デビュー48周年の狩人、名曲『あずさ2号』は「2人じゃないといけない運命の曲」 歌う時はいつも緊張感

デビュー48年の兄弟デュオ・狩人がこのほど、ゲスト出演するNHK-BS/BSP4Kの音楽特番『歌える!青春のベストソング~ザ・ヒットパレード~』(BSは10月18日午後9時、BSP4Kは同11日午後7時30分)の収録に参加した。14回目となる今回も豪華アーティストが集結する中、兄・加藤久仁彦と弟・高道は名曲『あずさ2号』を披露し、収録後に感想を述べた。また、司会を務めるDJ KOO、平野ノラ、同局の廣瀬智美アナウンサーが番組の見どころを紹介した。

狩人(左から加藤久仁彦、高道)【写真:(C)NHK】
狩人(左から加藤久仁彦、高道)【写真:(C)NHK】

NHK-BS/BSP4K『歌える!青春のベストソング~ザ・ヒットパレード~』に出演

 デビュー48年の兄弟デュオ・狩人がこのほど、ゲスト出演するNHK-BS/BSP4Kの音楽特番『歌える!青春のベストソング~ザ・ヒットパレード~』(BSは10月18日午後9時、BSP4Kは同11日午後7時30分)の収録に参加した。14回目となる今回も豪華アーティストが集結する中、兄・加藤久仁彦と弟・高道は名曲『あずさ2号』を披露し、収録後に感想を述べた。また、司会を務めるDJ KOO、平野ノラ、同局の廣瀬智美アナウンサーが番組の見どころを紹介した。(取材・文=福嶋剛)

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――今回は代表曲『あずさ2号』を熱唱されました。これまで幾度となく歌ってきた曲だと思いますが、改めて今回歌ってみた感想を聞かせてください。

久仁彦「そうですね。やっぱりみなさんに知っていただいている曲ですから、いつも丁寧に歌わなくてはいけないという気持ちで臨んでいるのですが、これだけ長く歌い続けてきても、自分たちが満足して歌えることって、なかなかないんですよ」

高道「歌い手のみなさんは、みんなそうじゃないですかね。『今日が一番良かった』って言う方もいるけれど、『次はもっと良くなる』って思いながら歌っていますから。これからもそういう気持ちで歌い続けたいですね」

――ずばり、おふたりにとって『あずさ2号』とは。

久仁彦「ある意味、2人でいなきゃいけないという宿命を背負った曲ですよね」

高道「そう、運命の曲です」

久仁彦「兄弟と言っても性格も声質も全く違う2人なんです。でも、振り返ってみるとむしろそれが良かったのかなって。だからここまで一緒にやってきたのかなって思いますね」

高道「1人で歌う時は気持ち的には楽なんですけど、やっぱりどれだけ長くやってきても2人で歌う時はいつも緊張感があって、背筋がピンとしますね」

久仁彦「2人で歌う時はハーモニーとか曲の起承転結なんかも大事ですから、お互いに気を使わなくてはいけないんです」

――緊張感のある歌とは一転しトークコーナーでは、掛け合いがとても面白くて会場でも笑いが起きていました。

高道「コンサートでもいつもこんな感じなんですよ。48年やらせていただいているので、その場のノリとかアドリブでよく喋っています。若い世代の人たちは、きっと曲名は知っていても僕たち兄弟のことを詳しく知らない人たちも多いのかなって。一見まじめそうな顔をしている兄がボケをかまして、すかさず僕がツッコミを入れると、結構みなさんびっくりして笑ってくださる方も多いんです」

久仁彦「寡黙にしていると怖そうに見られてしまうので、つい『何か言っとかないと』って思うんです(笑)。たまに噛み合わない時もありますけど、そうやって今も楽しく歌えていることが何よりうれしいです」

――2年後にはデビュー50周年が待っています。

高道「そうですね。やっぱりお互いに元気に50周年を迎えたいですね。それまではお互いに好きな活動をしながら過ごしていきたいと思います」

久仁彦「何よりこれからの目標は健康第一です」

(左から)廣瀬智美NHKアナ、平野ノラ、加藤久仁彦、高道、DJ KOO【写真:(C)NHK】
(左から)廣瀬智美NHKアナ、平野ノラ、加藤久仁彦、高道、DJ KOO【写真:(C)NHK】

