高良健吾、芝居“復帰作”に思い「最初に何をやるのか考えていました」 拉致事件を追う捜査官役

俳優の高良健吾と田中俊介が10日、18日に放送されるNHK『「未解決事件」File.02 北朝鮮 拉致事件』(午後7時30分)の試写会後会見に出席した。

会見に出席した高良健吾【写真:ENCOUNT編集部】
会見に出席した高良健吾【写真:ENCOUNT編集部】

『「未解決事件」File.02 北朝鮮 拉致事件』

 俳優の高良健吾と田中俊介が10日、18日に放送されるNHK『「未解決事件」File.02 北朝鮮 拉致事件』(午後7時30分)の試写会後会見に出席した。

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 いまだ12人の安否も分かっていない北朝鮮の拉致事件に迫る同番組。1970~90年代の失踪事件をもとに、捜査官役に高良、蓮池薫さん役を田中が演じ、蓮池さんの協力のもと、外事警察と北朝鮮工作員の攻防を描く。同日午後10時からはドキュメンタリー番組も放送される。

 捜査官の喜多見守和役を演じた高良。「個人的な話ですが、しばらく芝居してない時期があって、久しぶりに現場に立ったのがこの現場でした。素晴らしいスタッフキャストに囲まれて本当に良かったと思います」と久々の撮影も不安なく現場に入れたと言い、「このドラマパートは、1970年後半から描いていますが、心情の変化、国の情勢の変化、拉致事件というものを交えながら描いているのは伝わりやすいし見応えがあると思います」と作品の出来栄えに自信をのぞかせた。

 蓮池薫さん役の田中も「作品に入って強く思ったのは、モノづくりにおいて蓮池さん御本人も協力していただき、いろんな助言をいただきました、そのお陰で演じられたと思いますし、参加して良かったなと思います」と満足げだった。

 久々の出演が同番組になった理由として高良は「オファーを受けた時は休んでいたので、最初に何をやるのか考えていました。その時にこの作品が来て、台本を読んでこの事件を自分なりに調べ、僕も2002年の頃の映像を覚えていますが、あれから何の進展もない、帰ってきたのは5人だけでした。それに対し、この作品を通して何か伝えたいと思いました。なかったことにしない未解決事件の姿勢に共感し、作品を通してなかったことにさせないその1人になりたい気持ちでした」と番組に共感したという。

 拉致被害者の蓮池に直接会って撮影に臨んだ田中は「新潟に行って2時間たっぷりとお話を聞きました。改めて気合を入れてやろうという覚悟が決まりました」と振り返り、「拉致は希望、絆を一瞬で奪い去ってしまうものとおっしゃっていて、ぐさっと心に突き刺さりました。日本でこんなことが起きてしまって信じられないですし、悔しい気持ちにもなりました。そこから今も、いまだに帰国がかなわず、残された親世代は亡くなっている方もいます。何か1つでも進展してもらえないかなと思っています」と事件の解決を願っていた。また、この日の会見には同番組のキャスター兼メインナレーターを務める和久田麻由子アナウンサーも登場した。

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