27年度朝ドラ制作統括、バカリズムに脚本オファーの理由「目指す方向が非常に相性がいいと考えた」

俳優の森田望智(もりた・みさと)がNHK2027年度前期連続テレビ小説『巡(まわ)るスワン』の主演を務めることが21日、発表された。脚本はお笑い芸人のバカリズムが手掛ける。

会見に登壇したバカリズム(左)と森田望智【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登壇したバカリズム(左)と森田望智【写真:ENCOUNT編集部】

『巡るスワン』の撮影は東京・渋谷で行う予定

 俳優の森田望智(もりた・みさと)がNHK2027年度前期連続テレビ小説『巡(まわ)るスワン』の主演を務めることが21日、発表された。脚本はお笑い芸人のバカリズムが手掛ける。

 長野県が舞台。主人公は刑事に憧れ警察官になった女性警察官。しかし、配属されたのは“生活安全課”。「事件が起こらないこと」が使命とされる部署で、防犯のため自作の演劇を披露したり、市民からの相談に乗ったり、「あれ、思っていたのとなんか違う」と地味な仕事に不満を感じる日々。何かを成し遂げた人でもなく、夢にがむしゃらに突き進む訳でもない。仕事はちゃんとするけど、休日には友人と愚痴をこぼす。どこにでもある日常を過ごす主人公が“何も起こらない日常を守る”という道を見つけるまでのヒューマンコメディー。

 制作統括の桑野智宏氏は、「職場の日常と同時に、ヒロインのプライベートの日常、友人とか兄弟、家族日常なども描かせていただこうと思っております。今回の朝ドラマは日常というのが1つのキーワード。職場やプライベートの日常をバカリズムさんが楽しく描いていただいて、その世界の中で森田さんには伸び伸びと自由に演じていただければ、視聴者の皆さまに朝から楽しい空気を感じていただけるドラマになるんではないか」と話した。

 今回の脚本はバカリズムによるオリジナル。オファー理由については「バカリズムさんの作品はタイムリープや宇宙人などSF的な側面に目が行きがちですが、実際は日常を面白く描いていらっしゃる。目指す方向が朝ドラの枠とも非常に相性がいいと考えてお願いしました」と説明した。

 主演の森田はオーディションではなくキャスティングで選ばれた。「20代後半~30代を描いていくにあたり、オーディションで選ぶイメージが湧かなかった。役柄やテーマ、年代を考えた時に、真っ先に森田さんとご一緒したいと思いました」と理由を明かした。

 さらに「ものすごく才能がある方でいらっしゃるのは皆さんご存じの通り。バカリズムさんもおっしゃっていましたが、作品ごとに役柄の幅が広く、演じ分けが見事。日常的な空気感を出せることも大きなポイントでした」と信頼を寄せた。

 最後に、撮影は東京・渋谷のスタジオで行う予定であることも明かされた。

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