鳥羽一郎の次男・木村徹二、新曲は“ふんどし演歌”「調子に乗らないように頑張っていきたい」 700人を前に27曲熱唱
歌手・木村徹二(34)が15日、東京・日本橋三井ホールで「木村徹二LIVEⅢ~アイアンファミリー集結!キミとアナタとそして俺~」を開催した。『兄弟船』で知られる歌手・鳥羽一郎(73)の次男で、満員の700人を前にオリジナル曲や演歌、ポップスの名曲など27曲を歌い上げた。来年は“ふんどし演歌”の新曲発表、人間国宝の歌舞伎俳優・坂東玉三郎(75)との共演などが予定されされており、開演前には抱負を語った。(取材・文=笹森文彦)

ワンマンライブ開催
歌手・木村徹二(34)が15日、東京・日本橋三井ホールで「木村徹二LIVEⅢ~アイアンファミリー集結!キミとアナタとそして俺~」を開催した。『兄弟船』で知られる歌手・鳥羽一郎(73)の次男で、満員の700人を前にオリジナル曲や演歌、ポップスの名曲など27曲を歌い上げた。来年は“ふんどし演歌”の新曲発表、人間国宝の歌舞伎俳優・坂東玉三郎(75)との共演などが予定されされており、開演前には抱負を語った。(取材・文=笹森文彦)
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木村は2022年11月16日に、父の鳥羽を意識した『二代目』でデビューした。そして、3回目のワンワンライブとなったこの日が3年目の最終日で、開演前には「1年1年、(過去の名曲など)知らない曲を覚えて、研究して来ました。1年ごとの進化、3年たっての進化、その伸び率を聴いてもらえれば」と話した。
言葉通り、ライブではオリジナル曲だけでなく、今月5日に発売したカバーアルバム『ザ・カバーIII~すいません!アイアンマシマシで!~』から、えりすぐりの演歌やポップスの名曲を歌った。
その他、『兄弟船』、鳥羽の実弟で叔父・山川豊(67)の『アメリカ橋』、『長い夜』(松山千春)、『北の宿から』(都はるみ)、『石狩挽歌』(北原ミレイ)、『ラブ・イズ・オーヴァー』(欧陽菲菲)などを披露した。
キャッチフレーズはデビュー時、「ガツンと響く!アイアンボイス!!」だったが、力強さだけでなく、ソフトな歌声でも観客を魅了した。
終盤、人生と再生を歌った最新曲『雪唄』で、兄で同曲を作詞作曲したシンガー・ソングラーターの木村竜蔵(36)が、ピアノ演奏でゲスト出演した。来年2月11日には兄の作詞、作曲で、新曲『風神雷神』を発表する。風と雷の神を描いた「風神雷神図屏風(びょうぶ)」(画・俵屋宗達)が有名で、開演前には取材陣から「お父さん(鳥羽)をほうふつとさせるど演歌ですか?」の質問が出た。
すると、竜蔵が「(徹二の)男っぽさは(他に)ないタイプ。ボクサーパンツより、ふんどしが似合う。そんな曲です」とした。そして、同曲に“ふんどし演歌”の異名が早々につき、徹二も苦笑いだった。
また、来年4月2、3日には「木村竜蔵 木村徹二が歌う 坂東玉三郎の世界」(東京・新橋演舞場)が開催される。重要無形文化財保持者(人間国宝)で、大ヒット映画『国宝』のモデルとされる玉三郎が、構成、演出、MCを担当。古き良き時代のアメリカンスタンダードやカンツォーネ、J-POPなど、幅広い音楽を披露することになっている。
先日、3人の記者会見が行われ、玉三郎は「名曲を2人の素晴らしい声で再生してもらいたい」と期待した。鳥羽ファミリーのコンサートをテレビで見た玉三郎が、その空気感にほれ込んで、連絡を取り合ったのがきっかけという。木村は「最初、連絡をいただいた時、本当に『木村家(鳥羽一郎=本名・木村嘉平)いいんですか?』と驚きました」と振り返った。
そんな木村は最後に「明日(16日)から4年目に入ります。まだまだ道半ば、調子に乗らないように頑張っていきたいと思います」と誓った。デビューに際し、父が贈った言葉は「雨垂れ石を穿(うが)つ」だった。
小さな雨のしずくでも、何度も石の上に落ちれば穴をあけられるの意味。転じて「根気よく続けていれば、いつか成果が得られる」の格言。木村はまさに、その言葉通りに1歩1歩、確実に前進している。
□木村徹二(きむら・てつじ)本名同じ。1991年7月11日、東京都生まれで神奈川・横浜市育ち。駒沢大卒。スポーツ歴はサッカー、バスケットボール。兄の木村竜蔵と兄弟デュオ・竜徹日記としても活動し、漁業関連のJF共済70周年記念ソング『めぐりめぐる』(21年)などを発表している。第65回日本レコード大賞新人賞(23年)。趣味は筋力トレーニング、読書、お笑い鑑賞など。183センチ、85キロ。血液型B。
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