菊川怜、今日飲む酒が「1番おいしい」 15年ぶり出演映画は「初挑戦のようなイメージで」
俳優の菊川怜が11日、都内で行われた映画『種まく旅人~醪(もろみ)のささやき~』公開記念舞台あいさつに金子隼也、清水くるみ、朝井大智、篠原哲雄監督と共に登壇した。

主演作の公開に「感激です」
俳優の菊川怜が11日、都内で行われた映画『種まく旅人~醪(もろみ)のささやき~』公開記念舞台あいさつに金子隼也、清水くるみ、朝井大智、篠原哲雄監督と共に登壇した。
菊川にとって、2010年公開の『大奥』以来、実に15年ぶりとなる映画出演で主演を務めた。菊川は「本当に久しぶりで、しかも主演。いろいろ忘れてしまっていて、撮影できるのかな、セリフも入っていくのかなという思いがあったんです」と胸の内を明かすと「初挑戦のようなイメージで臨みました。そんな映画が公開されて感激です」と笑顔を見せる。
菊川が演じるのは“日本酒オタク”の農林水産省官僚・神崎理恵。好きが原動力で、どんどん行動していくキャラクターだ。菊川は「私は理恵のように、人の心にダイレクトに入るのはできず、躊躇してしまうんです」と演じる役との違いを明かすと「似ているのは、食べることが好きなこと、日本酒が好きなことです」とはにかむ。
お酒にまつわる物語。「お酒がおいしいと思うシチュエーションは?」という問いに、菊川は「今日じゃないですか。1年前に和気あいあいと頑張って撮影して、その映画がお客さんに届いて。それを考えながら飲むお酒はどんな味がするんだろう……と楽しみです」と語っていた。
最後に菊川は「私自身、いままで食に感謝し、日本酒もおいしくいただいてきたつもりでした。でも上辺で感謝していたなと反省しました。今回作品に関わって、どれだけ多くの人の手が掛かって私たち消費者に届いているんだなと感じました。改めて食が人間の生きていくエネルギーであり、喜びであると感じました」と作品を経て得たことを明かしていた。
本作は、「映画を通して第一次産業の素晴らしさや豊かさを伝えていきたい」という思いのもとに製作が始まった『種まく旅人』シリーズの第5弾。兵庫県淡路島を舞台に、淡路島で作られる日本酒と兵庫県を代表的な産地とする酒米・山田錦にフォーカスし、そこに関わる人々を描いた物語。
