漫画よりアニメの方が好き? 評価が高い3作品、原作よりも“おもしろい”理由とは

人気漫画がアニメ化された際、原作との違いや内容改変により賛否が生まれることはしばしば。一方アニメならではの描写が面白いと高評価を得る作品も存在する。今回は漫画発のアニメのなかでも、特に好評の声が多かった3作品を振り返ろう。

高評価の声が多い漫画発のアニメ作品を紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】
高評価の声が多い漫画発のアニメ作品を紹介(写真はイメージ)【写真:写真AC】

迫力あるシーン、楽曲も支持される理由に

 人気漫画がアニメ化された際、原作との違いや内容改変により賛否が生まれることはしばしば。一方アニメならではの描写が面白いと高評価を得る作品も存在する。今回は漫画発のアニメのなかでも、特に好評の声が多かった3作品を振り返ろう。

 まずは、1992年から97年まで『なかよし』(講談社)にて武内直子氏によって連載された原作漫画のアニメ化作品『美少女戦士セーラームーン』である。同作は92年からテレビアニメとして放送され、幅広い年齢層の支持を得ている。

 第1期にあたる同作の放送終了後から、その後も2期、3期とアニメ放送を継続し、劇場版やミュージカルなどの作品を発表した。さらに、2015年にはアニメ第1期の内容をリメイクした『美少女戦士セーラームーンCrystal』も地上波放送された。こういったことから同作は20年以上経つ今でも、世代を超えて愛されている作品といえるだろう。

 物語は、主人公・月野うさぎが偶然出会った黒猫・ルナから、自身がセーラー戦士であることを告げられるところからはじまる。そして、セーラーマーキュリーやセーラーマーズをはじめとする仲間とともに悪の組織と戦っていく物語だ。

 同作についてネット上では「かっこいいBGMがより戦いを映えさせてる」「変身シーンは子どもの時何度も演じてた」といった声があがっており、きらびやかな変身シーンや迫力のある戦闘シーンが多くの視聴者を惹きつけたようだ。

 次に紹介するのは、2023年にラストを迎えたアニメ『進撃の巨人』だ。同作は09年から21年まで『別冊少年マガジン』(講談社)で諫山創氏によって連載された原作漫画を、13年からテレビアニメ化した作品だ。

 巨人と人間の戦いを描いたダークファンタジー作品で、日本だけでなく海外でも多くのファンを獲得した。巨人との戦闘シーンなどインパクトのある描写が、アニメだと伝わりやすく、原作よりアニメを推す声も見受けられる。

 特にネット上では「リヴァイの声が想像通りだった」「立体機動装置を使った戦闘シーンは圧巻」といった声があがり、声優とキャラのハマり具合や戦いの描写も高評価に繋がった理由のようだ。

 ただ、同作の魅力の1つである“伏線回収”などの細かい部分は、「原作漫画のほうがわかりやすい」などの声もあり、アニメを見ながらコミックス全34巻を何度も読み返すという楽しみ方もおすすめである。

 最後に紹介するのは、04年から18年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で空知英秋氏によって原作漫画が連載され、06年にアニメ化した作品『銀魂』だ。

 江戸時代末期を舞台に、主人公・坂田銀時(さかたぎんとき)とユニークなキャラたちがギャグ要素強めな展開で物語が進行していく。同作はときに、“紅桜編”や“真撰組動乱編”など長編にて、昔の仲間との確執、悪の組織との戦いなどシリアスなシーンが描かれることもあり、笑いと感動が数多く散りばめられている。

 視聴者のなかでは「銀魂の楽曲はどれも良すぎる」「DOESが流れたときめっちゃテンションあがった」といった声があがっており、内容だけでなくOP・EPテーマも作品の良さを際立たせていたようだ。

 漫画では伝わりにくい“間”や“セリフのトーン”などが、声優によって演じられ、見ている人をより笑わせてくれるのかもしれない。みなさんは、上述3作品以外でどのアニメを思い浮かべるだろうか。

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