【STARGLOWインタビュー連載4】4歳からラップのTAIKI「父に憧れて始めました」

SKY-HIがCEOを務めるBMSGのオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE(以下、ラスピ)』から、5人組グループ・STARGLOW(スターグロウ)が誕生した。ラスピはBE:FIRST、MAZZELに続く3組目のボーイズグループ結成に向けた10代限定のプロジェクトで、最終審査でRUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMの5人を選出。9月22日には、最終審査楽曲『Moonchaser』がプレデビュー曲としてリリースされた。同日の記者会見を皮切りに、メンバーはテレビ、ラジオ番組に出演。来年1月31日、2月1日には横浜BUNTAIでデビューイベントが開催される。ENCOUNTは希望に満ちた5人にインタビュー。それぞれに、デビューをつかんだ思いとビジョンを聞いた。今回はTAIKI。

表現力豊かなラップスキルが強みのSTARGLOW・TAIKI【写真:増田美咲】
表現力豊かなラップスキルが強みのSTARGLOW・TAIKI【写真:増田美咲】

BMSGから3番目のボーイズグループ

 SKY-HIがCEOを務めるBMSGのオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE(以下、ラスピ)』から、5人組グループ・STARGLOW(スターグロウ)が誕生した。ラスピはBE:FIRST、MAZZELに続く3組目のボーイズグループ結成に向けた10代限定のプロジェクトで、最終審査でRUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMの5人を選出。9月22日には、最終審査楽曲『Moonchaser』がプレデビュー曲としてリリースされた。同日の記者会見を皮切りに、メンバーはテレビ、ラジオ番組に出演。来年1月31日、2月1日には横浜BUNTAIでデビューイベントが開催される。ENCOUNTは希望に満ちた5人にインタビュー。それぞれに、デビューをつかんだ思いとビジョンを聞いた。今回はTAIKI。(取材・文=コティマム)。

 TAIKIは4歳からラップを始め、数々のラップバトルに参加。2021年、13歳の時にBE:FIRSTのメンバーを決めるオーディション『THE FIRST(以下、ザスト)』に挑戦し、RUIと同じくTRAINEE(=練習生)としてBMSGに契約した。これまでRUI、KANONと3人で『Forked Road』をリリースしている他、ソロ楽曲『KARATE KID』も発表。同曲は、ラスピの2次審査でも披露した。強みは表現力豊かな高速で鋭いラップスキル。インタビュー中は、ハニカミ笑顔を見せながら、長きにわたりTRAINEEとして活動してきた思いや、得意のラップについて語った。

――デビューが決まった気持ちを教えてください。

「最近、実感が湧いてきました。プロになると、関わってくださる方の人数も全然違いますし、メディアに出ることがすごく多くなります。自分のことを評価してくださる方がより多くなるから、ちょっと怖さもありつつです。それでも、最近はノビノビとやれている感じがします」

――TAIKIさんとRUIさんとKANONさんの3人はTRAINEE期間も長く、TRAINEEを引っ張っていく側の存在でした。SKY-HIさんからも、ダンスや歌やラップは「できて当たり前」で、「もっと先」を見据えた課題を与えられていたと思います。TRAINEEが長かったからこそのプレッシャーや覚悟はありましたか。

「『TRAINEEだから絶対デビューできる』と言ってくださるファンの方もいました。それは、自分たちの中では結構プレッシャーでした。僕たちを上回る子たちがオーディション会場にいて、僕たちがその子たちより劣ってしまったら『出来レースじゃん』みたいになっちゃう。だから、『自分たちが圧倒的じゃなきゃいけない』みたいな思いは常にありました。でも、ラスピを受けてみて、周りのレベルの高さを感じました。そんな出会いがあったからこそ、より伸びた感じもしました」

――ラスピ中は、TAIKIさんが率先して他の挑戦者にラップやダンスのアドバイスをする場面も多かった印象です。13歳で挑んだザストと比べて、ラスピでの自分の成長は感じましたか。

