ロングコートダディ、KOC優勝で描く新たな芸人像 畑仕事を熱望「農業はコントみたいなところがある」

“日本一のコント師”を決める大会『求人ボックス presents キングオブコント2025』の決勝戦が11日に行われ、吉本興業所属のロングコートダディが優勝を飾った。史上最多となるエントリー・3449組の頂点に立ち、18代目キングに輝いた堂前透と兎が会見で、賞レースへの思い、今後の活動についてコメントした。

キングオブコント18代目王者に輝いたロングコートダディの堂前透(左)と兎【写真:ENCOUNT編集部】
キングオブコント18代目王者に輝いたロングコートダディの堂前透(左)と兎【写真:ENCOUNT編集部】

史上最多となるエントリー・3449組の頂点に

“日本一のコント師”を決める大会『求人ボックス presents キングオブコント2025』の決勝戦が11日に行われ、吉本興業所属のロングコートダディが優勝を飾った。史上最多となるエントリー・3449組の頂点に立ち、18代目キングに輝いた堂前透と兎が会見で、賞レースへの思い、今後の活動についてコメントした。

 2009年結成(コンビ歴17年目)、2年連続4回目の決勝進出、昨年の準優勝から悲願の優勝を果たし堂前は、「僕は正直、今年で終わろうと思っていた。優勝せずとも優勝しても。一番いい形で終わってよかったです」と安堵の表情。兎は「それを聞いていたので、優勝しなかったらまた来年も出たいのでけんかすることになると思っていた。勝手にエントリーしてやろうと思っていたので、コンビでギスギスしなくてよかったです」と話した。

 漫才日本一決定戦『M-1グランプリ』では21年と22年に決勝進出、今年初開催となった『ダブルインパクト 漫才&コント二刀流No.1決定戦』では準優勝。さまざまな賞レースでファイナリストとして戦ってきた。

 結成1年目からキングオブコントに挑み続け、賞レースで戦ってきた17年を振り返った堂前は、「芸人というのを置いておいて、人間的に大きく成長できた気がします。こういう形で終われたのはでかい。(自分たちは)35歳と37歳ですけど、普通の大人は本当にくやしいと思うことがなかなか無いと思う。こういう職業で賞レースを作ってもらって、くやしさとかを感じることができました。ここからが新たなスタートだと思っている。ここから自分たちがどう芸人として見せていくか、そのスタートに立てたことがうれしいです」と喜びを語った。

 兎は「堂前と組んでから僕の目標は、ずっとキングオブコントだった。それは果たしたかった」と告白。「堂前が相方なので『もっと早く賞レースを獲れても』、獲れないのが『僕に原因があるのかな……』と思っていたので、そんな自分を否定したくて必ず獲りたいと思っていました」と明かした。

 今後の賞レース参戦については、堂前が「兎だけは継続するかも」とボケつつ、「卒業するんだったら、今までにいなかったような新たな芸人としての形を出せればと思っています。もっと新しいことをしたいと思っていて、1つは畑仕事。やっぱり農業なんじゃないかという結論がある」と新たな芸人像を描き、兎は「それは本当にずっと言っている。農業はコントみたいなところがある。みんなが集まれるような畑を2人でやりたいと思っています」と言及し、「ホンマです」と念を押した。

 今年のファイナリストは、青色1号、うるとらブギーズ、元祖いちごちゃん、しずる、トム・ブラウン、ファイヤーサンダー、ベルナルド、や団、レインボー、ロングコートダディの10組。審査員は、2代目キングの飯塚悟志(東京03)、4代目キングの秋山竜次(ロバート)、5代目キングの小峠英二(バイきんぐ)、7代目キングのじろう(シソンヌ)、10代目キングの山内健司(かまいたち)が務めた。

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