11月26日にリリースされたばかりのメジャー1stアルバム『AMAZONIA』の楽曲を含む全23曲を披露。ENCOUNTでは同29日の模様をレポートする。

「LIVE TOUR 2025『LUMINA』」29日公演
5人組ダンス&ボーカルグループのONE N’ ONLYが11月29、30日に神奈川・ぴあアリーナMMで「ONE N’ ONLY LIVE TOUR 2025『LUMINA』」を開催した。9月からスタートしたツアーのファイナル公演で、自身初のアリーナ公演となる。ライブでは11月26日にリリースされたばかりのメジャー1stアルバム『AMAZONIA』の楽曲を含む全23曲を披露。ENCOUNTでは同29日の模様をレポートする。
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開演前に場内に流れる『BLAST』に楽しげにペンライトが揺れる。開演を今か今かと待つ期待感が高まっているのが分かる。照明が消え、より大きくなる音楽。オープニング映像が流れたあと、激しいライティングの中、ステージ上の紗幕が落ち、そこにONE N’ ONLYの姿が……ない。彼らの姿はステージのはるか上、天井部分に。『BLAST』のミュージックビデオ(MV)を思わせるセットとともにゆっくりと姿を現し、会場は大歓声に包まれた。
1曲目はもちろん『BLAST』だ。ステージに降り立つと圧倒的な存在感でパフォーマンスを繰り広げていき、SWAG(ONE N’ ONLYのファンネーム)の心をつかむ。
そして間髪入れずに『FUEGO』、『Burn it out』を。制御ペンライトできらめく会場は冒頭から強い一体感を築き上げていく。続いてはセンターステージに移り『Hook Up』、とここまで激しく攻めてきたが、『TALKIN’』では爽やかに。メンバーの表情も柔らかに、笑顔があふれる。『イタズラSummer』ではジャケットを脱ぎ、ゴキゲンなサビではメンバーはタオルを、SWAGはペンライトを回し、その瞬間だけ会場を夏に誘う。
怒とうのように6曲を終え、ここでこの日初めてのMCへ。改めて自己紹介をしたあと、会場とのコール&レスポンスで、アリーナの歓声の大きさにメンバーが表情をほころばせる。アリーナでの初めての公演ということにそれぞれが喜びをあらわにし、EIKUは「感動してる。来ちゃったね」とかみしめるように言った。
また、今回の公演では初めてのことがいろいろとある。単独の公演でセンターステージがあるのも初。NAOYA曰く「前日に会場入りしたけど、とりあえずみんな(メインステージからセンターステージに向かって)走った」のだそう。
制御ペンライトも初の試み。「いつもは白一色で統一された形式なんですけど、今日は一風変わって、いろんな色になったり、音にハマっていたりするので、ここはもう全体で『LUMINA』ってことで」とHAYATO。3万色以上のカラーがあるというペンライトがライブに花を添えた。
次の曲に行く前に、コールを練習したいとTETTA。しかし、アリーナ級にしては少し声が小さいとちょっぴりご不満の様子を見せる。「発声練習をしよう!」と1人手は寂しいからとHAYATOの手を引き、センターステージに行くと会場全体で発声練習。効果は抜群で、SWAGの声がますます大きくなっていく。しっかりと盛り上げたところで『Gooey』へ。事前の練習もあって、SWAGの声出しもバッチリだ。そしてさらに熱くなる『EVOL』。サビではSWAGのコールもより大きく響きわたる。
ここからはMCも挟まず、次々と楽曲を届けていく。『The Light』では光とダンスの演出で魅了。ニューアルバムから『RIDE』を披露したかと思えば、『L.O.C.A』、『We Just Don’t Care』ではしっとりと世界観を表現していく。
さらに映像を挟み、また空気がガラリと変わる。衣装をチェンジした5人はセンターステージで『OPEN』を。躍動感あるステージを展開していく。赤いライティングの中で始まったのは『YOUNG BLOOD』。5人のバックでは炎が吹き上がり、ますます会場のボルテージも上がっていく。終盤に向けて、勢いは増していくばかり。ダンスパフォーマンスをがっつりと見せたあと、『BOOM BASH』、『DOMINO』、『Fiesta』とラストスパート。SWAGのペンライトの動きも激しくなっていくのが分かる。

NAOYA「ワンエンやっててよかったです」としみじみ
本編ラストはツアーのテーマソングでもある『LUMINA』で締めくくった。
