「すごい!夢の国や」実家を“ディズニー風”に大改装 ビフォーアフターに反響「隠れミッキー探しちゃう」

生粋のディズニーファンからのオファーが、“想像以上”の結果となった。SNSで反響を呼んだ、住宅のリノベーション。一般的な造りの台所とリビングが、一変して別世界に。魔法のような改装の秘訣(ひけつ)に迫った。

魔法のようなリノベーションが話題に【写真:Konstnar(@konstnar0425)さん提供】
魔法のようなリノベーションが話題に【写真:Konstnar(@konstnar0425)さん提供】

大胆設計で「当初実現できるかは半信半疑でした」

 生粋のディズニーファンからのオファーが、“想像以上”の結果となった。SNSで反響を呼んだ、住宅のリノベーション。一般的な造りの台所とリビングが、一変して別世界に。魔法のような改装の秘訣(ひけつ)に迫った。

「ディズニーランドにあるレストラン風にして、と依頼された結果」

 洋風のおしゃれな家具があちこちに飾られ、ゆったり空間の広がるダイニングキッチン。まるでテーマパークの世界観に生まれ変わっている。

 スレッズの投稿者は、一級建築士のKonstnar(@konstnar0425)さん。今回の改装工事は新潟の住宅会社・DWARF(ドワーフ)が手がけたものだといい、「設計を担当しております。今回はリノベでしたが、普段は新築の設計も行っています」という。

 実際にどんな依頼内容だったのか。「以前は毎月ディズニーランドに通ってたと言うほどの生粋のディズニーファンの方で、その方のご実家をリノベーションいたしました。また、ディズニーランドを再現するのではなく、あくまでもディズニーランドのレストランなどの雰囲気をモチーフにした程度です。詳細な工事費は申し上げられないのですが、仮に同規模の新築を建てた場合に比べ、3割程度安く工事できました」と説明する。

 ポイントは、吹き抜けを新たに設けた大胆な設計だ。「特に大変だったのは、1階の天井を破って新たに吹き抜けを作り、そこに階段を設けたことです。あらかじめしっかり設計していたとはいえ、当初実現できるかは半信半疑でした(笑)」。プロであってもチャレンジングな内容だった。

 使用素材にもこだわった。「床は無垢材、壁にはモルタルやレンガ、天井にはトタンなど、できる限り本物の素材を使って仕上げました。また、お施主さんが集めてきた海外のビンテージ照明や、家具と内装仕上げの世界観がマッチするように心がけました」。こうして、唯一無二の家が生み出された。

 施主は大満足。「内装デザインだけでなく同時に断熱や耐震改修も行いましたので、とても喜んでいただけました」とのことだ。

 ビフォーアフターを伝える投稿には、4.6万件以上の“いいね”が寄せられており、再現度の高さに驚きが広がった。「すごい! 夢の国や」「もう本物じゃないですか」「ほんとにディズニーのレストランにありそう」「隠れミッキーとかありそうで探しちゃうかも」「天才!!!!」「思わず目を止めました。これは刺さる人にはとんでもなく刺さりますね」「すごすぎる羨ましい」「エイジングを上手く活かしていく感じ…リスペクトしかないです」「素敵 私もジブリ風にしてもらいたい!」など、絶賛の声が相次いだ。

 話題になったことを受けて、「今までにない反響で驚いています。これを機に、空き家や中古住宅の活用に目を向けてくれる方が増えてくれればいいなと思っております」とびっくりだ。

 住宅・不動産においても価格高騰で、住まいをどうするかに悩む人は多い。こうした中で、既存の建物を活用するリノベーションの注目度が高まっている。Konstnarさんは「昨今は新築住宅価格の上昇が顕著で、中古住宅や空き家のリノベーションのご依頼や相談が増えています。世の中にはまだまだ活用できる空き家がたくさんあり、それらを少しでも減らしていくのが我々の使命でもあると思っております。正直な話、全て解体し更地にして新築を建てたほうが私たちは何倍も楽ですけど(笑)」。ちょっぴり本音を交えながら、建築家としてのメッセージを寄せた。

DWARF
https://dwarf-hus.jphttps://dwarf-hus.jp
【写真:Konstnar(@konstnar0425)さん提供】

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