セクシー女優→プロレス転身の虎牙のん、SNSに届くアンチの声に言及 「タトゥー見せるな」には「アクセサリーと同じ感覚」
“最年少プロレス団体経営者”三富兜翔率いるPPP TOKYO。そのPPP TOKYOの女子部門において、12月9日・新宿FACE大会でデビューするのが虎牙(とらが)のんだ。元セクシー女優の彼女は、同じ道の先駆者・ちゃんよたを相手にデビュー戦を行う。後編では、プロレスラーになるまでの過程を聴いた。

プロレスを題材にした撮影の話が来たときに「気持ち悪い」と思った
“最年少プロレス団体経営者”三富兜翔率いるPPP TOKYO。そのPPP TOKYOの女子部門において、12月9日・新宿FACE大会でデビューするのが虎牙(とらが)のんだ。元セクシー女優の彼女は、同じ道の先駆者・ちゃんよたを相手にデビュー戦を行う。後編では、プロレスラーになるまでの過程を聴いた。(取材・文=橋場了吾)
当時の虎牙は、プロレスのことを詳しく知っていたわけではなかった。
「プロレスは漫画で見るようなイメージしかなくて……ちゃんよたさんが戦っている姿を見て、こういう衣装でやるのか! みたいな感じでした。キックボクシングはやっていましたけど、プロレスはまた全然違う世界じゃないですか。ちゃんよたさんとクロスフィットに行くようになってからは、PPP TOKYOやマリーゴールドを見るようになりました。プロレスの練習自体は面白かったんですね。今まで知らない世界の動きをやっているような感じで。今までやってきたスポーツの中では、キックボクシングが一番楽しかったこともありましたし、ちゃんよたさんへの憧れからちゃんよたさんに会えるから楽しいというのもあったんですけど(笑)」
前編で触れた通り、虎牙は「理由があったらセクシー女優を辞める」と決めていたので、両立するという道を選ばなかった。
「最初は並行していた時期もあったんですが、練習日に撮影がかぶることもあるわけですよ。そうなると、プロレスの練習が楽しいのと、練習に行けなくて悔しいという気持ちが大きくなってきて、プロレスを優先する形で(セクシー女優は)引退しました。プロレスの練習を始めたころは、そういう題材の撮影をしたいという話が出たこともあるんですが、そう言われること自体が気持ち悪いなと思ってきたんです。そういうことを言ってくる人は、本当のプロレス好きじゃないだろと……」
虎牙は、一度踏み込んだ世界を振り返ると、結局何をやってもSNSなどで色々な意見を言われることはわかっている。タトゥーを入れていることもあり、今も言われることがあるという。
「タトゥーに関しては『見せつけるな』と言われることはありますね。前にInstagramで上げたショート動画では、9割がタトゥーに関するアンチコメントでした。別にアクセサリーだと思っているだけなので、プレスレットやネックレスをつけているのと同じ感覚なんですけどね……。怖がらせたいなんて全然ないですよ(笑)。ちゃんよたさんは、やっぱり実力があるから言われなくなりましたし、プロレス業界でも認められているじゃないですか。自分もプロレスに何も知らない状態から入って、今はプロレス中毒になっていますけど、早く上手くなりたいという気持ちでいます」

デビュー戦でもここまでできるよ、という試合を見せたい
虎牙は、団体を問わず多くのプロレスの試合を見るようになった。暇さえあれば、プロレスの試合をチェックしている。
「本当に朝から晩まで、起きてから寝るまでが『プロレス時間』で生活しています。もちろん目の前にちゃんよたさんがいるので目標・憧れではあるんですが、WWEのリア・リプリーさんも『こんなにカッコいい女の人っているんだ!』と思いました。あと彩羽匠(マーベラス)さんも、男気のあるファイトスタイルがすごくいいですね」
その虎牙が目指すレスラー像はどのようなものなのか。
「自分の性分と見た目を考えると、ベビーは絶対できないと思っています。ちゃんよたさんは、まさにベビーですよね。お顔も爽やかな感じですし、性格も立ち振る舞いも。私はあんなに爽やかにはいけない……。(セクシー女優時代に)配役を決めるために台本読みをするんですけど、ヒーロー役よりも悪役の方が読みやすかったですし、スタッフからも『似合っていますね』と言われて……癖の強いヒールになるのかなと思いますね。技に関しては、自分が好きだな・面白いなというのは関節技や丸め込みなんですよ。
派手さはないかもしれないですけど、お客さんが『おおっ』となるのが好きで。決め技は、自分の個性を生かして、得意な打撃になるのかなと思っています。あと絵をずっと書いていたこともあって、コスチュームのデザイン・製造にも携わりたいなという気持ちもあります。専門学校ではCGも学んでいて、ジャンル的にゲームやアニメのバトル系の機能性重視のキャラクターをよく書いていたので、できるといいなと思いますね」
※インタビュー後にプロレスラーのコスチュームを制作している仮面道へのジョインが発表された。
PPP TOKYOの12.9新宿FACE大会。虎牙は、憧れのちゃんよたを相手にデビュー戦に臨む。
「PPPは、在籍している選手ですら『PPPはヤバい』というほどの個性派揃いなんですが、謎にまとまっているんですよ。団結力がありますし。ちゃんよたさんには、『意外に馴染んでいるね』と言われます。そのちゃんよたさんがいなかったら、私はプロレス業界には入っていなかったので、真の意味でプロレスの始まりの背中を押してくれるのがちゃんとたさんになるのは、緊張もありますが楽しみも結構強く持っています。デビュー戦なので、『新人だし……』みたいに思われるかもしれないですけど、デビュー戦でもここまでできるよというのを見せたいですね。新人ですけど、最初からぶっ飛ばした試合をやるしかないと……見てくれる方に、なにか一つでも印象に残せたらいいなと思っています」
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