愛車は走行距離25万kmの初代ロードスター 車YouTuberが語る魅力「足袋を履いてるような運転感覚」
比較的手に入れやすい“お手ごろなスポーツカー”として人気を博すマツダ ロードスター。チャンネル登録者数8万人超えのYouTuber・うぃきちゃんねるもその魅力に惹かれたひとりだ。ユーノス・ロードスターと呼ばれる初代ロードスターを所有するうぃきにその魅力について聞いた。

“お手ごろなスポーツカー”として人気のロードスター
比較的手に入れやすい“お手ごろなスポーツカー”として人気を博すマツダ ロードスター。チャンネル登録者数8万人超えのYouTuber・うぃきちゃんねるもその魅力に惹かれたひとりだ。ユーノス・ロードスターと呼ばれる初代ロードスターを所有するうぃきにその魅力について聞いた。
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――現在も福岡―江の島旅の途中です。車に目覚めたきっかけは何だったのでしょうか。
「いままさにロードスターに乗っているのですけど、『この車に乗りたい』と思ってから車が好きになりました。小さいころから車好きというわけではなかったんです。大学生のときに、周りの友達に車好きな人が多くて、その環境があって自然と好きになりました。周りには高校生のころから車を持っている人もいて、私が所有したのは遅かったくらいです」
――さまざまな車があるなかでロードスターを選んだ理由は。
「『ロードスターに乗りたい』と思って買ったわけではないんです。友達がショップで車を買ったときに、このロードスターがその車屋さんに置いてあって。それを見て『すごい可愛い! かっこいい!』って一目惚れして80万円で購入しました。今年の10月で9年目になります。走行距離は25万キロです」
――ロードスターオーナーによるイベント「中部ミーティング」にも参加していましたね。
「イベント会場で楽しむのももちろんですが、搬入前のロードスターの長い列がイベントの醍醐味らしいです。私はかなり早く並んだのに402番目の入場者。皆さんの熱を感じました」
――どんな方が来場されていたのでしょうか。
「本当に幅広くて、若い人からおじいちゃんまでいました。年齢層が広い理由としては、価格が比較的安いというのもあると思います。『安く買えたから』という理由で選ぶこともありますし、運転が楽しそうだからという人も。私と同年代だと“ずっと乗ってる”という人も多くて、もっと上の世代では“若いころに乗っていて、現行のND(4代目)をきっかけにまた乗り始めた”という人もいました」
――福岡から岐阜の会場は遠かったですか。
「この車を買った当時から県外のロードスターミーティングがいろんなところであるのは知っていました。知り合いだった友達や先輩からも『中部ミーティングは絶対に行った方がいい!』って言われていて。ずっと行きたいと思っていたんですけど、やっぱり遠いしお金もかかるし、日にちも確保しないといけないし、なかなか挑戦できませんでした。今回参加できてよかったです」
――9年目のいま感じるロードスターの魅力とは。
「簡単に言うと“車との一体感”ですかね。自分の体の一部のように操れる車という感覚があります。例えば、エンジンがすごい車ってあると思うんですけど、それは車がすごいから速く走れる。でもロードスターは特にすごいエンジンが載っているわけでもなくて、車体も軽くて、一体感がある楽しい車。例えるなら“足袋を履いてるような運転感覚”ですかね?
新品の部品をマツダが頑張って出してくれるくらい、すごく人気のある車だから、私も好きでずっと乗っています。誰にでもできることではないかもしれないけど、いろんなところに出かけて、楽しんで、YouTubeでもその魅力を発信していけたらいいなと思っています」
――古い車で25万キロも走っています。維持費は高いのでしょうか。
「他の車に比べたら安い方なのかなとは思います。距離が伸びると整備は必要で、この前はブレーキ回りのオーバーホールをしましたし、エンジンがくたびれてきたら載せ替えも考えたりします。でも、新車を何年かに一度買い替えるよりはコストがかかってないと思うので、元は取れているんじゃないかなと思っています」
――YouTuberとしてさまざまな車に乗っていると思います。それでもロードスターが好きな理由は何ですか。
「いろんな車に乗って『この車すごい、楽しい!』って思うこともあるんですけど、ロードスターから乗り換えてまで欲しいと思える車には出会っていません。その理由は、おそらく運転席に座ったときの“安心感”です。『私の居場所はここだ』っていう空気があるんです。この車に乗っているとずっと楽しい。やっぱり一番好きな車です」
――ロードスターの好きなパーツを教えてください。
「いっぱいあります! 一番は前から見たときのリトラクタブル・ヘッドライト。何よりも好きです。前から見ても後ろから見ても、丸みのあるぽてっとしたフォルムが可愛くて(笑)。オープンでもクローズでもそれぞれに魅力があって、オープンなら解放感、閉じてるときはスタイリッシュな見た目。私の車は幌が赤なので、色も含めて“私イコールこの車”みたいな感覚になっています。
あと、ホイールはサイズに合わせて特注で作ってもらった“リバレルホイール”を履いていて、そこもすごく気に入っています。このパーツのどこが好きかって聞かれたら、全部説明できます。たぶん2時間くらい話せます(笑)」
――ロードスターについて言い残したことありますか。
「不思議なんですよね。ロードスターって、特別な車じゃないんです! 平成元年に登場したんですけど、開発にあまりコストをかけられなかったために、いろんな車のパーツを流用して、なるべく安く作られた車。それでも今も現行モデルが出続けているのは、初代があったからだと思います。見た目も可愛いだけじゃなくて、リトラを閉じていればスタイリッシュ、開けていれば可愛い。見た目の楽しみ方もいろいろあるので、本当に離れられない車です」
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