世界最大のプロレス団体WWEが、1年3か月ぶりに日本にやってきた。昨年と同様、両国国技館を舞台に、『WWE SuperShow Japan』と銘打った興行を10月17日・18日に開催。初日・17日の第1試合には日本のリングでも活躍したAJスタイルズが登場、エル・グランデ・アメリカーノ、アイバーとトリプルスレッドマッチで対戦した。

　AJスタイルズといえば、10月11日にオーストラリア・パースで開催されたWWEのPLE（プレミアムライブイベント）『クラウン・ジュエル』で、今年限りの引退を発表しているジョン・シナと、過去のライバルたちの必殺技を打ち合う壮絶な戦いを行ったばかり。AJも2026年中の引退をほのめかしているため、シナとの「ラストダンス」（AJのコメント）は大きな話題となった。

　そのAJが、エル・グランデ・アメリカーノ、アイバーに続き姿を現すと、両国のWWEユニバースは大歓声で迎えた。ゴングが鳴り、AJがアメリカーノとアイバーを圧倒する展開。しかし、アイバーが持ち前のパワーで盛り返していく。アイバーはハンドスプリングエルボーも披露するなどノリノリ。アメリカーノは日本初登場ということもあり、いい場面を作ろうとするが、アイバーの反撃に遭う。そのアイバーに対し、AJがパンチで対抗、アメリカーノには牛殺しを決める。しかしアメリカーノも、AJに駆け上がり式ネックブリーカーをヒットさせる。

　アメリカーノはアイバーに反則攻撃を仕掛けるが、アイバーが回避。そしてムーンサルトを狙うも、アメリカーノも回避。そのスキを突いたAJがフライング・フォアアームをさく裂させ、最後は元祖スタイルズ・クラッシュを発射！　見事、アメリカーノから3カウントを奪った。試合後のAJはリングサイドを一周し、ファンとハイタッチを交わしてからバックステージへと消えた。