【ばけばけ】小日向文世、ヒロイン高石あかりを称賛「全身からパワーがあふれている」
俳優・小日向文世がヒロイン・トキ(高石あかり)の祖父・松野勘右衛門を演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや“ラストサムライ”としてヘブンと対峙するシーンを演じた感想などを語った。

トキの祖父・松野勘右衛門 明治にまげを結い剣の稽古をする“ラストサムライ”
俳優・小日向文世がヒロイン・トキ(高石あかり)の祖父・松野勘右衛門を演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや“ラストサムライ”としてヘブンと対峙するシーンを演じた感想などを語った。
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最初に、小日向は『ばけばけ』への出演が決まった際の感想をコメントした。
「朝ドラ『まれ』への出演から、もう10年がたったんですよね。久しぶりに声をかけていただいて率直にうれしかったですし、『おじいちゃん役で』とお話が来たこともうれしかったです。諸先輩方でおじいちゃん役ができる人がたくさんいる中で、勘右衛門さんというおじいちゃん役をいただけたことが、とても光栄でした」
演じる松野勘右衛門はどんな役なのか。
「勘右衛門は、武士の時代を終えて、まだ武士の格というものにこだわっています。その中で、おトキを『おじょ』と呼び、本当にかわいがっています。勘右衛門の魅力は、喜怒哀楽を表に全部出してくるところだと思っています。うまい具合に話を合わせるとか、大人として少し控えようと考えるようなことはなく、思ったことを全部口に出しているような人です。僕は、ラストサムライとは、もっと生真面目で無口な人なのかと思っていたんですけれど、どんどんおっちょこちょいのおじいちゃんのようなシーンも出て来ます(笑)。時代の流れからはちょっとずれちゃっているんだけど、僕個人としては、切ないけれども必死に頑張っている姿も愛らしく感じています」
トキ役の高石の印象、松野家の人たちとのエピソードも紹介してくれた。
「高石あかりちゃんは、全身からパワーがあふれている感じがして、すごいなと思っています。疲れた顔を見たことがないし、自分の境遇とか、今の現場も含めて、自分が置かれている状況というものをすごく楽しんでいると思います。いつも、ニコニコしていますからね。勘右衛門と司之介は、おフミさんがいなかったらとんでもないことになっていると思います。フミさんは、松野家のいわゆる扇の要の部分ですよね。池脇さんと岡部君とは、休憩時間もよく3人でおしゃべりしちゃうんですけれど、それがとても良い時間なんですよね。お芝居って、やっぱりキャッチボールだから、それがお互いにやりやすい関係性になっていると思います。視聴者の方にも『松野家はこの人たちでよかった』と見てもらえたら、一番うれしいですね」
“ラストサムライ”としてヘブンと対峙するシーンを演じた感想も紹介した。
「勘右衛門は、来日したヘブンに対して、『ペリー! 覚悟ぉ!!!』と木刀で斬りつけようとするのですが、ヘブンが憎いのではなく、武士の時代を終わらせたペリーが憎らしいんですよね。ヘブンはサムライの写真を持っていてリアルにサムライを見て感動してくれているのに、勘右衛門は飛びかかっていきますが、勘右衛門は大真面目なんですよ。『日本人を馬鹿にするなよ』という気持ちだと思いますが、誰も馬鹿にはしていないのにね(笑)」
ドラマの見どころ・視聴者へのメッセージもコメントした。
「『ばけばけ』で、僕が一番気に入っているのは、松野家が貧しいながらも笑って過ごしているところです。親子のつながりみたいなのがしっかりと描かれている作品だし、そんな家族の『温かみ』みたいなのを受け止めてもらえたらいいなと思っています。勘右衛門にとって一番大事なものは、家族だと思います。武士の格というものにこだわっているけど、それが時代の流れの中で少しずつ消えていくんですよね。そうなった時のよりどころとして、家族がものすごく大きな存在になっていくんじゃないかなと思っています。その中で、江戸の時代を引きずりながら頑張っている勘右衛門のさまも、見て楽しんでもらえたらと思います」
作品は、俳優・高石あかりがヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じ、松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。
※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか
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