鈴木京香、故・横田慎太郎さんの母親役で自問自答も…「できる、できないじゃない。やりたい」
俳優の鈴木京香が16日、都内で行われた映画『栄光のバックホーム』(11月28日公開)上映イベントに出席。松谷鷹也、秋山純監督と共に、同作をアピールした。

映画『栄光のバックホーム』に出演
俳優の鈴木京香が16日、都内で行われた映画『栄光のバックホーム』(11月28日公開)上映イベントに出席。松谷鷹也、秋山純監督と共に、同作をアピールした。
同作は、2013年のドラフト会議で阪神タイガースに2位指名された故・横田慎太郎さんの人生を描く。横田さんは将来を期待されるも、21歳で脳腫瘍を発症。2023年に28歳でその生涯を閉じるまで、母・まなみさんら家族と共に闘い続けた。2軍公式戦の引退試合では、視力が低下していた中、センターから本塁へのノーバウンドのバックホーム送球で走者を刺した。
まなみさん役を演じた鈴木は「私は野球のことを詳しくなかったもので、横田慎太郎さんのことを生前の時は知りませんでした。阪神のリーグ優勝の時の球場で、24番の背番号がひらひらと舞ったのはテレビで見ていました。あの選手のことをチームの皆さんに迎え入れられているというのが、心に残っていました。その選手のお母さんの役と言われたときは、本当にうれしかったです」と回想。「ただ、私にできるかな。闘病中の息子をずっと見つめ続けることを私にできるだろうか。秋山監督のお話を細かく教えていただいて、慎太郎さんのことを知ってからは、これはぜひともやらせていただかなければ。できる、できないじゃない。やりたいと思いました」と起用された当時の心境を明かした。
また、鈴木は「VTRなどでまなみさんを拝見していると、とにかくほほ笑んでいらっしゃる。つらい顔を見せないようにしようと、周りを気遣う優しさのある方だと思いました。実際にお会いさせていただいた時も、穏やかですてきなお母様だなと思いました。まなみさんを演じるならとにかくほほ笑んでいよう。息子が苦しんでいる時もほほ笑む努力はしようと思って、撮影に臨みました」と述懐した。
映画プロジェクトスタート時、横田さんはまだ存命だったという。秋山監督は「横田さんに本当に見てほしかったと思う」と語っていた。鈴木は「一生懸命生きている人、何かに取り組んで、日々成長したいと思っている人の背中を押してくれる映画だと思っています。ぜひ周りの皆さんにも勧めていただけるとうれしいですし、あらためてゆっくり見ていただければうれしいです。よろしくお願いします」と同作をアピールしていた。
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