アンコール1曲目の『HOLIDAY』を終えたところではNAOYAが『LUMINA』について触れた。『LUMINA』は5人で作詞をしており、制作にあたり「めちゃくちゃ話をした」という。「それが僕らにとってもすごくいい時間で。よりSWAGのことを考える時間が増えたし、一人一人向き合って、それぞれが思いを伝えて、歌詞も作りました」と制作を振り返った。LUMINAは光という意味だが、「こうしてファイナル迎えましたけど、間違いなく僕たちにとってLUMINAはSWAGの一人一人の、あなたの持っている光だったり、ここから見える笑顔、そういうものなのかなってすごくこのツアーを通して感じることができました」とSWAGの存在が力になっているということを改めて伝えた。
全ての楽曲を届けた後は、メンバーそれぞれからSWAGにメッセージも。
「ワンエンやっててよかったです」と語ったのはNAOYA。「これからもこの大好きなメンバーと、大好きなSWAGと、大好きなスタッフと、チームワンエンで楽しいことをいっぱいやりたいと思うのでこれからもよろしくお願いします」。
「あっという間すぎて、もう一回つるっと頭からやりたい」と笑顔を見せたEIKU。そして「みんなといる時間が幸せ」とかみしめた。このライブの空間は何にも変え難い、と言い、「ワンエンのために、こんなに愛を心の底から注いでくれることなんて本当に生きていてなかなかないと思うので、その愛にしっかりと応えられるように、日々がんばりたいですし、みなさん一人一人に愛を伝えられるようにがんばりたい」と伝えた。
続いてTETTAは同会場で行われた「DayDay. SUPER LIVE」を回顧し、「みんなで絶対にいつかここにワンマンライブとして帰ってきたいね、という話をしていて。今日その日が来てうれしい」と表情をほころばせた。
そして、今年行われた日本武道館ライブについても触れ、「SWAGのみんなに背中を押してもらったライブになったな、とすごく感じていて。だからこそ、光という意味のLUMINAにはみんなのことを照らす俺たちがみんなの背中を押していく番という意味合いを込めた」と言い、ライブ会場が大きくなっても自分たちはデビューのときから変わらない、と力を込めると、「ここまで一緒に歩んできた時間の分だけ、絆が深くなっていると思います。何があってもSWAGの味方だし、側にいます。これからも俺たちONE N’ ONLYと一緒に未来を作り続けてください」と呼びかけた。
REIは『LUMINA』を書いたときのことについて。「2番のサビ、『届かない微かな希望だった でも今はつかめそうな気がしたんだ』は僕が考えたんですけど、当時は僕の中で本当に小さな光でした」。この苦しい状況はいつになったら終わるんだろう、と思っていたが、そんな時に少し前向きな言葉を言ったり、率先して動けることは何でもやろうとしていると、その希望の光がちょっとずつ大きくなっていった、と言う。
「時間はかかりますけど、いい影響って広がっていくんですよ。僕も生きていて、本当に辛いなという時に、『こういう小さな光を追い求め続けるからこそ、みんなにいい影響を与えられるアーティストになれる』と思ったんです。そんな思いで『LUMINA』を書きました。多分そういう思いを5人全員に乗っけてるはずです」と言い、「今回からは本当に支えてもらうことももちろん大事なんですけど、みなさんの人生にとって何か転機になれるようなそういうアーティストになれたらなと思っております」と決意にも似た言葉を口にした。
ラストはHAYATO。「日々の応援があるからこそ僕たちの存在というのがやっと意味を成す、ということを特に今年感じた」と切り出して、そこから恩返しがしたい、もらった気持ちを返していきたいという気持ちから、今回の「光」という意味の『LUMINA』にテーマが決まったのだと振り返った。「僕たちの存在っていうのは、みんながいなければ始まらない。みんながいないと僕らは何もがんばれないし、何もすることもできない。そのぐらい本当に存在感があって、一人一人が大切なSWAGです。なので、その光だったり、みんなからいただいてる愛情をずっと守り続けられるように、僕たちももっともっとがんばっていきたいなと思います」と語り、これから先、いろんな景色を共に見て行きたいということを改めてSWAGに伝えた。
口々に「帰りたくない」と言い、名残惜しげにステージでSWAGに向かって手を振っていた5人。たくさんの光に埋め尽くされたぴあアリーナMM。その光は、今度はどのように彼らの道を照らしていくのだろうか。
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