フジ・55歳女性の新取締役が「事実と異なる経費精算」で辞任…「断じて許されることではない」
フジ・メディア・ホールディングス(FMH)とフジテレビは7日、フジテレビの取締役である安田美智代氏(55)の同日付での辞任を発表した。理由は「一部不適切な経費精算の疑義が 認められたため」としている。

報道、経営畑を歩んだ安田美智代氏
フジ・メディア・ホールディングス(FMH)とフジテレビは7日、フジテレビの取締役である安田美智代氏(55)の同日付での辞任を発表した。理由は「一部不適切な経費精算の疑義が 認められたため」としている。
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発表によると、今年9月中旬にフジテレビ車内のチェック機能により、安田氏の一部不適切な経費精算の疑義が認められたため、同社の社外取締役を委員長とする監査等委員会とフジテレビの監査役が主体となって詳細な調査を指示外部専門家や関係部局を入れて調査を行ったとしている。そして、下記の事実を発表した。
「結果、安田氏が、会食費用や物品購入について事実と異なる経費精算を行っていたことが複数確認されました。安田氏本人も上記の事実を認め、返金の意向を示すとともに取締役の辞任を申し出たものです」
その上で「当社およびフジテレビでは、一連の事案を受け、ガバナンス強化の一環である経費使用の適正化により、厳格な経費利用ガイドラインを策定し、チェック機能をより強化したことに伴い、この度の判明に至ったものです。なお、今回の事案を受け、改めて全取締役について調査を行っていますが、同様の事案は確認されておりません」と報告。
そして、「当社およびフジテレビとしては、全社一丸となって再生・改革に取り組んでいる中で、不適切な経費精算が行われていたことは断じて許されることではないと考えております。この度は、当社の取り組みにご理解とご支援を賜っているステークホルダーの皆様に、かかる事態が生じたことについて、心よりお詫び申し上げます」と謝罪している。
再発防止に向けては「引き続き、ガバナンスの強化を図ってまいります」と宣言し、「当該取締役の辞任後も、法令及び定款に定める取締役の員数は満たしております」としている。
安田氏は、1992年4月にフジテレビに入社。2001年7月、報道局外信部ニューヨーク支局に赴任し、21年7月、経営企画局グループ経営推進部長に。22年6月、経営企画局局次長グループ経営推進 統括兼特命担当になり、24年4月、経営企画局局次長上席グループ連携推進統括兼特命担当に着任。24年7月からは経営企画局グループ経営推進担当局長兼開発企画統括となり、今年3月27日の取締役会で取締役に就任した。
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