【ONE】次戦で電撃引退の武尊、決断時期は「ロッタンに負けた時」…「負けたら今日引退するつもりだった」と告白
第12試合では元K-1・3階級王者の武尊(34=日本)がデニス・ピューリック(40=カナダ)に2R・KO勝利。2024年9月以来、1年2か月ぶりに復活の白星をあげた。試合後には次戦での現役引退を電撃表明し、ケージ内で元ONEフライ級王者ロッタン・ジットムアンノン(28=タイ)とのリベンジマッチが内定した。試合から約3時間後に記者会見し、引退を決断した理由について口にした。

「最強のコンデションを作って挑みたい」と次戦に意気込み
格闘技イベント「ONE 173: Superbon vs. Noiri」(16日、東京・有明アリーナ)第12試合、フライ級 キックボクシング
第12試合では元K-1・3階級王者の武尊(34=日本)がデニス・ピューリック(40=カナダ)に2R・KO勝利。2024年9月以来、1年2か月ぶりに復活の白星をあげた。試合後には次戦での現役引退を電撃表明し、ケージ内で元ONEフライ級王者ロッタン・ジットムアンノン(28=タイ)とのリベンジマッチが内定した。試合後の会見で、引退の決断理由について口にした。
開始から圧を強め、次々にダウンを奪った武尊。最後は2R・終盤にハイキックでぐらつかせ、4度目のダウンを奪ったところでレフェリーが試合を止めた。そして試合後には「僕は次の試合で現役引退します」と言葉をつまらせながら、次戦での現役引退を表明した。
白のパーカー姿で会見に登壇した武尊は「練習方法もちょっと内容変えたりとか、コンディション作りとかもすごい気をつけてやった。ONEに来てからONE仕様にスタイルを変えていたが、今回は昔の自分の試合を見て、昔の戦い方をまたやり直そうと思ってやりました」と試合を振り返った。
そして「昔から1回でも負けたら引退という思いを持って毎試合やっていた。前回ロッタンに負けた時に試合前のコンディションだったりとか、そういうもの全部含めてそろそろかなっていうのは考えていた。ONEで2連敗したらもう終わりだと思ってたんで、本当はもし負けてたら今日引退するつもりだった。でも、その先にロッタン選手とやるっていう目標があったんで、今日はもうそのためだけに死に物狂いで、生き残ったなって感じですね」と口にした。そのうえで「(引退は)トータルで考えて決めた。衰えたからというよりは強い武尊を作れる最後の時期」と自らの状態と向き合っての決断だった。
“引退試合”に指名したロッタンは、24年1月28日のONEデビュー戦での対戦が決まっていたが、当時はロッタンの怪我で消滅。今年3月の「ONE 172」で試合が実現したが1RでKO敗戦した因縁の相手だ。「現役最高のコンディション作って必ず勝って終わりたい」とモチベーションを高めた。
会見中には「まだ引退だめよ、ロッタンに勝ったら3度目やんなきゃだめよ」とチャトリCEOにいなされる場面も。その場で、来年の4月29日「ONE 175」での再戦を持ちかけられてたが、「少し考えます」と冷静に笑顔で返していた。
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