「バー、ありました?」ETC“日本一短いバー”にネット衝撃 NEXCOが明かす意外な理由とは
高速道路のETCを通過したところ、気なったのがバーの長さ。ネット上で「日本で1番短いETCのバー」と紹介され、大きな話題になった。動画を確認すると、確かに短い……。いったい、なぜなのか? 投稿者とNEXCO中日本を取材した。

「10回くらい見直してようやく発見したw」ネットも驚き
高速道路のETCを通過したところ、気なったのがバーの長さ。ネット上で「日本で1番短いETCのバー」と紹介され、大きな話題になった。動画を確認すると、確かに短い……。いったい、なぜなのか? 投稿者とNEXCO中日本を取材した。
「豊田南ic名物、日本で1番短いETCのバー」
10月24日、なんちち(@7NX)さんがドライブレコーダーの動画を添えてXに投稿すると、ネット上は騒然。「想像の5倍短かった」「10回くらい見直してようやく発見したw」「名古屋走り仕様なのかしら?」「愛知ってこういう謎に短いETCバー多い気がする…」「ETCの赤ちゃんかわよ」「豊明インター下り入口もこんなのやな」など多くの声が寄せられた。
現役の女性トラックドライバーの投稿者。「仕事でよく通ってて昔からバーの短さには気になっていました!」と、以前から疑問だったそう。
バーが短い理由は把握していないものの、SNSユーザーの「バー、ありました?」の問いに、「たぶん10cmくらいです、笑」と返してしまうほどの強烈な印象だ。周辺ドライバーからの反響に、「名古屋南も短いって情報あったのでこの辺一帯なんですかね」と、興味はさらに広がった。
現場は愛知・豊田南インター下り入口のETC。
ENCOUNTがNEXCO中日本に問い合わせると、「安全対策で試行的にやらせていただいています」(担当者)と説明した。
ETCレーンでは車とバーの接触が起こることがある。カード未挿入や期限切れ、車載器の通信エラー、一般レーン車の誤進入といったことが原因だ。
「バーに接触されて停止されてしまった時、バーを復旧させるための動作確認が必要で、1回ETCレーンを閉鎖しなければならなくなります。そうなると、後続車が渋滞し、一般道にまで渋滞が発生してしまう。そういった事象が続いてしまったものですから、その対策として、仮にエラーが発生してもバーに衝突せずに、そのまま本線に合流できるように短いバーを設置しています」
一般道にまで渋滞が発生すると、追突リスクも高まる。道路の構造上の安全対策としての措置だった。バーに当たらないようにすることで、「すり抜けを了承しているわけではありません」と強調した。
もともと短いバーを使用していたわけではなく、昨年11月ごろに通常のバーから変更。サイズは根元から先端まで350ミリで、上りは通常の長いバーのままだという。
「豊田南は高架の上にあるような料金所になりますので、レーン閉鎖をした時に、スタッフがバーの復旧作業に行くにもちょっと時間がかかってしまいます。そうすると、ETCレーンを閉鎖する時間も少し長くなってしまいます」と、補足した。
短いバーによる効果については、状況を注視しているとのこと。ちょっと不思議な「短いバー」には、ドライバーの安全と渋滞防止という意外な理由が隠されていた。
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