“美少女図鑑GP”20歳・凜羽を突き動かした“過去の悔しい経験” 再挑戦した芸能界で「絶対に有名に」

全国オーディション「美少女図鑑AWARD 2025 supported by FELICE」(3月22日実施)でグランプリを含む史上最多の“8冠”を受賞した20歳がいる。石川県出身の凜羽だ。同アワードの結果が出る数日前には、「今しかない」と一念発起で上京を決断。先も見えぬ中、憧れの世界で成功することだけを夢見て、地元から飛び出してきた。何が彼女をここまで突き動かすのだろうか――。

インタビューに応じた凜羽【写真:増田美咲】
インタビューに応じた凜羽【写真:増田美咲】

オーディションで8冠も…力仕事の早朝バイトで生計

 全国オーディション「美少女図鑑AWARD 2025 supported by FELICE」(3月22日実施)でグランプリを含む史上最多の“8冠”を受賞した20歳がいる。石川県出身の凜羽だ。同アワードの結果が出る数日前には、「今しかない」と一念発起で上京を決断。先も見えぬ中、憧れの世界で成功することだけを夢見て、地元から飛び出してきた。何が彼女をここまで突き動かすのだろうか――。(取材・文=中村彰洋)

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「美少女図鑑AWARD」は、全国各地の美少女を被写体とした地方発のフリーペーパー『美少女図鑑』が2019年より毎年開催している全国規模のオーディション。7回目の開催となった今回は、全国から約6400人からの応募が集まった。

 凜羽が同アワードに応募したのは19歳の時。「年齢的に今しか応募できない。挑戦しないで後悔するぐらいなら、ダメ元でも挑戦したいと思い、親にも内緒で応募しました」と当時の心境を明かす。

 過去に芸能活動をしていた時期もあったが、志半ばで石川に帰郷。ゆったりとした日々を過ごしていたが、諦め切れない思いが凜羽を突き動かした。

「地元でのんびりしていたのですが、それまでが忙しい日々を送っていたこともあって、徐々に『働かなきゃ』とソワソワするようになっていきました」。その後は、オーディションに応募しては落ちてを繰り返してきた。そんな中でつかみ取ったのが今回のグランプリだった。

 幼少期から夢見ていた芸能界。憧れの存在は中条あやみ。そんな思いを持ち続けてはいたが、なかなか行動に移せずにいた。

「本当は幼稚園の頃からテレビの中に入りたいと思っていました。人前に出たいとは思っていましたが、赤面症ですぐに顔が真っ赤になってしまって……。自分に自信が持てず、ずっと言葉にできずにいたのですが、挑戦することで自信がつくかもと思い、中学生の頃に口にするようになりました」

 小中学生の頃には周囲から心無い声をぶつけられることもあった。「これまで人間関係に悩まされることが多い人生でした。容姿についていろいろ言われたり……。だから自分に自信が持てなくて。正直、今も自信は持てていません」と吐露する。

 一方で、その悔しさをバネに自分磨きを続けてきた。「笑顔がものすごく苦手だったので、鏡で表情の練習をたくさんしてきました。ストレッチや筋トレも毎日の習慣になっています」。

「美少女図鑑AWARD」でグランプリ含む“8冠”に輝いた凜羽【写真:増田美咲】
「美少女図鑑AWARD」でグランプリ含む“8冠”に輝いた凜羽【写真:増田美咲】

初挑戦したグラビア仕事「今までで1番楽しい撮影でした」

 中学3年生の頃からはポートレートモデルとしても活動。飽くなき向上心からの行動だった。「撮っていただいた写真をSNSにアップして、とにかく知ってもらうきっかけになればと思いながらやっていました。ポージングや表情の練習として撮影していただいていました」。

 グランプリ含む“8冠”を受賞したことで、夢に見ていた仕事がたくさん舞い込んできた。「SAPPORO COLLECTION 2025 SPRING/SUMMER」でランウェイを歩き、ファッション誌「Ray」でモデルデビューも果たした。

「『Ray賞』で名前を呼ばれた時は1番の笑顔だったかもしれません。撮影の最中も実感が湧かなかったです。すごくきれいに撮っていただいて、特集ページもいただけて、本当にうれしかったです。『サツコレ』は憧れの人たちがたくさんいらっしゃって、メイクルームで会うたびに『うおぉ!』と感動でした。ランウェイでも、観客の方たちがとても温かくて、私のことなんて知らないはずなのに、手を振ってくれて、自信を持ちながら歩けました。お花畑を見るよりもきれいな光景が広がっていました(笑)」

「週刊ヤングジャンプ」や「週刊プレイボーイ」では水着グラビアにも挑戦した。「プライベートで着ることがなかったので、スクール水着以来でした。家族には『胸ないくせに!』と爆笑されました。でも撮影させていただくと、皆さんとても優しくて、今までで1番楽しい撮影でした」と笑う。

 現在は事務所には未所属のフリーという立場。バイトは早朝に入れて、急に入る仕事やオーディションにも柔軟に対応するようにしながら、生計を立てている。

「今もオーディションを受けたりしていますが、なかなか受からないです。今は早朝に力仕事のバイトをしています。大変ですが筋トレにもなります。『今頑張らなきゃ』と思っているので、まったくつらくはありません。楽しみながら日々を過ごせています」

 芸能界への憧れはもちろんだが、「有名になってすごいと思わせたい」という思いが凜羽を突き動かす原動力になっている。「道を歩いていて、誰もが知っているぐらい活躍したいです」と力強く語る。

 そんな凜羽だが、活動していて1番楽しい瞬間はファンとのコミュニケーションだと明かす。

「昔から応援してくだっているファンの方たちと交流する時間がとても好きでした。楽しそうに笑顔を見せてくれたり、私の細かな変化に気付いて、褒めてくださったり。そういった瞬間に『生きていて良かった』と素直に思えます」

 今後は、モデルはもちろん幅の広い活動を見据えている。2026年公開予定のドラマでメインキャストに抜てきされ、本格的な演技にも初挑戦した。「雑誌のお仕事やランウェイ、いつかは化粧品モデルもやってみたいです。演技にも挑戦していきたいので、いろいろと磨いていきたいです」。

 自分に発破をかけるかのように強気な言葉を紡ぐのも“言霊”を信じているからだ。ネガティブだった過去の自分に別れを告げるためにも、明るい未来へ向かって走り続ける。

「絶対に有名になってみせます。応援してくださる皆さんと最高の景色をみたいので、私のことを推していただき、皆さんの人生の楽しみになれたらと思います!」

□凜羽(りう)2005年9月1日、石川県出身。25年3月22日に実施された「美少女図鑑AWARD 2025 supported by FELICE」でグランプリ含む8冠を獲得。7月28日には初のデジタル写真集『シンデレラは突然に』を発売した。幼少期に習っていたチアダンスで鍛えられた柔軟が特技。日々の癒やしは“推し活”。アニメやVTuberにハマっている。

次のページへ (2/2) 【写真】インタビューに応じた凜羽の別カット
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