倖田來未、デビュー25周年にキュート&セクシーで魅了 “エロかっこいい”は「1度やめようと思っていた」
今年、メジャーデビュー25周年を迎えた歌手の倖田來未(42)が、25周年アニバサリーツアー『KODA KUMI 25th ANNIVERSARY TOUR 2025 ~De-CODE』の初日を、18日に東京・京王アリーナ TOKYO メインアリーナで開催。全4幕・新旧合計28曲のライブでファン約8000人を魅了した。終演後には倖田が囲み取材に応じ、今の心境を語った。

東京・大阪での25周年記念ツアー、全28曲で開幕
今年、メジャーデビュー25周年を迎えた歌手の倖田來未(42)が、25周年アニバサリーツアー『KODA KUMI 25th ANNIVERSARY TOUR 2025 ~De-CODE』の初日を、18日に東京・京王アリーナ TOKYO メインアリーナで開催。全4幕・新旧合計28曲のライブでファン約8000人を魅了した。終演後には倖田が囲み取材に応じ、今の心境を語った。
本ツアーは東京と大阪(大阪城ホール)で合計4公演を開催し、2000年12月6日にメジャーデビューした倖田の、25年間の進化と原点を描き出すライブとなっている。ツアータイトル『De-CODE』には、「これまでの自分を一度ゼロに戻し、再構築する」という想いと、「未来に進むための分岐点」という意味を込めた。
開演時間になると、サイバーパンク風の映像とダンサーをバックに倖田が登場し、8月13日にリリースしたSUMMER EP『De-CODE』に収録の新曲『CUBE』を披露。『POP DIVA』『TABOO』など、デジタルロックな楽曲パフォーマンスしていく。中盤の『恋のつぼみ』ではキュートな衣装を着た倖田がフライングで登場する演出に客席から歓声が湧き、恋愛ドラマのような世界観の空間を作り出す。さらに『Butterfly』『キューティーハニー』をメドレーで歌い、曲間には「すごいキューティーあたし!」と叫んで茶目っ気を見せた。
また『De-CODE』のリード曲『ChaO!』を白の豪華なドレスで歌って幸福感あふれる時間となり、続いてフロートで客席に登場し『め組のひと』のパフォーマンスで盛り上げた。『Moon Crying』のパフォーマンスでは客席のファン2人をステージ上に招き、一緒に乗ったフライングブランコの上で、万感の思いをこめてこのバラードを歌った。
終盤には倖田もセクシーな衣装に着替え、『real Emotion』など再びダンサブルな曲が続く。『Poppin’ love cocktail』ダンサー・ファンも一緒になってタオルを振り、祝祭感が高まったライブ本編は幕を下ろす。
アンコールのMCでは、「久しぶりにアリーナできまして、皆さん来ていただいてありがとうございます。東京、びっくりするくらい大都会よね」とあいさつ。ブラジルから来たというファンに驚いたりしつつ、「25周年あっという間でございました。ほんまは10年くらい歌わせてもらったらいいなと思ってたんですが、こんなにあたたかい皆さんのおかげで25年を迎えられそうです。ありがとうございます」と感謝を伝えた。
25年間を振り返り、「倖田來未というコードは、毎年毎年更新されていて。18で倖田來未になったから、もう倖田來未でいる時間の方が長いんですよ。25年やってたら『もうええわ』と思う瞬間もあったんですけど、やっぱり私はみんなと共に過ごしていく倖田來未というコードを、毎年ぶち壊して、毎年また新しい気持ちでみんなに、もら、来てもらいたい。これからもみんなのコードを刻んでいってほしいなって、ライブをやるとすごく思います」と、声を震わせながら思いをファンに伝える。
「みんなも『やめようかな』と思うこといっぱいあるかもと思うんですけど、自分が正しいと思うんやったら、その辺のやつに何か言われて諦めるんじゃなくて、どんどん新しいコードを作り出してほしいです。まだ5年もありますけど、30周年に向けて倖田來未は歩んでいきますので、よろしくお願いします」
こう涙ながらに思いを伝え、バラードの『walk』を歌ってライブを締めくくった。
終演後には囲み取材に応じる
終演後は全28曲をパフォーマンスし終わったばかりの倖田が囲み取材に応じ、25周年への気持ちやライブへの思いを語った。
――初日を終えた今の、率直な心境は。
「アリーナツアーは5年ぶりで、前の20周年の時はコロナ禍で、批判もありながらの開催でした。記念のタイミングなのに、なんてついてないんだろうと思った時もあったんですが、今回はたくさんの方たちの前で無事に25周年を迎えられて、ファンの皆さんのおかげで歩いてこられたんだな、と実感できましたね」
――20周年と比べて、今回はリベンジという気持ちもありましたか?
「そうですね。20周年の時は、エンターテインメントで元気にしたいという一心で、無理して開催した部分もありました。地方ではお客さまが少ない時もあったんですが、今回は、心から楽しめましたし、自分自身に『お疲れさま』と、やっと肯定してあげられた気がします」
――デビュー25周年を迎えたことへの感想は。
「四半世紀っていうのもすごいし、自分が42歳ということにもびっくりします(笑)。30周年は47歳になりますけど、『いくつまであのヒールで、足上げて踊っていられるんだろう?』と思いつつ、お客さんのパワーを感じて、想像以上に自分もパワーが出せて楽しかったです」
――このツアーも倖田さんの代名詞でもある「エロかっこいい」衣装やダンス、キュートな楽曲で構成されたライブになりました。
「セクシーなファッションは、子どもが生まれたタイミングで一度はやめようと思ったんです。そもそも25年もやれると思っていなくて(笑)。でもファンに『倖田來未のファン』って格好よく言ってもらえる存在でいられるなら、続けようかなと思って。42歳までセクシーでやってきたのが倖田來未らしさなら、これからもやり続けるんだろうなと思います」
――『キューティーハニー』で見せたようなキュートなパフォーマンスも健在でした。
「私のファンって、女の子も多いんです。かわいいお姫さまのようなものが好きなファンも多いので、セクシーな倖田來未と、ポップでかわいいくうちゃんの二面性も、出来る限り続けたいですね。松田聖子さんなら『これが聖子さん!』となるファッションや音楽があるように、『倖田來未が、くうちゃんがいる』って思ってもらえる夢の国らしさも表現していきたいです」
――特にこだわった演出は。
「ツアーのテーマ『DE―CODE』(解読、再構築)に沿って、ポップとダークと、両極端な美容室を表現しました。衣装の早替えやヘアチェンジはめちゃくちゃ多かったですね。また、『you』のパフォーマンスの前にはデビュー当時に3人しかお客さまがいなかったような頃の映像を使って、そこから満員の客席の映像に切り替わる演出も取り入れました。あの頃の自分を忘れない、という思いがあります」
――では、そういったライブのために心がけていることは。
「それが、普段は全く運動しないんです(笑)。ライブのための練習以外は全く運動しなくて。今回、肩が痛くてリハビリに行ったら、先生に『もっと運動してください』と言われてました(笑)。怪我をしないためにも、トレーニングが大事な年齢になってきましたね」
――そして30周年に向けて、今後挑戦したいことはありますか?
「実は今回、ライブでどうしてもやりたかったんだけど実現できなかった演出が2つありました。でも、時代が変われば次はできるかもしれないと期待しています。動くエンターテインメントというか、誰もやったことがないようなファッション、音楽、演出で、みんなが見たことのない景色を作っていきたいです」
ツアーは19日にも同じ京王アリーナ TOKYO メインアリーナで、12月13日と14日に大阪・大阪城ホールでも開催される。
