【ばけばけ】生瀬勝久、出雲ことばに苦戦「外国語のように丸暗記しないといけなくて」

俳優・生瀬勝久が花田旅館の主人・花田平太役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや撮影現場の印象的なエピソードなどを語った。

花田平太を演じる生瀬勝久【写真:(C)NHK】
花田平太を演じる生瀬勝久【写真:(C)NHK】

松江でヘブンが寄宿する花田旅館の主人・花田平太

 俳優・生瀬勝久が花田旅館の主人・花田平太役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや撮影現場の印象的なエピソードなどを語った。

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 生瀬はまず、出演が決まった時の気持ちを紹介した。

「またお話をいただけてありがたかったです。前回出演した『ブギウギ』では、標準語の役(タナケン・棚橋健二)だったんですよ。だから今度こそ関西ことばなのかなと期待していたら、出雲ことばでした(笑)。兵庫県出身なのでなじみがある関西ことばだといろいろ融通が利くんですけどね。出雲ことばはもう本当に難しくてとても苦労しています。外国語のように丸暗記しないといけなくて」

 演じる花田平太はどんな人物なのか。

「花田旅館はそんなに大きなお宿でもないし、見ている方にとって平太は等身大の人物じゃないかな。ツルを演じる池谷のぶえさんと夫婦役というのが心強いし、やっていて楽しいです。共演が多いのでなにをやっても応えてくれる信頼感がありますね。夫婦のシーンが豊かになる、本当にすてきな俳優さんです。

 平太は“異人さん”に慣れていないから、ヘブン先生のことは本当に怖いと思っているはず。外国人が来たら当時の日本人はどうなっていたかという典型です。僕のイメージですけど、日本人って表情で相手をイライラさせないように愛想笑いするし、感情をストレートに出すことってなかなかないじゃないですか。でも、ヘブン先生はストレートに感情をぶつけてくるから、『なんだよー! こっちは笑顔で接しているのに!』と思うんじゃないですかね。そんなすれ違いもあって、なかなか分かり合えないのだと思います。トキのことは働き者の明るい子だと思っているでしょう。ただ、お父さん(司之介)がちょっと変わっていて、お母さん(フミ)も一癖も二癖もありそう…。もしかしたら、実の父より平太の方が優しいかもしれませんね」

『ばけばけ』の現場で印象的だったことも紹介した。

「最初は、『ちょっと暗くないですか!?』と思いました。セットの家に天井をつけているんですよね。非常に思い切ったなと思いますけど、そのこだわりがオンエアの時にどう見えてくるのか僕も興味深いです。昔は電気がないから、変にクリアに見えてしまうよりきっとリアルなんじゃないかな。それに、画面は暗めでも出ている人が明るいからいいんじゃないかと思っています」

 最後に、視聴者に作品の見どころとメッセージをコメントした。

「15分なのに見応えがあって、でも食い足りなくて、また明日も見るという朝ドラはやっぱり独特な作品です。単調にならないように僕らもみんなで一生懸命頑張って作っていますので、皆さんもぜひ半年間見届けてみてください。何か結果が出ますから(笑)! 花田旅館が『ばけばけ』の一服の清涼剤になればいいなと思います。ちなみに、いろんな朝ドラヒロインと共演してきて大変なのは分かっているので、スタッフさんに『高石さん、そろそろ疲れてきたんじゃない?』とリサーチしたのですが、非常に元気でポジティブとのことで安心しました。お芝居はもちろんすごく大事なのですが、10か月近く走り続ける体力というのもヒロインには必要なんですよね。これだけの期間ずっとお芝居のことを考えられるってなかなかない経験なので、プラスに捉えてどんどん成長していってほしいです。と、プロデューサーでもないのに思っています(笑)」

 作品は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。俳優・高石あかりがヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じる。

※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか

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