水着グラビア志願から3年 STU48内海里音、3か月10kg減でつかんだ「いいことづくし」の日々

瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループSTU48の2期生・内海里音は、10月8日に1st写真集『ハートのGPS』(KADOKAWA)をリリースした。アイドルとなって6年、ずっと掲げてきた写真集の「夢」を実現させた彼女に、撮影の思い出やグラビアへの思いを聞いた。

撮影の思い出を語ったSTU48の2期生・内海里音【写真:増田美咲】
撮影の思い出を語ったSTU48の2期生・内海里音【写真:増田美咲】

アイドルになって6年、念願の写真集に「お待たせ!」

 瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループSTU48の2期生・内海里音は、10月8日に1st写真集『ハートのGPS』(KADOKAWA)をリリースした。アイドルとなって6年、ずっと掲げてきた写真集の「夢」を実現させた彼女に、撮影の思い出やグラビアへの思いを聞いた。(取材・文=小田智史)

――内海さんにとって、待望の1st写真集が発売されました。

「『やっとだよ、みんな! お待たせ!』と言いたいです。私は(2019年に)STU48に加入した時から写真集に憧れを持っていました。初期の頃、ファンの方から目標を聞かれて、選抜メンバーに入りたい、そして自分の写真集を出したいと言っていたので、昔から応援してくださっているファンの方も、『良かったね』と言ってくださいました。本当にやっとだなという思いです」

――内海さんは、2022年にSNSで志願して水着グラビアを実現させた過去があります。

「当時、(水着グラビアは)むちゃくちゃ厳しかったですね(笑)。ずっとやってみたかったんですけど、私、普段は控えめな性格で。でも、口に出して言わないとかなわないと思って、発信力のあるSNSでつぶやいた時に見てくださった方がいて、そこからSTU48初の水着グラビアにつながりました。ファンの方も喜んでくださって、写真集を出したいという夢が、私とファンの方の間でより一層強く固まった出来事でした。『これはもう難しいかもしれない』と思ったこともありましたけど、『写真集の発売が決まりました』とマネジャーさんから連絡が入った時、『ええーーーーー!!』となって、うれしくてもう涙が止まりませんでしたね。その日は朝5時まで起きていていました(笑)」

――鮮烈な水着グラビアデビューの影響力は、やはり大きかった、と。

「当時STU48で初めての水着グラビアだったので、すごく反響がありました。しかも、急に解禁された形だったので(笑)。私の水着グラビア写真がSNSに上がったから、ファンの方も『えっ!?』とびっくりしていましたし、驚いたメンバーからも『里音ちゃん、すごいね』と言われました。(SNSに)フォロワー数もすごく増えましたし、私推しではないファンの方も『グラビア見たよ』とわざわざ報告してくれて、ほめてくれて、そこからお話会に話に来てくださる方もいます」

――内海さんにとって、水着グラビアはやはり自分を表現できる場所の一つでしょうか。

「私は女の子の身体自体がかわいくてすごく好きなんです。女の子がかわいく撮ってもらえる姿を見るのも好きだし、自分自身が撮られるのも好き。グラビアとなると、普段の自分とはまた別な姿が見られる。憧れていたし、水着グラビアを通して、こんなに楽しいんだと新しい発見もありました。だから、写真集(の撮影)はもっと楽しいのかなと思っていました」

3か月で10キロ減量した【写真:増田美咲】
3か月で10キロ減量した【写真:増田美咲】

初の背中出しカットにも挑戦

――ロケ地は、内海さんのリクエストもあって故郷の岡山県になったそうですね。

「ただ岡山県で撮るのではなく、普段自分が通っていた、なじみのある場所で撮りたいと思いました。学生時代、放課後に制服を着てオムライスを食べていた大好きな喫茶店に行って、そのシーンを再現してもらったり、通っていた中学校に行ったり。中学校で着ていたものに似た白を基調としたセーラー服にして、当時の自分を思い出すような不思議な撮影でした」

――数々のグラビアに挑戦してきた内海さんですが、背中出しカットは今回が初なんですね。

「そうなんですよ! 今回、背中のカットも多くて、360度いろんな角度から撮っていただきました。普段、自分の背中を見ることってできないじゃないですか。だから、実際に撮っていただいた写真を見て、『こんなところにホクロあったんだ』とか思いましたし、意外と自分の背中いいなと大好きになりました。これまでのグラビア撮影で自分のことは全部知れたと思ったんですけど、あまり知れてなかったみたいです(笑)」

――今回、写真集に向けて3か月で10キロ減量したそうですね。

「私は食べること、特にお菓子が大好きで(苦笑)。まずお菓子は止めました。らーめん、パン、油もの系も大好きだったんですけど、我慢して、毎日必死にごはんと焼きサバ、お味噌汁、サラダを固定にして、自炊を頑張りました。あと、運動も頑張りました。毎日ジムに通ったり、歩いたり、筋トレマシンを買って家で鍛えたり。料理が趣味なんですけど、無駄なカロリーを取りたくないという思いがあったので、ドレッシングも手作りして、料理の腕も上がりました。もう、本当にいいことづくし! アー写(宣材写真)も過去イチかわくて、アー写を見るたびにかわいいとなるので、これからずっと使用でもいいくらいです(笑)」

3日目にまさかの衣装ハプニング

――タイトル『ハートのGPS』は、かわいさに貪欲な内海さんらしさを感じさせます。

「秋元(康)先生につけていただきました。写真集は自分自身を表現しているし、普段の自分を表現するなら『ハートのGPS』はピッタリですごく気に入っています。フォントにもこだわって、太字ではなく、手書き風なフォントにしました。Sのところに赤いハートがついているのが、じっくり見ないと分からない“キュンポイント”でお気に入りです」

――お気に入りのカットを教えてください。

「全部お気に入りなんですけど、厳選すると、お部屋でめがねをかけてお菓子を食べながら何かを見ているカットです。ホラー映画の鑑賞が大好きで、心霊動画とかを家でよく見ているので、私の趣味を再現してもらいました。よく、部屋を真っ暗にして生まれたままの姿でめがねをかけて、髪の毛を結んでお菓子を食べながら見ています。裏話としては、この時に実際に見ているのは子どもの教育番組(笑)。ホラーとはかけ離れているんですけど、少し怖い顔を演じているという。怖い表情をしないといけないのに私が笑ってしまうので、スタッフさんがお化けのものまねとかしてくれました。実際にはいい仕上がりになっていて、安心しました(笑)」

――撮影で何かハプニングなどはありましたか?

「実はお気に入りがもう1つあって、幼い頃から通っていた温泉に入ったあとのランジェリーショットです。これが個人的にすごく盛れました。表紙候補になっていなかったけど、表紙候補に推薦したくらいお気に入りすぎて! 本来は着る予定じゃなかったんです。3日目に衣装ハプニングが起こってしまって。急遽、スタッフさんが買いに行ってくださいました。これはファッションセンターしまむらさんの下着なんです。全てが盛れて、ナチュラルで、すごくお気に入りです。朝の陽の光とかも目に入ってキラキラしていて、『これ、バズるんじゃない?』『岡山の奇跡』だなって思ったくらいです(笑)」

□内海里音(うつみ・りね)2002年11月5日、岡山県出身。STU48 2期生。天真爛漫で、周囲を明るくするムードメーカーの1人。グループの最新曲『傷つくことが青春だ』を含め、直近シングル2作で16人選抜入りを果たしている。代名詞となっている「ねむねむにゃんこ」など、独特のワードセンスも魅力の1つ。

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