尾上松也、映画『国宝』を絶賛「すばらしい映画」 歌舞伎座の盛り上がりに「ありがたいこと」

歌舞伎俳優の尾上松也が12日、都内で行われた「SUITS OF THE YEAR(スーツ・オブ・ザ・イヤー)2025」の授賞式に登壇。受賞の心境を語った。

授賞式に登壇した尾上松也【写真:ENCOUNT編集部】
授賞式に登壇した尾上松也【写真:ENCOUNT編集部】

コロナ禍で仕事1つ増える「今、キャンドル協会の理事やってます」

 歌舞伎俳優の尾上松也が12日、都内で行われた「SUITS OF THE YEAR(スーツ・オブ・ザ・イヤー)2025」の授賞式に登壇。受賞の心境を語った。

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 日本経済新聞社 メディアビジネス ライフスタイルサイト「THE NIKKEI MAGAZINE」が主催する同アワードは「ビジネス」「イノベーション」「スポーツ」「アート&カルチャー」の4部門で表彰。尾上は、芸術やエンターテインメントで世の中に感動を与えた人に贈られる「アート&カルチャー」部門に選出された。

 ベストスタイルのスーツを着用した登場した尾上は「あまり締め付けられるの好きじゃないですが、その塩梅が絶妙。中にベストがあるスタイルが本当に好きでして、脱いだシルエットかっこいいので、気に入っています!」と笑顔を見せた。そして、受賞の感想を求められると「栄誉ある賞をいただけて、大変うれしく思っています」とコメントし、「歳を重ねてきましたから、スーツが似合う男にこれからなっていかないとなってことで、さらに身が引き締まる思いです」と吐露した。

 続けて、2025年の中で最も印象的な仕事を聞かれると「23年から演出もさせていただくようになって『刀剣乱舞』を歌舞伎でやった。その第2弾が夏にあって。2か月に渡って公演させてもらった。かなりの時間を費やしたので、今年の中では印象に残っています」と話した。現在はミュージカル『エリザベート』に出演しており、活躍の場を広げている。「いろいろな方といろいろなお仕事をするチャンスをいただけて大変光栄です」と感慨深い表情を見せた。

 イベント後半では、トークショーが行われた。ここでは、歌舞伎への思いを「歌舞伎はこれまで400年以上の歴史がある。歌舞伎座で歌舞伎ができてるのは、先輩たちが繋いできてくれたからです。まだ見たことない方にも魅力伝えていくためには、守るだけじゃなくチャレンジしながら、時代のニーズに答えながらやっていかないといけない。新しいこと作るのも伝統の継承だと思っているので、これからもやっていかないといけない」と熱弁。

 この日は「ビジネス部門」に選出された東宝株式会社 代表取締役社長 社長執行役員の松岡宏泰氏も登壇しており、尾上は「東宝さんがすばらしい映画を作ってくれたので、歌舞伎座も盛り上がっていると聞いています!」と声を弾ませた。映画『国宝』は興行収入170億円を突破した。これによって歌舞伎座に訪れる人が増えていることに、尾上は「ありがたいことです」と感謝し、「我々も継続してこれからの世代に繋いでいくために、東宝さんを見習いながらチャレンジしていかないといけない」と意気込んだ。

 コロナ禍を振り返る場面も。尾上は「エンタメ業界全体がこれからどうなるんだっていう、先の見えない時間でした。僕自身、気づいたら配信ドラマや映画を見たりしていた。改めて、生活の中にエンタメ必要だって再認識した時間だった」と振り返った。さらに「マイナスばかりじゃなかった」と前置きをし、「仕事が1個増えた。コロナ禍で暇だったので、キャンドルを焚いてみようと思って。焚いたことなかったんですがハマりまして。コロナ禍開けて外出できるとなったら、キャンドルショップ通うようなって。そしたら、キャンドル協会の方と仲良くなって。今、キャンドル協会の理事やっています」と明かし、会場を驚かせた。

 そのほか2部門の受賞者は次のとおりとなった。「イノベーション部門」株式会社獺祭 代表取締役社長/4代目蔵元の桜井一宏氏、「スポーツ部門」競泳選手の池江璃花子。

次のページへ (2/2) 【写真】授賞式に登壇した尾上松也の全身ショット
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