相次ぐ中国公演の中止 ゆず、JO1、吉本、元宝塚トップ…「忖度社会」が文化交流に影響か

中国で日本人アーティストの公演やイベントが中止となる事態が相次いでいる。フォークデュオ・ゆずは22日、公式サイトを更新。12月に開催を予定していた「YUZU ASIA TOUR 2025 GET BACK」の全公演を中止すると発表した。

ゆず【写真:HPより】
ゆず【写真:HPより】

理由はそろって「やむを得ない事情」

 中国で日本人アーティストの公演やイベントが中止となる事態が相次いでいる。フォークデュオ・ゆずは22日、公式サイトを更新。12月に開催を予定していた「YUZU ASIA TOUR 2025 GET BACK」の全公演を中止すると発表した。

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 同ツアーは同3日の香港を皮切りに、6日の上海、8日の台湾・台北と3公演を予定していたが、「やむを得ない諸事情により、全公演を中止させていただくこととなりました」と発表した。

 ボーイズグループのJO1は今月28日に広州で予定していたファンイベントを中止。理由については、「不可抗力の影響により中止となった」としている。また、吉本興業は、今月20日から22日に上海で開催中の「第11回上海コメディフェスティバル」で予定していた「よしもとコメディスペシャル」全4公演の中止。理由については「やむを得ない事情により」としている。

 その他、ジャズドラマーの本田珠也が20日、Xで中国公演が中止になったことを報告。宝塚歌劇団の元花組トップスターで女優・髙汐巴は21日、12月6日、7日に予定していた上海での公演について「諸事情により中止になりました」と伝えた。

 中国は、台湾有事に関する高市早苗首相の発言を巡って反発を強めており、同国政府が「日本旅行自粛」の通知を出すなどしている。この緊張が文化面にも影響している状態。ネット上では「中国は忖度社会、興行会社による政府への忖度が働いているのでは」「今の状況で日本のアーティストを出演させることは難しいとする自主規制では」との見方も広がっている。

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