堺雅人、初のティーチインで涙の演技秘話を告白「全くノープランで最悪、目に手を突っ込もうと…」

俳優の堺雅人が26日、都内で行われた主演映画『平場の月』の大ヒット御礼舞台あいさつに井川遥、土井裕泰監督とともに登壇。自身のキャリアでは初めてとなるティーチインを行い、観客からの質問に答えた。

イベントに登壇した堺雅人【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登壇した堺雅人【写真:ENCOUNT編集部】

主演映画『平場の月』の舞台あいさつに登壇

 俳優の堺雅人が26日、都内で行われた主演映画『平場の月』の大ヒット御礼舞台あいさつに井川遥、土井裕泰監督とともに登壇。自身のキャリアでは初めてとなるティーチインを行い、観客からの質問に答えた。

 第32回山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみ氏の同名小説を、恋愛映画の名手・土井裕泰監督が実写映画化した本作。妻と別れ、地元の印刷会社に再就職し、平穏な生活を送る等身大の男性・青砥健将(堺)が、中学時代に想いを寄せていた須藤葉子(井川)と再会し、惹かれ合う様を描く。堺は、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(2017年)以来、約8年ぶりの映画主演となる。

 初日舞台あいさつで観客に感想を求めた堺は、SNSの感想投稿を書き記したパネルを見て、「皆さんの文章能力がすごくて、こんなに上手く表現できていることにびっくりしています。僕はぼんやりしているので、何故こんなに良かったのかと自分で分析している様子がすごい人たちばっかりだなと思います」とファンの文章を称賛。

 その堺とは、TBS系のドラマ『半沢直樹』(2020年)以来の共演となった井川は、あるファンの文章を目にして「私の友人も見た日からそのまま帰れなくて、数日じわじわとざわざわとした気持ちになっていたと言ってもいました。こういう響き方は初めてだと思いましたね」と、本作はこれまでとは感じ方が異なる作品だと明かしていた。

 イベントでは、堺が人生で初めてのティーチイン(質疑応答)に挑戦。冒頭で「本当に今日は貴重な機会をいただいてうれしいです。ティーチインは初めてなので、どうぞお手柔らかにお願いします」と観客にお願いした。

「最後に青砥が泣くシーンはどんな感じだったのですか?」という質問に「あそこは、もうひとつのテーマが薬師丸ひろ子さんの曲が入っていて、涙の止め方が分からなくて笑っちゃう、っていう歌詞がズドーンと来るシーンでした。台本では『涙が流れる』だけだったんですが、テストが終わった後で『号泣いきましょう』という話しだったので、その時は全くノープランで最悪、目に手を突っ込もうと思いました」と笑いを誘うも、「涙の止め方がわらなくて笑っちゃうで行こうと思って、ああいうシーンになりました」と答えた。

 さらに本作で印象に残ったシーンにも言及。「入院中の須藤が自分の姿をなるべく青砥に見られないようにと、監督含めスタッフの方々がすごく気を遣っていただいて、絶対に見ないでくださいと言われたんですが、ちょっと見ちゃったんだよね。俺、見ていないことにしました」と話し、会場を笑いに包んだ。

 続いて観客が「現代劇のラブストーリー、初めてだと思いますが、このお話のオファーを受けた時の感想は?」と堺に質問。すると堺は「正直よく覚えていなくて、気がついたら原作本を夢中になって読んでいました。始まりがよく分からず、気がついたらズブズブっていうパターンですよ」と自然に入り込めた作品だと言い、最後に「初のティーチインにしては、とても素晴らしい経験をさせてもらったと思います」と笑顔を見せていた。

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