俳優の浜辺美波が20日、明治記念館で行われた映画『ほどなく、お別れです』完成報告会に、浜辺と共にW主演を務める目黒蓮（Snow Man）をはじめ、森田望智、鈴木浩介、永作博美、夏木マリ、三木孝浩監督と共に出席した。

　本作は、「小学館文庫小説賞」の大賞受賞作で、現在累計40万部を突破している長月天音の同名小説を、『アオハライド』や『ホットロード』などの三木孝浩監督が映画化。就職活動に全敗し途方に暮れる中、とあるきっかけで葬儀会社にインターンとして就職したヒロイン・清水美空（浜辺）と、そんな彼女を厳しく指導する指南役の葬祭プランナー・漆原礼二（目黒）がタッグを組み、“最高の葬儀”を目指す物語。

　浜辺はオファーを受けた際、脚本を読み涙したことを明かすと「でも現場で故人さんと対峙したとき、どのぐらい心が動くのだろう……と想像がつかなかった。だからこそ挑戦したいと思ったんです」と意気込んで現場に臨んだという。

　浜辺演じる美空の先輩葬祭プランナー漆原を演じた目黒とは初共演となる。浜辺は「最初の段階から納棺の儀の佇まいが本当に美しくて……」と目黒の役作りに脱帽したというと「目黒さんは（仕事で）ヨーロッパから帰ってきたばかりで、まだ現場のセットなどもないなか、納棺の儀の練習されていたんです」と現場での一コマを明かす。

　目黒は「僕がその練習をしているとき、浜辺さんは自分のいる場所であろうところにずっと正座して付き合ってくれたんです。そういうところでも美空と漆原の関係性が出来上がったと思います」と浜辺に感謝する。

　浜辺は「（目黒は）忙しいのだろうなと思っていたのですが、思っていたより50倍ぐらい忙しい方。深夜まで『ダンスの振り入れがある』と言って練習をしたり、その後すぐに海外に行ったり。ヨーロッパから帰ってきた……という日が、何日かあったんです。時差ボケってないんですか？」と目黒の体力に驚きを見せる。

　すると目黒は「あんまりないかも……」とサラリ。浜辺は「よく取材で“気合”と言っているのを聞いたのですが、私は目黒さんから気合を学びました」と羨望の眼差しを向けていた。