MBSの藤林温子アナウンサーが23日、レギュラーを務める同局ラジオ『MBSヤングタウン日曜日』（午後10時）の収録に遅刻して号泣した。入社11年目にして初の遅刻とし、メインパーソナリティーを務める大御所の落語家・笑福亭鶴瓶に対して謝罪を繰り返した。収録は15日で、この日の仕事が『ヤンタン』のみだった藤林アナは、午後5時30分開始予定を午後7時30分と勘違い。自宅にいたところ、番組スタッフの連絡で知らされたという。

　収録スタートから5分弱。鶴瓶が「ちょっと、なんか、入って来たらあかんよ。入って来たら」と口にした。直後に「すいません。お疲れ様です」という藤林アナの声が聞こえた。鶴瓶は「いやいや、『すいません』やあらへんがな。“いま放送中やから、入って来たらあかん”言うのに」と注意すると、藤林アナは「ごめんなさい。すいません。本当に失礼しました」と平謝りした。鶴瓶が「何してんの。『入って来たらあかん』言うてんのに。誰？」と突き放すと、「藤林です。すいませんでした」と鼻をすすりながら涙声で返答。鶴瓶が「何がすいませんやの？」と聞くと、「あの、収録時間を勘違いしまして」と説明した。

「何してた？　酒飲んでたん？」と言う鶴瓶に、「飲んでないです。本当に家で洗濯ものを干してました」と返した。錦笑亭満堂が「裸でですか？」と聞くと、「裸じゃないです」と否定。田口万莉が「裸じゃなかったの？　家ん中やし」と笑うと、鶴瓶は「絶対、裸や。ちゃんと言わないと、ここ（スタジオの席）へ座らさないよ」とコメント。藤林アナは「本当に収録時間を勘違いしてまして」と繰り返した。鶴瓶は「裸だったのか、裸でなかったのか」とこだわると、藤林アナは「服は着てました。本当に」と断言。「『洗濯ものを干したら出ようって思って」と振り返ると、鶴瓶は「どこまで干したの？　何と何を干したの」と脱線気味になった。その後、藤林アナは「（遅刻は）人生で初めてです」と再び涙声になり、田口と満堂は「初めてがきょう？」と驚いた。

　藤林アナは「仕事（でよく）失敗してるから、絶対に遅刻だけはしちゃいけないっていうのは、ポリシーであって」と明かすと、「本当に19時半だと思ってたんですよ。（1時間前の午後）6時半には着く予定だったんです。6時に出て」と主張。スタッフからの電話後、着ていた服のままタクシーに飛び乗ったとし「信じられないです。私、いま」と動揺を隠せない様子。田口が「あせるよね。気づいたとき。大丈夫だった？」と気遣ったが、「大丈夫じゃないです。普通に。11年目でこれは本当に恥ずかしいです」とうなだれた。

　鶴瓶が「初めてでオレの（番組）。なめとんのや」と言い放つと、「なめてないです、本当に」と必死で否定。鶴瓶は「なめられたもんやなあ。普通、中心でやってはる人が怖かったら絶対、こんなことないのに」と正論をぶつけると、藤林アナは「ホント、そうだと思います」と無意識に失礼な返しをして笑わせた。

　自宅の消灯、ベランダの施錠などが記憶にないといい、タクシー車中について「怖かったです」と言うと涙があふれ、田口や満堂が「泣かないで」。涙の理由を聞かれ「悔しくて。今まで遅刻したことないのが私の利点だったのに。ミスがあっても遅刻だけはしないぞと。後輩にも言ってました。『あんた、遅刻だけはアカン。言い訳もするな』と。いま全部してるなと思って」と明かすと、田口と満堂は爆笑。鶴瓶は「めっちゃ言い訳してるやんけ」とつっこんだ。