『ばけばけ』八雲モデルで“失明”設定、特殊レンズは7回試作 トミー・バストウ「スタッフさんのおかげで」

俳優のトミー・バストウが、2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルにしたヘブンを演じる。このほど取材会に出席し、役作りについて流ちょうな日本語で語った。

ヘブンを演じるトミー・バストウ【写真:(C)NHK】
ヘブンを演じるトミー・バストウ【写真:(C)NHK】

1767人応募のオーディション勝ち抜く

 俳優のトミー・バストウが、2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルにしたヘブンを演じる。このほど取材会に出席し、役作りについて流ちょうな日本語で語った。

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 本作は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫・ヘブンと共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。

 1767人の応募者の中からオーディションでヘブン役をつかんだトミー。取材では、10年間独学で学び、いまも勉強している日本語で答えた。

 ヘブンを演じる上で「正義感が強いところをできるだけ見せたい」と意識しているとして、モデルの八雲について「調べれば調べるほど、彼のことをすごく尊敬します。(演じる)責任感も感じます。やっぱり彼は実在した人で、(小泉八雲の曾孫の)小泉凡さんにも会った瞬間、責任感が深くなっていきました」とプレッシャーも明かした。

 そんなヘブンは松江で英語を教えるために来日することになる。同僚の英語教師・錦織友一(吉沢亮)のサポートを受けながら、松江での日々を送り、ひょんなことからトキと出会い交流が始まる役どころだ。

 ヒロインの松野トキを演じる高石あかりとの共演について「撮影で初めて会った瞬間にすごくやさしく話してくれて、私のたどたどしい日本語を理解しようとしてくれたり、簡単な日本語を使ってくれたりするから、波長が合った気持ちです」と現場での雰囲気の良さをうかがわせた。

 今作でヘブンを演じるにあたって、左目を失明していたモデルの小泉八雲にならい、左目に特殊なコンタクトレンズを着用。NHKによると、トミーと相談した際に役作りの面で左目が見えないことも含めて小泉八雲であり、ヘブンだという結論に至ったとして、特殊メイク的なコンタクトレンズを7回ほど試作したという。

 トミーは試行錯誤を重ねたコンタクトレンズについて「最初は大変でした。コンタクトレンズを入れるのが初めてだったので、毎回30分以上かかりました。レンズも最初は透明ではなく視界が見えにくかったのですが、スタッフさんのおかげで修正されて、今はほとんど透明に見えるので困っていません。ありがたいことに慣れました」と改良に感謝していた。

※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか

次のページへ (2/2) 【写真】左目を失明しているヘブンの姿
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