76歳・矢沢永吉、東京ドーム単独公演・最年長記録に感慨「矢沢もいい歳になりました」 長女と7年ぶり熱唱も
歌手の矢沢永吉が9日、ソロデビュー50周年を記念したライブ「EIKICHI YAZAWA LIVE in TOKYO DOME『Do It!YAZAWA 2025』」を開催。7年ぶりとなる親子共演も実現し、全身全霊のロックンロールでファンを熱狂させた。

ソロデビュー50周年記念公演
歌手の矢沢永吉が9日、ソロデビュー50周年を記念したライブ「EIKICHI YAZAWA LIVE in TOKYO DOME『Do It!YAZAWA 2025』」を開催。7年ぶりとなる親子共演も実現し、全身全霊のロックンロールでファンを熱狂させた。
矢沢は、1975年4月13日にロックンロールバンド・キャロルが解散となり、同年9月に1stシングル/アルバム『アイ・ラヴ・ユー、OK/I LOVE YOU,OK』をリリースしてソロ活動をスタート。東京ドーム公演は、2018年9月以来7年ぶり。8日と9日の2DAYSで開催され、計11万人を動員した。
開演1時間前から客席の至るところで“永ちゃんコール”が飛び、熱気がドームを包み込み、場内が暗転した瞬間に悲鳴にも似た歓声が上がる。サングラスをして登場した矢沢は、白のマイクスタンドを掴んで早速『レイニー・ウェイ』を熱唱。「東京ドーム2日目、一緒に行こうぜ!」とオーディエンスをあおった。
4曲目の『世話がやけるぜ』、5曲目の『さめた肌』は、3月に亡くなったNOBODYのギタリスト・木原敏雄さんが作詞した手掛けた楽曲。盟友への思いを込め歌詞を噛みしめながら歌い上げた。
MCでは「まさかソロ50周年。あっという間だったよ、本当に」と笑顔を見せると、キャロルが2年半で解散したことに触れ、「(当時は)1か月くらいまともに寝なかった。でも26歳、『絶対つかんでやる!』と思っていた。今振り返っても最高だね。まさに青春のど真ん中です」と矢沢節。「どうなるか分からない、とにかく俺はピンでやる。もうグループはしない。もう町から町を歩きましたよ。人口が7000人くらいしかいない桜島でもやったね。500人くらいしか入らない、楽屋もないような会場。隣の駄菓子屋の六畳一間を借りて着替えてやったのを覚えている」と懐かしんだ。
本公演をもって東京ドーム単独公演・最年長記録、ポール・マッカートニーの76歳(18年10月当時)と並び、日本人アーティストに限れば矢沢が最年長となる新たな記録を樹立。「気がついたら矢沢もいい歳になりました。まさかこんなに長く歌うことができると思っていなかった」と感慨深げに語り、「本当にみなさん、ありがとうございます」とファンに感謝の思いを伝えた。
ソロ活動初期の楽曲『ワン・ナイト・ショー』(1979年)、『古いラヴ・レター』(76年)で会場をエモーショナルな空気に満たすと、ハマーのルーフに乗ってドームを1周。歓声を全身で浴びると、13曲目の『Risky Love』へ。「7年ぶり、洋子と一緒に歌います!」と長女である歌手・俳優の矢沢洋子をサプライズで呼び込み、18年の東京ドーム公演以来となるステージ上での共演が実現。ドームの大観衆は親子が奏でるハーモニーに酔いしれた。
後半ブロックのメドレーでは、ほぼリハーサル無しでソロデビュー曲『アイ・ラヴ・ユー、OK』を披露し、万雷の拍手が降り注いだ。最新シングル『真実』で本編を締めくくっても、永ちゃんコールは鳴りやまず、アンコールに突入。『鎖を引きちぎれ』、『止まらないHa~Ha』『トラベリン・バス』で何度もタオルが宙を舞い、5万5000人とお祭り騒ぎ。ドームを揺るがすコール&レスポンスで2時間15分に渡ったライブを締めくくった。
■2025年11月9日、EIKICHI YAZAWA LIVE in TOKYO DOME『Do It!YAZAWA 2025』セットリスト
M01 レイニー・ウェイ
M02 Rambling Rose
M03 ゴールドラッシュ
M04 世話がやけるぜ
M05 さめた肌
M06 SOMEBODY’S NIGHT
M07 “カサノバ”と囁いて
M08 ラスト・シーン
M09 メドレー:共犯者 ~ MARIA
M10 もうひとりの俺
M11 ワン・ナイト・ショー
M12 古いラヴ・レター
M13 Risky Love
M14 HEY YOU…
M15 黒く塗りつぶせ
M16 メドレー:A Day ~ アイ・ラヴ・ユー、OK
M17 YOU
M18 真実
EN1 鎖を引きちぎれ
EN2 止まらないHa~Ha
EN3 トラベリン・バス
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