乃木坂46岩本蓮加、卒業控える同期・久保史緒里は「才能がすごい子」 加入当時を回顧…愛のメッセージも「幸せになってほしい」

アイドルグループ・乃木坂46の岩本蓮加(いわもと・れんか)と冨里奈央(とみさと・なお)が、4日にスタートしたテレビ大阪連続ドラマ『ふたりエスケープ』(土曜深夜0時55分)でダブル主演を務めている。2人は同作の撮影と宣伝に携わりながら、「真夏の全国ツアー2025」を完走。ENCOUNTは2人に同ツアーを振り返ってもらいつつ、11月に卒業を控える3期生の久保史緒里への思いを聞いた。

インタビューに応じた乃木坂46の岩本蓮加【写真:藤岡雅樹】
インタビューに応じた乃木坂46の岩本蓮加【写真:藤岡雅樹】

ドラマ『ふたりエスケープ』で岩本は「先輩」役、冨里は「後輩」役を演じる

 アイドルグループ・乃木坂46の岩本蓮加(いわもと・れんか)と冨里奈央(とみさと・なお)が、4日にスタートしたテレビ大阪連続ドラマ『ふたりエスケープ』(土曜深夜0時55分)でダブル主演を務めている。2人は同作の撮影と宣伝に携わりながら、「真夏の全国ツアー2025」を完走。ENCOUNTは2人に同ツアーを振り返ってもらいつつ、11月に卒業を控える3期生の久保史緒里への思いを聞いた。(取材・文=星川莉那)

『ふたりエスケープ』で、岩本は「先輩」役、冨里は「後輩」役だが、乃木坂46でも3期生と5期生で「先輩、後輩」の関係だ。ともに夏の風物詩となっているグループの「真夏の全国ツアー」に参加。今年は7月5日からスタートし、北海道、宮城、東京、静岡、大阪、香川、福岡の全国7都市16公演で約26万人を動員した。岩本は少し寂しそうな表情でこう振り返った。

「始まる前は、『2か月間たくさんの会場を回るのでみんなで頑張っていこう!』という気持ちでした。でも、いざ終わってしまうと『あっという間だった』と感じています」

 東京公演の明治神宮野球場での開催は今年で10回目を迎えた。記念すべき“メモリアル公演”については、「みんな気合い入っていた」という。そして、“一番上の期”のメンバーとして表情を引き締めた。

「やはり、歴史をつないでいくのは自分たち次第なので乃木坂46として10回もこの場に立てたことは光栄でしたし、『11回目につないでいかないといけない』大事なライブでした」

 その上でグループの指針である“感謝”の言葉を述べ、将来を担う後輩たちの活躍ぶりに目を細めた。

「支えてくださったいろんなスタッフさんに、たくさん感謝しながら『みんなそれぞれ頑張っていたな』と近くで感じました。いい期間になったなと感じています。6期生は初めての全国ツアーでこういう経験ができたのは、きっと未来にいい影響を与えるなと思います」

 冨里は「『自分がアイドルだな』と感じるのが、ライブをやっているとき」だという。加入して3年たった今もなお、アイドル界における同グループの大きさに驚いていた。

「毎回、いろいろなところを回らせていただいて、そのたびにMCで『また来年ここに戻ってくるね』『戻ってこれるように頑張るね』と言えることがすごいなと思います」

 今年2月には6期生が加入し、5期生は初めて“先輩”の立場になった。そして、今回のツアーを回って責任感が芽生えた。

「神宮に10回も立てるのは『すごいこと』だと感じたので、私たちもどんどん乃木坂46の中心となれるように頑張っていかないといけないです」

 ひと段落したのも束の間、岩本と同期でグループの中心核である久保が、11月に卒業することが発表された。

 9年間ともに活動してきた岩本は「加入した時の史緒里は、触れたら壊れてしまいそうなぐらい繊細な子でした。思い出を振り返っても泣いている史緒里がすごく浮かびます」と言い、こう続けた。

「グループが好きだからゆえに、辛いことが多かったのではないかと。史緒里の気持ちは全部理解してあげられなかったけれど、史緒里にしか分からない苦しみもたくさんあったと思います」

インタビューに応じた乃木坂46の冨里奈央【写真:藤岡雅樹】
インタビューに応じた乃木坂46の冨里奈央【写真:藤岡雅樹】

冨里「久保さんの背中を見て、『私も頑張らないと』と思いました」

 久保は乃木坂46を軸にしながら、活動の幅を広げてきた。NHK大河ドラマ『どうする家康』、NHK連続テレビ小説『あんぱん』に出演し、『Seventeen』の専属モデルも務めた。そんな久保の思いを岩本はこう推察した。

