King ＆ Princeの高橋海人が14日、都内で行われた映画『君の顔では泣けない』の公開記念舞台あいさつに出席した。同作にまつわるトークで会場を盛り上げた。

　同作は、君嶋彼方氏の同名デビュー小説を原作とする実写映画。高校1年生の夏、一緒にプールに落ちたことがきっかけで体が入れ替わった坂平陸（芳根京子）と水村まなみ（高橋）の15年に及ぶ半生を描く。

　高橋はオファーを受けた当時を振り返って、他人と15年間入れ替わるストーリー設定を演じる難しさに言及しつつ、「トリッキーな役が来たなと思った。すごく難しい設定の役。お話をいただけたこと自体がすごく嬉しかった」とコメント。「楽しいだけではない色んな感情が、グラデーションでずっと共存している。それが表現するのがすごく難しいだろうと思ったんですけど、『これを表現できた自分を見てみたい』と思った。生半端な覚悟で臨めない作品だなと思ったんですけど、チャレンジしてみたいなと思いました」と述べた。

　高橋と初共演にして、同作の主演の芳根は、宣伝期間中のやり取りに触れて「久しぶりにお会いしたときに、あのときに感じられなかった陽のエネルギーを強く感じた。色んな場所を回らせてもらう中で、高橋君がいる日はすごく安心だなと思った」と感謝。

　芳根はその後、原作者・君嶋氏からのサプライズの手紙を経て、最後のあいさつを語り、さらに高橋のほうへ振り向いて、さらに感謝の気持ちを熱弁。続けて「本当に、まなみが高橋君でよかった。え、なんか泣きそうだね、お互いに（笑）」と言うと、高橋が「芳根ちゃんの顔を見てると泣きそうになった」と同調し、サッと青いハンカチを取り出した。

　それを見て芳根は「あっ……！　いったん大丈夫（笑）！」とまさかの拒否。会場から笑いが起きる中、一緒に登壇した林裕太が2人の間に割り込み、「俺も泣きそうだから」と高橋のハンカチを取って涙を拭く仕草を見せた。

　林からハンカチを受け取った高橋は「しまおうと思ったんですけど、さすがにしまうの恥ずいかな」と手でハンカチを振り回し、再び会場を笑わせた。

　同イベントには、坂下雄一郎監督も出席した。

※高橋海人の「高」は、「はしごだか」が正式表記。