【STARGLOWインタビュー3】一般公募から1人だけ合格のADAM「経験の差は関係ない」…自信の源はマイケル愛

SKY-HIがCEOを務めるBMSGのオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE(以下、ラスピ)』から、5人組グループ・STARGLOW(スターグロウ)が誕生した。ラスピはBE:FIRST、MAZZELに続く3組目のボーイズグループ結成に向けた10代限定のプロジェクトで、最終審査でRUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMの5人を選出。9月22日には、最終審査楽曲『Moonchaser』がプレデビュー曲としてリリースされた。同日の記者会見を皮切りに、メンバーはテレビ、ラジオ番組に出演。来年1月31日、2月1日には横浜BUNTAIでデビューイベントが開催される。ENCOUNTは希望に満ちた5人にインタビュー。それぞれに、デビューをつかんだ思いとビジョンを聞いた。今回は、唯一の一般公募枠からの合格者・ADAM。

さまざまな声色を使うSTARGLOWのADAM【写真:増田美咲】
さまざまな声色を使うSTARGLOWのADAM【写真:増田美咲】

BMSGから3組目のボーイズグループ

 SKY-HIがCEOを務めるBMSGのオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE(以下、ラスピ)』から、5人組グループ・STARGLOW(スターグロウ)が誕生した。ラスピはBE:FIRST、MAZZELに続く3組目のボーイズグループ結成に向けた10代限定のプロジェクトで、最終審査でRUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMの5人を選出。9月22日には、最終審査楽曲『Moonchaser』がプレデビュー曲としてリリースされた。同日の記者会見を皮切りに、メンバーはテレビ、ラジオ番組に出演。来年1月31日、2月1日には横浜BUNTAIでデビューイベントが開催される。ENCOUNTは希望に満ちた5人にインタビュー。それぞれに、デビューをつかんだ思いとビジョンを聞いた。今回は、唯一の一般公募枠からの合格者・ADAM。(取材・文=コティマム)。

 ADAMは、大手芸能事務所に所属していた経歴や韓国オーディションへの参加経験もある。だが、ダンス歴は1年。ラスピには、ダンス、歌、ラップも修練されたBMSGのTRAINEE(練習生)が多く参加する中、一般公募で参加した。本格的なボイストレーニングやダンスレッスンがほぼ初めての中で、マイケル・ジャクソンを彷彿とさせるさまざまな声色を使い分けるなど、才能を見せつけた。インタビューでは、自身の好きな音楽ジャンルについて熱く語った。

――デビューが決まった気持ちを教えてください。

「『ようやくスタートラインに立てたな』という思いで、新たに身が引き締まります。日髙(光啓=SKY-HI)さんにも『(猶予期間を)3か月あげる』と言われて、今、その真っ最中なんです。そして、ライブにも出させていただいて、すごく良い環境で良い経験をしながらデビューに向かっています」

――ラスピでは、ADAMさん以外はほとんどTRAINEEや芸能に携わる経験者でした。その中で、かなり存在感を放っていました。どうして、ひるまずにやっていけたのでしょうか。

「まずは、(次の審査に)残していただいている時点で、経験の差とかは一切考えないようにしていました。『関係ない!』と思って。もちろん、日髙さんも(経験が少ないことは)全部分かった上で残してくださっていたと思うし、そこに対して自分が何か考えても無駄かなと思ったので、『与えていただいたことをやりきってやりこなして、成長していくこと』に集中しました。目の前の審査を1個1個やったからこそ、ここまでたどり着けたかなと思います。確かに周りはTRAINEEばっかりでしたが、フラットに見て過ごせていました。僕からしたら、全員『初めまして』なので」

――経験が少ないことを引け目に感じるのではなく、自然体でやられていたのですね。

「そうですね。それから、『自分にしか出せないものもあるな』と思っていたので、『絶対ここは負けない』みたいなところは、自信を持ってやっていました」

――ラスピの審査では、歌詞やメロディー作りなど積極的にアイデアを出していました。普段から音楽の情報収集をしていたのか、突然に思いついたのでしょうか。

「ああいう場って、本当に『今までどれだけいろんな音楽を聴いてきたか』『どういう曲を歌ってきたか』が如実に出るところだと思うんです。自分はずっと海外の音楽に触れてきて、すごくいろんなジャンルを聴いてきたので、そこがすごく生かされたと思います」

――4次のクリエイティブ審査で、ADAMさんのチームは『So what?』という楽曲を制作しましたが、ADAMさんのレコーディングの様子を見ていた(BMSG所属アーティストの)REIKOさんが「You’re like Michael Jackson, man!」と驚いていました。マイケルのような声色や跳ね方などのテクニックは独学ですか。

「そうですね。あの歌い方は本当に独学で、気づいたらあのスタイルができあがっていたというか。それも、聴いてきた歌手の方たちの影響かもしれません。マイケル・ジャクソンもそうですし、ブルーノ・マーズも好きです。あとはBoyz II MenやBackstreet Boysとか」

――ADAMさんは20歳なので、マイケルや1990年代のコーラスグループ、2000年代洋楽の世代ではないですよね。

「実は、そのあたりの楽曲が本当に大好きなんです。でも、ONE OK ROCKのTakaさんも大好きですし、ロックからR&Bからポップスまで、昔からすごく聴いて触れてきました。そこは多分、最近K-POPを聴く人が多い中で、いろいろな楽曲を聴いてきた自分が(アイデア出しや歌い方で)差別化できたのかなって思います」

デビューを控えるSTARGLOW。左からGOICHI、RUI、KANON、ADAM、TAIKI【写真:増田美咲】
デビューを控えるSTARGLOW。左からGOICHI、RUI、KANON、ADAM、TAIKI【写真:増田美咲】

1990年代の洋楽好き「ああいう楽曲を」

――ADAMさんから漂う“洋楽感”に納得です。蓄積されたものがあったのですね。

「そうですね。今まで聴いてきた音楽が生かせたかなと思います。逆に今、マイケルや90年代の洋楽とか、ああいう楽曲をSTARGLOWでやったら『すごく良いんじゃないかな』と思います。ちょっと、日髙さんに相談しておきます(笑)」

――プレデビュー曲『Moonchaser』のMVも公開されています。最終審査では2チームに分かれて歌いましたが、STARGLOWバージョンになっていかがでしょうか。

「5人体制になってレコーディングして初めて聴いた時に、こんなにも『誰の声かが分かる』っていうのが、すごくSTARGLOWを表しているなと思って」

――確かに声を聴いただけでパートが分かります。

「STARGLOWの個性というのは、一人ひとりが違う声質で違うスタイルなところですが、『Moonchaser』はその個性が明確に伝わる曲かなと思います。僕は最終審査で歌った時とパートが全く変わらないんですけど、それでも最終審査の時より、『すごくうまくなった』と自分で感じます。歌い方の種類とか、『前はできなかったけど今はできる』という部分がすごく増えた気がします」

――来年1月にデビューショーケースが控えていますが、ファンの方々へメッセージを。

「1月は、初めて『僕たちのためだけに来てくださるお客さん』がいるライブだと思うので、しっかり準備して、『良いものを届けたいな』と思います。皆さんと密接に関わることができる機会かなとも思うので、僕たちにしかできない音楽を一人ひとりに伝えていくことをやっていきたい。そう思っています」

□ADAM 2005年4月24日、東京都生まれ。STARGLOWメンバーで最年長。耳に残る特徴的な声と幅広い歌い方や魅力。

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