「ザストの時は13歳だったので、当時は何も分かっていなかったと思います。『とりあえず、オーディションを受けた』『とりあえず、受かってやる』という純粋な気持ちでした。そこから4年たって17歳になって、いろんなツアーも参加して挑んだのがラスピだったので、視野の広さが違いましたね。学んできたことがあるからこそ、『自信を持って大丈夫だ』と思えました。ただ、『4年前の自分みたいな人がいたら、助けてあげたいな』と思い、『サポート』を意識していました」

――TAIKIさんといえばラップが武器ですが、5次の擬似プロ審査で担当したヒップホップナンバー『Blast Off』では、「♪リなワナビー」のフレーズに苦戦。意外でした。

「あれは難しかったですね(笑)。『♪手放しで形だけバッチリなワナビー』というフレーズで、『バッチ』と『リなワナビー』を分けて押韻するんですが、なかなかできなくて大変でした。今は完璧にできるんですけど」

――あの時、何回ぐらい練習したのですか。

「1000回ぐらいですかね。いや、もう一生(リなワナビーを)言ってましたね(笑)。そういう壁にぶつかってしまうと、そればっかりやっちゃうタイプなので、ずっとずっと言っていました。(4次の)クリエイティブ審査の次が、疑似プロ審査。ザストの時はクリエイティブ審査で落ちて、疑似プロ審査経験がなかったので、ちょっと怖さもありました。そこで壁にぶつかって『うぉー! 壁来た! 絶対越えてやろう』という気持ちで挑みました」

――4歳からラップをされていますが、影響を受けたラッパーやアーティストはいますか。

「実は父がラッパーだったので、父に憧れてラップを始めたのが一番大きいです。フリースタイルでMCバトルというラップがあるんですが、口げんかみたいなものなんですけど(笑)、その練習を毎朝、父とやっていました」

――語彙(ごい)力がかなり必要かと思いますが、どこから集めてくるのでしょうか。4歳の時は、言葉もよく分からないですよね。

「そうですね。分からず感覚でやるしかなくて。でも、その感覚が今の音楽にもつながってきていると思っていて。良い音楽を聴いたら『あっ、これいいな』って直感で分かるようになったりします。自分は全く語彙力がないんですけど、なぜかラップになるとしゃべれるんです。不思議なんですよね」

デビューを控えるSTARGLOW。左からGOICHI、RUI、KANON、ADAM、TAIKI【写真:増田美咲】
デビューを控えるSTARGLOW。左からGOICHI、RUI、KANON、ADAM、TAIKI【写真:増田美咲】

プレデビュー曲は“スルメ曲”

――プレデビュー曲の『Moonchaser』は、最終審査で10人が5人ずつに分かれて歌いましたが、STARGLOWのメンバーで歌う『Moonchaser』はいかがでしょうか。

「STARGLOWの5人で歌った時は、『うわっ! 個性強っ!』って思いました。『これ、今、誰が歌っている』と分かるような感じでした。MV撮影の時もずっと『Moonchaser』を繰り返し聴いていたんですけど、全く飽きなくて。むしろ『もっと聴きたい』っていう感じになって、本当に“スルメ曲”(※)だなと思いました(笑)」

※かむほど味が出るスルメのように、繰り返し聴くほど良さがわかってくる曲のこと。

――確かに“スルメ曲”ですね。ループで聴いてしまいます。

「聴いてくださってうれしいです! 本当に“スルメ曲”です! そして、この曲であらためて、メンバーへのリスペクトが高まりました」

――来年1月にデビューショーケースが控えていますが、ファンの方々にメッセージを。

「プレデビューとデビューってまた違うと思うので、『デビューするんだぞ』という心構えをもっとしていけたらなと思います。ダンス、歌、ラップの基礎をしっかりやりつつ、スキルを伸ばしつつ、自分の夢もより具体化させて、それを実現できるようにしていきたいです」

□TAIKI  2007年7月28日、東京都生まれ。4歳からラップを始め、2021年に『THE FIRST』に挑戦し、TRAINEEとしてBMSGと契約。鋭く表現力あるラップスキルが武器。

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