犬飼貴丈×ゆうたろう、仕事と恋愛は切り分けられる?恋愛フラグを感じる瞬間は? 恋愛観明かす
俳優の犬飼貴丈とゆうたろうが、11月9日スタートのABCテレビ連続ドラマ『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男 ファイナル』(関西ローカルで日曜深夜1時10分)に兄弟役で出演する。2021年のシーズン1から4年。今作がシリーズ初の地上波連ドラ化となり、シリーズ1から主演した犬飼と弟役のゆうたろうにとって各役の集大成に。ENCOUNTでは2人の対談を実施し、撮影エピソードや恋愛観などを聞いた。

11月9日スタート
俳優の犬飼貴丈とゆうたろうが、11月9日スタートのABCテレビ連続ドラマ『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男 ファイナル』(関西ローカルで日曜深夜1時10分)に兄弟役で出演する。2021年のシーズン1から4年。今作がシリーズ初の地上波連ドラ化となり、シリーズ1から主演した犬飼と弟役のゆうたろうにとって各役の集大成に。ENCOUNTでは2人の対談を実施し、撮影エピソードや恋愛観などを聞いた。
同作は、同名漫画が原作でボーイズラブ(BL)の世界を描いたコメディー。自身だけはBLにならないようにと奮闘する主人公の大学生・モブに次々に“BL恋愛フラグ(伏線、前触れ)”が立つという展開で、犬飼はモブを、ゆうたろうはモブの高校生の弟・綾人を演じる。2021年にシーズン1、22年にシーズン2がCS放送や動画配信され、昨年の動画配信をへて、今作がファイナルにして初の地上波放送となる。
――シーズン1から4年がたちますが、本作への出演が決まった当時の気持ちを教えてください。
犬飼「原作を読んで『BL作品の中でも違う切り口でおもしろい』と思いました」
ゆうたろう「僕も『新しい切り口だな』と思ったのですが、ご一緒したことのある三木康一郎監督さんだったので、パッと映像化を想像できました。でも、正直ここまで続くと思っていなかったです(笑)」
――今作で、1年ぶりの集結となりましたね。
犬飼「『いつか来るだろうな』とは思っていたので、ついに『来たか』という感じでした(笑)」
ゆうたろう「スタッフを含め仲良くさせていただいていたので、同じメンバーで集まれることがうれしかったです。4年たって2人のテンポ感が良くなっているのが映像に出ていると思います」
――現場で印象的なことがあれば、教えてください。
犬飼「とにかく暑かったです。春・冬設定のシーンを夏に撮っていて、暑さとの戦いでした」
ゆうたろう「ドラマの真骨頂とも言える家のシーンを撮影しやすいように、スタッフのみなさんが環境を整えてくださっていました。せりふのないところでも顔芸やアドリブがあって、みんなで作っている感覚がありました」
――ファイナルでは、犬飼さんがオープニング曲を手掛けているそうですね。
犬飼「『もうやらへんで』という思いもありつつ、BLというある種メルヘンな世界にどうロックのテイストを落とし込むかに悩みました」
ゆうたろう「いつもはオープニングで踊っていたのですが、今回バンドをやったのは新鮮でした。練習時間なしで演奏して、大変ではあったのですが(笑)。そういうところも含めて楽しみにしてほしいです」

「犬飼くんがアドリブを入れてくれる」
――本作において、役作りで工夫したことはありましたか。
犬飼「シーンの中に余白があったら、とにかく動いて埋めるようにしていました。見ていて飽きない工夫を全部やってみて、意味をなさないシーンにどう意味を持たせるかを考えた4年間でした」
ゆうたろう「最初は台本通りだったのですが、だんだん自分のスパイスを入れるようになっていました。犬飼くんがアドリブを入れてくれるので、引っ張られないようにしました」
――改めて、互いの印象を教えてください。
犬飼「物事をはっきり言うので、変な気を使わずにいられました。大人っぽく達観しているところもあれば、子どもっぽい部分もありますね」
ゆうたろう「オンオフはあるけれど、たたずまいが一定です。撮影の空き時間にも各々の時間を過ごすこともあって、お互いに気をつかうことなく居心地の良い空間でした」

「VS◯◯」でトーク
――劇中には「BLフラグ」という言葉が度々出てきます。お二人が恋愛において「フラグ(伏線、前触れ)」を感じる瞬間を教えてください。
犬飼「自分が好かれていることを気付くのは遅いほうなんですよね……。自分からグイグイいくかは人によります。自分の気持ちを優先して動くことはあまりないです」
ゆうたろう「相手からワンアクションがあると『自分に興味があるのかも』と勘違いするタイプです(笑)。でも、恋愛感情というより対人間としての付き合いだと思っているので、誘われたら遊びに行きます! 自分からアクションを起こすことはあまりないです」
――物語は「VS◯◯の巻」というお題で進んでいきますが、「恋愛」と対立するものは何だと思いますか。
犬飼「友情かな? 好きな人と友達のどちらを優先するのか、友達と好きな人が被った時にどうするのか、とか。でも、対立するかどうかは、それも好きになった人やその時の友達によるかもしれません」
ゆうたろう「素直な心、ですね。恋愛になればなるほど、ひねくれた考え方になりかねないというか。好きだから考えすぎてしまうこともあるので、言いたいことも言えなくなったりするのかなと」
――恋愛と仕事が敵対することはないのでしょうか。
犬飼「そこは切り分けられるタイプなので、恋愛を仕事に持ち込むことはないです。仕事となると、意識しなくても切り替わりますね」
ゆうたろう「恋愛を仕事に持ち込むことはないのですが、仕事を恋愛に持ち込むことはあるかもしれません。仕事の悩みを相談して、僕のことを知っているその子の意見を聞きたいという気持ちがあります」
――今現在、敵対しているものはありますか。
犬飼「今、撮影している別の作品の役が、これまでやったことのない役柄なので、自分の中に入って来づらいです。日々、頭の中を巡っているという意味で、敵対しているのかもしれません」
ゆうたろう「今日の自分と明日の自分ですね。外で飲んでいて『何時まで飲めるか』という戦いです。次の日の仕事のことを考えつつ、『今日は今日で楽しんじゃっていいよね』という思いもあります」
――では最後に、作品への意気込みをお願いします。
犬飼「すべてのコメディー力を出し切ったので、『あしたのジョー』くらい燃え尽きています。みんなが面白いことを全力でやっているということ、BLのキュンキュンを真面目にやっているということが作品を通して伝わってほしいです」
ゆうたろう「配信から始まったものが地上波でファイナルを迎えられるのは、いろんな方の努力が実ったのだと思っています。たくさんの反応があって『ファンの方の力ってすごいな』と実感しました。期待してくださっている分、盛り上げたいです。モブの結末も楽しみにしてもらえたらうれしいです」
■『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男 ファイナル』
出演:犬飼貴丈、ゆうたろう、伊藤あさひ、塩野瑛久、和田颯
11月9日(日)関西ローカルで日曜深夜1時10分スタート
ABCテレビ放送後、TVerにて見逃し配信あり。
犬飼貴丈
ヘアメイク:加藤ゆい(フリンジ)
スタイリスト:松下洋介(Yosuke Matsushita)
ゆうたろう
ヘアメイク:AYA MIURA
衣装協力:ジャングルス(ループ トーキョー)
メガネ・靴:本人私物
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