鈴木京香「カットがかかるまで叫んでいた」 元阪神・横田慎太郎さんへの愛を全身で表現

俳優の松谷鷹也、鈴木京香が28日、都内で行われたダブル主演映画『栄光のバックホーム』の初日舞台あいさつに高橋克典、伊原六花、山崎紘菜、上地雄輔、秋山純監督と共に登壇。涙を溜めながらプロ野球・阪神でプレーした故・横田慎太郎さんと作品への思いを語った。

舞台あいさつに登壇した鈴木京香【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇した鈴木京香【写真:ENCOUNT編集部】

映画『栄光のバックホーム』初日舞台あいさつ

 俳優の松谷鷹也、鈴木京香が28日、都内で行われたダブル主演映画『栄光のバックホーム』の初日舞台あいさつに高橋克典、伊原六花、山崎紘菜、上地雄輔、秋山純監督と共に登壇。涙を溜めながらプロ野球・阪神でプレーした故・横田慎太郎さんと作品への思いを語った。

 本作は2013年に阪神からドラフト指名され、21歳で脳腫瘍を発症して引退を余儀なくされるも、最後の試合で“奇跡のバックホーム”を披露して多くの人々の心に刻んだ横田さんの物語を実写映画化。28年の生涯を駆け抜けた横田さんと、彼を支えた人々の姿を感動的に描く。

 横田さんの役は、元球児で横田さんと同じく左打ち左投げの松谷。かつて巨人などで投手として活躍した元プロ野球選手・松谷竜二郎氏を父に持つ。横田さんから譲り受けたグローブを手にして登場した松谷は、企画当初から関わってきたといい、「慎太郎さんと出会ってこの場に立つまで、4年半かかり、みんなで慎太郎さんの生き様を伝えたいと思ってここまで走ってきました」と振り返り、「今日公開を迎えられ、ようやくスタートラインにまた立てたという気持ちです。1人でも多くの方に慎太郎さんを知っていただけるように、引き続き全力を尽くしたいと思っています」と気を引き締めていた。

 松谷とダブル主演を務めた鈴木は、劇中で横田さんの母・まなみさんを演じている。「脚本と原作を読ませていただいて、このお母さんは難しい役だなと思ってできないんじゃないかなと自信がありませんでした」と本音を明かすも、「でも横田さんを知れば知るほど、やりたいと思い、監督を前にしてまなみさんの役をやってくださいと言っていただいた時に、『ぜひやらせてください』と自分でもびっくりするぐらいサッと出てきました。こうやって皆さんに喜んでいただける作品は、慎太郎さんも喜んでくださっていると思います」と胸を張った。

 隣にいた松谷の涙があふれ出そうな姿を見て「また泣いているからどうしよう。ハンカチ持ってきてないわ……」と鈴木ももらい泣きしそうだったが、「なかなか得られない気持ちを感じさせていただき、本当に感謝です」とこれまでにない感情が込み上げてきたと語っていた。

 心を揺さぶられたシーンとして松谷は「揺さぶられたシーンは、慎太郎さんが最後に亡くなってしまう前に家族3人が『慎太郎』と言っている時が本当に熱く、泣いたらダメだと思ったので、こらえるのに必死で心が震えてました」とコメント。鈴木も「最後に家族の声を慎太郎に届けたいとカットがかかるまで叫んでいたので、今考えると涙が出るシーンでしたね」と松谷に激しく同意していた。

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