「ザ・タイガース」森本太郎が岸部四郎さんを追悼「四郎は最後までステージに立って歌いたかった」
グループサウンズ「ザ・タイガース」の森本太郎が15日、「岸部四郎」と題してブログを更新。亡くなった盟友・岸部四郎さんを追悼した。
急性心不全で死去
グループサウンズ「ザ・タイガース」の森本太郎が15日、「岸部四郎」と題してブログを更新。71歳で亡くなった盟友・岸部四郎さんを追悼した。
岸部さんは8月28日午前4時33分、拡張型心筋症による急性心不全のため死去していたことが同日、発表となった。
森本は岸部さんとの出会いについて「四郎と初めて出会ったのは彼が中学2年生ぐらいの時だった。FENだったのだろうか、アメリカのラジオ番組を一生懸命チューニングを合わせながら聴いていた姿が印象に残っている」とコメント。
岸部さんの才能について 「四郎が話すと何でも面白くて感心した。そして何よりも驚いたのは歌声だ。透き通るような歌声にタイガースのメンバー全員が驚いたと思う。『ラレーニア』『YESTERDAY』『若葉のころ』彼の歌声は心に染みた」と回想した。
そして「具合が悪くなってからは3回同じステージに立った。沢田研二ライブに僕たちタイガースのメンバーがゲストで出演した時、ザ ・タイガース再結成の時、そして四郎の最後のステージになったのは森本タローとスーパースター再結成15周年記念のライブ(2014年)に来てくれた時だ。サリー(兄・岸部一徳)と息子の大輔君、四郎の3人が共演した最初で最後のライブになった。車椅子で駆けつけてくれて、彼なりに精一杯『ラレーニア』を歌ってくれた」と思い出を告白。
「3回とも四郎が自分からステージで歌いたいと言って実現した。ギターを持って病室を訪ね、一緒にリハーサルをしたことも思い出す。具合が悪くなってもやっぱり四郎は最後までステージに立って歌いたかったんだな。こんなに早くタイガースのメンバーとの別れが来るとは思ってもいなかった。四郎君、心からご冥福をお祈りします。森本 太郎」と岸部さんに思いをはせ、早すぎる死を悼んだ。