三角関係がもどかしい懐かしの“恋愛漫画”3選 リメイクを希望する声も
恋愛をテーマに扱った漫画のなかには、主人公が2人の女性間で揺れる三角関係が描かれた作品がある。本記事ではいまだに話題にあがる約40年前の懐かしい漫画を3作品見ていく。

今読むと評価が変わる?
恋愛をテーマに扱った漫画のなかには、主人公が2人の女性間で揺れる三角関係が描かれた作品がある。本記事ではいまだに話題にあがる約40年前の懐かしい漫画を3作品見ていく。
三角関係をテーマにした漫画といえば、1980年から84年まで小学館の『少年ビッグコミック』で連載された『みゆき』(作:あだち充)の名前がまずあがるだろう。同作は主人公の若松真人と、同級生の鹿島みゆき、6年ぶりに再会した血のつながりがない妹・若松みゆきという2人の「みゆき」との三角関係を描いている。同級生のみゆきは美人で清楚、成績も優秀な優等生タイプ。一方の若松みゆきは明るく元気な帰国子女。そんな対照的な2人の間で真人の心は揺れ動く。
2人の「みゆき」以外からはモテない真人だが、妹のみゆきからは「世界中のみんながお兄ちゃんの敵になっても……みゆきには関係ないわ」と言われ慕われている。また、おしとやかでクラスのアイドル的存在である鹿島みゆきとはサラッとデートの約束をこぎつけるほどのモテ男ぶりをみせていた。
読者からは「黒髪ロングの正統派お嬢さんの鹿島みゆきが好きだった」「アクティブな子が好きだから若松みゆき派」とそれぞれのみゆきを推す声があがる一方、「どちらのみゆきが好きかで親友と論争になったことがある」と友人と推し論争に発展したという声もあがっていた。
ドキドキする三角関係といったら84年から87年まで集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載された『きまぐれオレンジ☆ロード』(作:まつもと泉)も忘れられない。超能力を持つ主人公・春日恭介と周囲から恐れられる不良少女・鮎川まどか、後輩の檜山ひかるの3人が織りなす三角関係を描いた同作。
恭介は、不良として恐れられているが実は優しい一面やミステリアスな雰囲気を持つまどかに惹かれる一方、底抜けに明るく積極的なひかるにも魅力を感じていた。そんな恭介に対してまどかからは「LOVEに近い……ね」という言葉とともにキスされる。また、ひかるからは「ダーリン」と話しかけられ、2人から積極的なアプローチを受けるモテっぷりだ。
クールなまどかと元気で明るいひかるという対照的な2人に対して「美人でスタイル良くて格好良いまどかが好き」「ひかる派だったので途中から読むのが辛くなって最後まで読めなかった」など、それぞれのヒロインを支持する読者の声があがっていた。
同じくジャンプで83年から85年まで連載された『ウイングマン』は、アニメ化された際の挿入歌に『いけない三角関係』(歌:山野さと子)が選ばれるほどの三角関係作品だ。ヒーローに憧れる主人公・広野健太が異次元世界・ポドリムスからやってきたアオイと出会うことで物語が始まる。健太は世界征服を企むメリルから父親が発明したドリムノートを守るためにやってきたアオイとともに戦うことになる。
一方、健太はクラスメイトの小川美紅と仲良くなっていた。内気だがかわいらしい少女である美紅は、ウイングマンとして活躍する健太に心惹かれるようになり、そこから交際に発展する。健太のモテ男ぶりは、美紅が「わたしだって広野くんのこと好きなんだから」と告白するシーンや、アオイが泣きながら「デートしてほしかったな……」と伝えるシーンから見てとれる。
健太・アオイ・美紅の三角関係を描いた本作の読者からは「周囲がアオイさん派一色だったけど自分は美紅派だった」「色気のあるアオイさんが好きだった」など、それぞれを推す声が見られた。
上記3作品はSNS上でリメイクを希望する声が多くあがっている。リメイク版を見たファンが改めて巻き起こす「どっち派?」議論を見るためにも、ぜひ実現してほしいところだ。
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