菊地亜美、“バラエティー女王”だった数年前は「無理していた」 ママになって変化した思い
2児の母でタレントの菊地亜美がプロデュースするママフェス「MAMARIAL fes.2025」が、11月29日(土)と30日(日)の2日間、東京・表参道のワールド北青山ビルで開催される。数年前まではバラエティーで見ない日はないほどに引っ張りだこだった菊地だが、今では“ママタレ”として自然体で活躍の幅を広げている。

親子をターゲットにしたイベント「MAMARIAL fes.2025」をプロデュース
2児の母でタレントの菊地亜美がプロデュースするママフェス「MAMARIAL fes.2025」が、11月29日(土)と30日(日)の2日間、東京・表参道のワールド北青山ビルで開催される。数年前まではバラエティーで見ない日はないほどに引っ張りだこだった菊地だが、今では“ママタレ”として自然体で活躍の幅を広げている。(取材・文=中村彰洋)
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昨年に続いて2回目の開催となる「MAMARIAL fes.2025」は「ママフェス」と「メモリアル」を掛け合わせた造語。「子どもが大きくなった時に、一緒に見返せるような思い出を作ってもらいたい」という菊地の思いが込められている。
「自分が子育てする中で、週末が近づくと毎週のように『今週どこ行く?』という会話を家族でするようになりました。その中で1人のママとして、『こういう場所があればいいのに』と考えたものを企画することで、お出かけ先の候補の1つになればいいなと思っています」
同イベントでは、菊地が実際に愛用している子育て関連商品のサンプリングや企業ブースでのタッチアップ体験など、さまざまなコーナーが設けられている。いずれも菊地自身が、ママとして生活を送る中で「おすすめしたい」と思ったものばかり。自ら企業に直談判しながら、参加を呼びかけていった。
入場料無料という点も譲れないポイントだった。「気軽に来てほしいですし、子どもがグズったら退場できるようにしたかったんです。出入りも自由にして、子どもも大人も一緒に楽しめることを意識しています」。
さらには、EXIT・りんたろー。や鷲見玲奈、横澤夏子らタレントによるトークショーも開催される。「入場料無料とは思えないほど豪華だと思います」と自信をのぞかせる。
「ほぼ全員に直接交渉させてもらいました。事務所さんにお話する前にご本人から『もちろん出るよ!』と言ってもらえたりもしました。今回トークショーに出てくださるタレントさんたちは、とにかくみんないい人です!(笑)」
右も左も分からずに開催へとこぎ着けた昨年。開場時間前からできた行列を目の当たりにし、「涙が出てきました」と手応えを振り返る。
「ママさんだったら誰もが知っているようなイベントにしていきたいです。今後は東京だけでなく、私の地元の北海道や、前回は大阪から来てくださった方もいらっしゃったので、各地で開催できればと思っています。そのためにも、まずは今回の2Daysを成功させることが目標です」

今でも変わらぬバラエティー愛「私の人生がバラエティーです」
数年前まではテレビで見ない日はないほどにバラエティータレントとして引っ張りだこだった菊地。今では“ママタレ”のイメージが強くなってきているが、「『ママタレになろう!』と思ったことはない」と無意識だったと明かす。
2018年に一般男性と結婚、20年8月に長女、25年3月には次女を出産。2児の母として家族の日常をSNS上で発信しているが、これも独身時代と変わらないスタンスの延長線だった。「今までもプライベートを隠すタイプではなかったので、自然な流れで夫や子どもが登場するようになりました」。
一方で、意識に変化を与えたきっかけがコロナ禍だったとも明かす。19年末からYouTubeチャンネルで動画を投稿するようになったが、20年3月に妊娠を発表。コロナ禍での初産が転機となった。
「YouTubeも最初はバラエティー色を意識していたのですが、コロナ禍でそういった企画の撮影ができなくなってしまいました。妊娠中で外出も控えていたので、日常と言ったら妊婦健診ぐらい。せっかくYouTubeを起ち上げたので、すぐに休止するのも違うかなと思い、妊娠中の日常を公開するようになりました。
想像以上に同じ境遇の妊婦さんから共感していただけたり、『普通の日常が見れてうれしいです』といった声をもらうようになりました。今になって振り返ると、あの時期がなかったら“ママタレ”的な発信をするようにはなっていなかったかもしれません」
現在は、子ども中心のワークライフバランス。仕事への意識の向け方にも変化が現れている。
「子どもの送り迎えなどがあるので、曜日や時間に制約ができるようになりました。でも、今のお仕事は好きなので続けていきたいです。ずっと家のことばかりになると『仕事したいな』となるんです。でも仕事だけしていると『何のために仕事してるんだっけ?』って(笑)。そういう意味では、今はすごく良いバランスになっています」
バラエティー出演が続いていた数年前を振り返り、「ちょっと無理はしていたのかもしれません」と本音もこぼす。
「バラエティーは大好きですし、これまでのバラエティーでの発言にうそはありません。でも当時は、毎日息抜きをする余裕もなくて、『ずっとこのスタンスでいいのかな』と不安もありました。今は自分が心からやりたいと思える“子育て”について発信することもできていて、そこに興味を持ってくれる人がいる。これって、すごい幸せなことだなと思います。正直、昔よりも今の方が楽しく過ごすことができています」
バラエティー出演の機会は減っているが、「未練はありません」ときっぱり。今後も自然な流れで仕事と向き合っていく。
「昔の私のイメージからすると『方向性変えたな』と思われがちですが、意外とその道って私が決めた選択肢ではないんです。自分で道を決めるのであれば、絶対にバラエティーを選んでいたと思います(笑)。自然とママとしての側面をピックアップしてくださる機会が増えてきて、今があります。結婚願望もなかったので、私にこんな道があったのかと、驚いているくらいです。人生何が起こるか分からないですよね」
「私の人生がバラエティーです」――。そうやって笑う菊地の顔はとても穏やかだった。
□菊地亜美(きくち・あみ)1990年9月5日、北海道出身。2008年にアイドリング!!!に加入。14年11月にグループ卒業。以降はバラエティー番組を中心にタレント活動。18年2月に一般男性と結婚。20年8月に長女、25年3月に次女を出産。YouTubeチャンネル「あみちゃんねる」では育児のリアルを発信している。24年からは親子のためのイベント「MAMARIAL fes.」を主催。今年は11月(土)と30日(日)の2日間、東京・表参道のワールド北青山ビルで開催される。
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