「いつからかどんどん変わっていって、それでも、『もっと自信持って』と思うぐらい自信がなさそうにしていますが、ちゃんと自分にできること、得意分野も分かっていて、それを伸ばす才能がすごい子です。それでグループの活動を楽しめる心の余裕を史緒里なりに工夫して、努力して今は楽しんでできているのかなと思います」

 そして、一番近くで見てきた同期として、愛のあるメッセージを送った。

「いろんな後輩に慕われているのを見ると、乃木坂が好きだからこそ、愛の大きさが後輩にとっていい影響になっているのを感じます。同期として誇らしいし、幸せになってほしいです」

 グループの礎を築き上げた1期生の背中を見てきた久保は、先陣を切って冨里ら後輩たちに継承。その情熱が今の乃木坂46につながっている。冨里が実感を込めて言った。

「加入してからリハーサルなどで久保さんが、『乃木坂のためにあいさつをしっかりしよう』と礼儀の部分で声をかけてくださることが多かったです。自分が先輩という立場になった時に『後輩に言いたいな』と思っても、『自分が嫌われてしまうかもしれない』と思ってなかなか言えなかったりします。でも、久保さんは『グループを良くしたい』という思いで、自分が前に出てくださってありがたかったです」

 グループ愛の強い久保からは、パフォーマンス面でも刺激を受けたという。

「久保さんの背中を見て、『私もダンスもっと頑張らないと』と思いましたし、活動に対する姿勢を学びました」

『ふたりエスケープ』でダブル主演を務める乃木坂46の岩本蓮加(左)と冨里奈央【写真:藤岡雅樹】
『ふたりエスケープ』でダブル主演を務める乃木坂46の岩本蓮加(左)と冨里奈央【写真:藤岡雅樹】

11月26日、27日に久保の卒業コンサートを開催

 久保とともに活動する時間は残りわずか。11月26日、27日の横浜アリーナで開催される卒業コンサートが最後になる。

「まだ心の整理ができていませんが、『寂しいな』という気持ちと同時に『最後まで悔いなく思い出を作れたらいいな』と思っています」

 あと2か月。冨里はその背中を見つつ、久保との思い出を心に刻むつもりだ。

<『ふたりエスケープ』第1話あらすじ>
「プロの無職」である先輩(岩本)と限界漫画家の後輩(冨里)はふたり暮らし。ある日、全く仕事が進まずに思い悩んでいた後輩は担当編集からの催促の電話に嫌気がさし、先輩に「現実逃避に付き合ってほしい」と頼む。ゲームに夢中の先輩は断るが、後輩の挑発で「プロの現実逃避、見せてあげる」と言い出し、とんでもない方法で後輩からスマートフォンを引き離す。担当編集の鬼電話から解放され、自由を得た後輩。今度は時間の余裕ができたせいで、原稿締め切りのギリギリまでどう時間をつぶそうか考え始める。その様子を見かねた先輩は「時間つぶすことに真剣になれよ」と言って、後輩を深夜のドライブに連れ出す。「深夜の空腹、これはラーメン屋に違いない」と後輩が先輩の思惑を予想していると、思わぬ目的地に到着し……。

□岩本蓮加(いわもと・れんか) 2004年2月2日、東京都生まれ。16年9月4日、乃木坂46の3期生オーディションに合格。18年4月25日発売の20枚目シングル『シンクロニシティ』に収録された3期生楽曲『トキトキメキメキ』で初センターを務めた。同年8月8日発売の21枚目シングル『ジコチューで行こう!』で初の選抜メンバー入り。22年4月1日公開の『世の中にたえて桜のなかりせば』で映画初出演、初主演。24年7月期の関西テレビ『そんな家族なら捨てちゃえば?』で連続ドラマ初主演。同年11月19日に初写真集『いたずらな風』(竹書房)を発売した。159センチ。血液型B。

□冨里奈央(とみさと・なお) 2006年9月18日、千葉県生まれ。22年、乃木坂46の5期生オーディションに合格。23年8月23日発売の33枚目シングル『おひとりさま天国』に収録された5期生楽曲『考えないようにする』で、初センターを務めた。同年12月6日発売の34枚目シングル『Monopoly』で初の選抜メンバー入り。24年4月に上演された「乃木坂46“5期生”版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2024」でセーラー戦士のセーラージュピター/木野まこと役を演じた。164センチ。血液型O。

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