I Don’t Like Mondays.のYU「フロントマンとして生涯やり遂げたい」 ツアー中に亡くなった祖母に誓う

4人組ロックバンド・I Don’t Like Mondays.(通称アイドラ)が26日、東京・ Zepp DiverCityで全国Zeppツアー『TOXIC TOUR 2025』のファイナル公演を開催した。彼らの持ち味であるポップでキャッチーな踊れるナンバーを次々と披露し、約2000人のファンが集まった会場をダンスフロアに変えた。またライブ前にはメンバー4人が囲み取材を行い、今後の展望などを語った。

『TOXIC TOUR 2025』のファイナル公演を開催したI Don’t Like Mondays.(左から)KENJI(ベース)、YU(ボーカル)、CHOJI(ドラム)、SHUKI(ギター)
『TOXIC TOUR 2025』のファイナル公演を開催したI Don’t Like Mondays.(左から)KENJI(ベース)、YU(ボーカル)、CHOJI(ドラム)、SHUKI(ギター)

Zepp DiverCityで全国ツアー『TOXIC TOUR 2025』ファイナル公演を開催

 4人組ロックバンド・I Don’t Like Mondays.(通称アイドラ)が26日、東京・ Zepp DiverCityで全国Zeppツアー『TOXIC TOUR 2025』のファイナル公演を開催した。彼らの持ち味であるポップでキャッチーな踊れるナンバーを次々と披露し、約2000人のファンが集まった会場をダンスフロアに変えた。またライブ前にはメンバー4人が囲み取材を行い、今後の展望などを語った。

 ライブを前に黒のステージ衣装で現れたメンバーが囲み取材に応じた。

 ボーカルのYUは「11年目を迎えて、この10年やってきたこと、やりたいことを一番良い状態で東京で見せられることがとてもうれしいです」と話し、リーダーでドラムのSHUKIも「東京公演は1つの完成形として見せたい」と意気込みを語った。

 今年は、3か月連続の新曲リリースを始め、Billboard Live Tour、Zepp Tour、さらには12月にバンド史上最大規模の中国大陸でのツアーも予定しており、結成11年目にして、これまで以上にバンドの勢いが加速している。

「デビュー1年目の気持ちで11年目を迎えている」と語ったYUは「改めて初心に帰るじゃないですけどこの1年はデビュー前の時くらい忙しくやっている感じで、すごく充実しています」と手応えを口にした。

 現在、中国で人気が高まっているというアイドラだが、そのきっかけは2022年にフジテレビ系アニメ『ONE PIECE』の主題歌に起用された楽曲『PAINT』が起爆剤と言われている。過去2回行われた中国大陸のツアーを通して年々注目が集まっており、12月には3回目となる中国大陸でのツアーが予定されていて、過去最大規模の4000人を超える会場での単独ライブが控えている。

 ベースのKENJIは「今頑張って中国語を覚えていることころです」と明かし、YUは「中国各地での一体感を感じています。言葉や文化を超えて音楽を通じてみんなと一緒になるっていうのはすごいことで、もう1つのホームみたいに感じます」と話し、「どんな言語の歌詞でも思わず体を揺らしてしまうようなものを常に見つけたいと思ってやっているので、もしかしたら言葉が通じなくても楽しめるものになっているんじゃないのかなって思っています」と中国での盛り上がりの理由を考察した。

 アイドラのバンドカラーは黒の印象が強い。今回もシックな黒の衣装で統一しており、そのことについて聞くとギターのCHOJIが「フェスに出ると『黒い集団』みたいなイメージで、意外と目立つんです」と話し「制服みたいな感じで引き締まります」と全員が笑った。

アンコールを含めて全20曲を披露した
アンコールを含めて全20曲を披露した

アンコールを含めて全20曲を披露

 囲み取材が終わると、すぐにライブがスタートした。約2000人が詰めかけた会場は開演前から熱気に包まれており、開演時刻になり場内が暗転するとダンスナンバーのSEが流れ、まぶしい照明がステージを照らすと会場は一気にダンスフロアに変わった。オーディエンスは一斉に手拍子でメンバーを迎え、2025年の第1弾シングル『jealous』からスタート。「トーキョー!アー・ユー・レディー!」とYUが叫ぶと、演奏が聴こえないくらいの歓声に包まれた。

 そんな温まったフロアを冷まさないようにライブ中はMCは少なめでダンサブルなナンバーやキャッチーなシティポップなどバラエティーに富んだポップナンバーを次々と投下していく。大盛り上がりの『LEMONADE』、CHOJIのギターソロが熱い『MR.CLEVER』といった定番曲だけでなく、中毒性のあるポップナンバー『kiriがないですわ』、80sな雰囲気を感じる『カ ミ ナ リ』といった新曲でも盛り上がり、最後まで会場のボルテージが途切れることはなかった。

 アンコールの大きな手拍子が鳴り、メンバーがステージに登場すると彼らの運命を切り開いたといってもいい『PAINT』を熱唱した。歌い終わると4人が改めてオーディエンスを前に今の心境を語った。

 KENJIは、「11年バンドやっていてよかったなって思いました。もっと大きな舞台に立っていきたいので応援よろしく」と呼びかけ、SHUKIは「10周年で伝えきれなかった感謝を今回、このツアーに向けて過去イチで早い準備に取り掛かり、俺たちも本当に楽しかったツアーでした。やっぱりリアルの場が一番感動するよね。これからも突っ走っていくのでよろしく」と力強く語った。

 CHOJIは「すごくいい演奏ができて超良い夜でした。ようやく花が咲いた兆しの1年でした。本当に来てくれてありがとう」と感謝を述べた。

 そしてYUは「実はツアー中に僕の祖母が94歳で亡くなりました」と告白し、「仕事の仕を志として将来もやり遂げなさいと言われたことを忘れずにフロントマンとしての“志事”を生涯やり遂げたいと思います」と目の前のファンと天国の祖母に誓った。

 アンコールを含めて全20曲を歌い終えたI Don’t Like Mondays.は、ステージを去る前に12月リリース予定の新曲『切ないラブソングはいらない』の配信リリースを発表した。またリリースに合わせて12月12日に東京・Spotify O-nestでリリースパーティー『“切ないラブソングはいらない”夜』を2部構成で開催する。リリース日やチケットの詳細は後日公式HPやSNSで発表される。

次のページへ (2/2) 【写真】I Don’t Like Mondays.『TOXIC TOUR 2025』ファイナル公演のライブショット
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