続編発表も…音沙汰がない人気アニメ3選 世界情勢や原作ストックも影響?
大好きなテレビアニメが最終回を迎えると、どうしても続編を期待してしまうのがファン心理だ。しかし、たとえ人気があったとしても続編が必ず描かれるとは限らない。多くのファンから期待を集めながらも、なぜか続編放送の発表がないアニメを振り返ってみよう。

人気アニメだから、すぐに続編が作られるとは限らない?
大好きなテレビアニメが最終回を迎えると、どうしても続編を期待してしまうのがファン心理だ。しかし、たとえ人気があったとしても続編が必ず描かれるとは限らない。多くのファンから期待を集めながらも、なぜか続編放送の発表がないアニメを振り返ってみよう。
たとえば2017年にアニメ1期、19年に続編となる劇場版が公開された『幼女戦記』(原作:カルロ・ゼン)は、なぜか続編の発表がないアニメとして有名だ。同作は日本のサラリーマンが金髪の幼女「ターニャ・デグレチャフ」として、20世紀初頭によく似た世界に転生してしまうところから始まる。赤ちゃんだったターニャは成長するとともに軍人となり、後方支援を志望していたものの大戦の矢面に立たされ武功を重ねていく物語だ。
作品の好評を受けて21年6月に特番「『幼女戦記』生還記念座談会~激闘を振り返って~」がABEMAで放送され、番組内で2期の制作決定が発表された。しかし、この続編発表の後に続報は届くことがなく、ファンはやきもきさせられている。
なぜ続編の情報が出てこないのか考えると、同作の舞台となる異世界が理由かもしれない。東欧のような世界観である同作の世界では、まるでロシアをモチーフとしたような「連邦」という敵国が登場する。そして連邦を相手にした戦いも描かれるため、ネット上では「今実際に起こっている戦争が放送できない理由?」と噂されている。
もっともXの公式アカウントでは【TVシリーズ第2期制作進攻中】と表記され、2024年にKADOKAWAが大規模ネット攻撃を受けたことでダウンしていた公式サイトも復旧している。決して続編への望みが断たれたわけではないだろう。
また別の問題を抱えているのが、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』(著者:ひろやまひろし/原作:TYPEーMOON)だ。同作では小学生「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」が魔法の力を手にし、仲間たちとともに世界を守る戦いを繰り広げる物語が描かれている。
アニメでは13年から4期にわたってシリーズ展開され、21年には劇場版2作目となる『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女』も公開された。さらなる続編の制作も決定しているが、情報といえば23年にティザービジュアルが公開されたのみだ。
同作は現在のところ、最新14巻まで発表されている原作の11巻にあたる物語までアニメで描いている。続報がない理由は定かではないが、原作ストックの少なさは理由のひとつとして考えられる。原作にある程度の区切りがつくまで、ファンは気を長くして待つ必要がありそうだ。
また、18年に放送された『カードキャプターさくら クリアカード編』(原作:CLAMP)もファンから続編放送が期待されている作品のひとつだ。同作では主人公「木之本桜」が中学校に進学するなか、魔法を使うために用いるアイテム「さくらカード」が、力を失って透明になってしまうトラブルが発生する。問題を抱えるなかで身の回りで起きる騒動を解決しながら、新たなアイテム「クリアカード」を手にしていく物語だ。
新キャラとして桜に似た性格の同級生「詩之本秋穂」や彼女の執事「ユナ・D・海渡」などが登場した。同作の原作漫画は24年に全16巻で完結を迎えたが、アニメでは原作の5巻あたりまでが描かれ、事件の裏で暗躍するユナの目的が分からないまま終了している。
23年には原作の完結までを描くアニメ続編の制作決定が発表されたものの、現在のところ続報は明かされていない。人気が根強いシリーズなだけに、続報に期待したいところだ。
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