番組MCのDJ KOO、平野、NHK廣瀬アナを直撃

 さて、ENCOUNTでは番組収録の際に近藤、野口、狩人をインタビューしたが、ここからは番組の顔として進行役を務めるDJ KOO、平野、廣瀬アナが、彼らのほか、14回目を迎えた今回の注目ポイントを明かした。

DJ KOO「今回も出演者全員を注目していただきたいのですが、個人的に大好きな沢田研二さんのカバーを新浜レオンさんと藤井空さんがやってくれたのがうれしかったですね。ジュリーと言えば『TOKIO』『勝手にしやがれ』など大ヒット曲がたくさんありますけど、今回、新浜さんと藤井さんがカバーしたのは『死んでもいい』という名曲で、僕たちファンの心をくすぐるような番組ならではの選曲がまた良いんですよ。この番組は、やっぱり世代に関係なく新しい音楽に出会えるところが他にはない魅力なんです。僕は今年、DJ活動45周年なんですが、数々の青春のベストソングをMCとして紹介できるのはハッピーです。ぜひリアルタイムでチェックしてくださいね」

平野「甲斐バンドもカッコよかったですよね。甲斐よしひろさんがスタジオに入ってきた瞬間、ロックスターのオーラがすごくて、(公開収録会場で)ファンのみなさんも総立ちでノリノリでした。私はジュディ・オングさんがゴージャスな衣装で歌う『魅せられて』を間近で見られて、うっとりしました。歌詞の『女は海~♪』のところで確実にエーゲ海が見えました(笑)。この番組の良いところは、アーティスト同士のコラボから生まれるケミストリー(化学反応)なんです。『番組の目玉を見逃さないでー!』って言いたいです」

廣瀬アナ「今回も大好きな曲ばかりで、思わず口ずさんでしまいそうになりました(笑)。島津亜矢さんとTaiyoさんのデュエットもすてきでしたし、キマグレンのおふたりも、NHKのスタジオを夏の砂浜に一変するようなステージを披露していただき、お客さんも盛り上がっていましたね。その中でも小椋佳さんの歌が響きました。今回はハラミちゃんバンドでシシドカフカさん(ドラム)、廣津留すみれさん(バイオリン)の編成でした。小椋さんがトークコーナーでシシドさんのドラムを絶賛しながら『新たな発見をした』って仰っていて、その言葉を聞いて『音楽ってすてきだな』って思いました。この番組は、始まりから終わりまで、まるでジェットコースターに乗っているように、感動と驚きとスリルを次々に体験できる90分です。最後まで見逃さず、よかったらテレビの前で一緒に歌ってください。私も番組を見ながら歌います(笑)」

□狩人(かりゅうど) 兄・加藤久仁彦、弟・高道による兄弟デュオ。もとは互いにソロ歌手を目指して音楽学校に通ったが、デュオなら授業料節約につながるとされ、それが結成のきっかけに。1977年に『あずさ2号』でデビュー。大ヒットとなり、その年の『第19回日本レコード大賞』で新人賞を受賞した。その後も『コスモス街道』『若き旅人』などのヒット曲を出した。『NHK紅白歌合戦』には77年、78年と2年連続で出場を果たすなど、昭和を代表する兄弟デュオとなった。2007年に一度解散したが、12年に再結成し、現在に至る。

 NHK-BS/BSP4K『歌える!青春のベストソング~ザ・ヒットパレード~#14』は、10月18日午後9時、BSP4Kは11日午後7時30分から放送。出演は小椋佳、甲斐バンド、狩人、キマグレン、coba、近藤真彦、SARD UNDERGROUND、シシド・カフカ、島津亜矢、ジュディ・オング、Taiyo、新浜レオン、野口五郎、文音、ハラミちゃん、廣津留すみれ、藤井空、司会は、DJ KOO、平野ノラ、廣瀬智美アナウンサー。

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