乃木坂46岩本蓮加、女優の醍醐味を明かす「普段なれない自分になれる」 挑戦したい役柄は「もっとコメディーをやってみたい」
アイドルグループ・乃木坂46の岩本蓮加(いわもと・れんか)と冨里奈央(とみさと・なお)がダブル主演を務めるテレビ大阪連続ドラマ『ふたりエスケープ』(土曜深夜0時55分)が、4日にスタートする。同作は、漫画家・田口囁一氏による同名漫画『ふたりエスケープ』(一迅社刊)をドラマ化した現実逃避コメディー。「かわいい」が取り柄の無職の「先輩」役を3期生の岩本が、締め切りに追われる漫画家の「後輩」役を5期生の冨里が演じており、ENCOUNTは2人に「演技」に関する考えや、挑戦したい役柄などを聞いた。

ドラマ『ふたりエスケープ』で冨里奈央とダブル主演を務める
アイドルグループ・乃木坂46の岩本蓮加(いわもと・れんか)と冨里奈央(とみさと・なお)がダブル主演を務めるテレビ大阪連続ドラマ『ふたりエスケープ』(土曜深夜0時55分)が、4日にスタートする。同作は、漫画家・田口囁一氏による同名漫画『ふたりエスケープ』(一迅社刊)をドラマ化した現実逃避コメディー。「かわいい」が取り柄の無職の「先輩」役を3期生の岩本が、締め切りに追われる漫画家の「後輩」役を5期生の冨里が演じており、ENCOUNTは2人に「演技」に関する考えや、挑戦したい役柄などを聞いた。(取材・文=星川莉那)
乃木坂46は、アイドル活動と並行してドラマや映画などに出演しているメンバーが多い。岩本も多くの作品に携わってきた。2022年公開の映画『世の中にたえて桜のなかりせば』で映画初出演にして初主演。さらに24年7月に放送した関西テレビ系ドラマ『そんな家族なら捨てちゃえば?』でダブル主演として連続ドラマ初主演も務めた。
そんな岩本は「演技」の仕事を「普段、なれない自分になれるという感覚なのですごく面白いです」と表現し、その醍醐味を語った。
「見てくださる方がたくさんいて、解釈も変わってくるので、そこが作品として面白いところだと思います。『どういう人にどういう風に刺さるか』というのが実際に完成して放送されないと分からない。そこにすごく面白みを感じます」

岩本「自分から後輩をご飯に誘えるタイプではない」
3期生として加入した当初は、グループ最年少だった。その経緯も踏まえ、「なかなか自分から後輩をご飯に誘えるタイプではないです。『私が引っ張らなければ……』というプレッシャーもありました」。だが、思い詰めた“後輩”に寄り添う“先輩”役を通じて、「(冨里の)今まで知らなかった一面を知ることができました」と振り返り、今では「より距離が縮まって、グループの活動に戻った時にいい影響になるのかなと思います」と前向きでいる。
冨里は、同作が地上波ドラマ初出演で初主演。演技の経験が少ないから不安が募っていたという。
「最初、ドラマのお話を聞いた時はこれまで演技をあまりしたことがなかったので、すごく不安でしたし、いきなり主演を務めさせていただくことになったので、『私にできるのかな』と思いました」
それでも、撮影期間を振り返って言った。
「後輩(冨里)がちょっとしたボケをしたときに、先輩(岩本)がすかさずツッコミを入れる。そこがほのぼのしていて演じるのが楽しかったです」
今回の役については、ともに「自分と似ていました」とうなずいた。その上で、今後やりたい役柄を語った。
岩本「次は今回よりもっとコメディーをやってみたいです。アドリブがすごく面白くて、『どこまでいったらNGでるのかな~』と思ってやるのが楽しいです。今回はだいぶギリギリを攻めていたので(笑)。なので、コメディーだとこの幅がもっと広がりそうだなと思いました」
冨里「次は自分のイメージとは全く違うダークな役を演じてみたいです。自分と真逆になれるから男装が好きですし、『自分ではない誰か』を演じられることに、とても楽しさを感じます。自分と似た役もやりたいですが、変わった役もいっぱい挑戦してみたいです」

冨里「桐谷美玲さんの演技がとても好き」
冨里は好きな作品に、2015年公開の映画『ヒロイン失格』を挙げ、「桐谷美玲さんの演技がとても好きで」と目を輝かせた。
「これもコメディーな作品なので、こういう青春映画にも出たい気持ちもあります。坊主になるシーンもあって、面白いなと思います」
アイドル歴は岩本が約6年先輩だが、実年齢は3歳差。同作は、ほぼ同年代の2人が作り出す「ほのぼの」したドラマで、現実離れの「癒やし」空間へと導かれる視聴者も出てきそうだ。
<『ふたりエスケープ』第1話あらすじ>
「プロの無職」である先輩(岩本)と限界漫画家の後輩(冨里)はふたり暮らし。ある日、全く仕事が進まずに思い悩んでいた後輩は担当編集からの催促の電話に嫌気がさし、先輩に「現実逃避に付き合ってほしい」と頼む。ゲームに夢中の先輩は断るが、後輩の挑発で「プロの現実逃避、見せてあげる」と言い出し、とんでもない方法で後輩からスマートフォンを引き離す。担当編集の鬼電話から解放され、自由を得た後輩。今度は時間の余裕ができたせいで、原稿締め切りのギリギリまでどう時間をつぶそうか考え始める。その様子を見かねた先輩は「時間つぶすことに真剣になれよ」と言って、後輩を深夜のドライブに連れ出す。「深夜の空腹、これはラーメン屋に違いない」と後輩が先輩の思惑を予想していると、思わぬ目的地に到着し……。
□岩本蓮加(いわもと・れんか) 2004年2月2日、東京都生まれ。16年9月4日、乃木坂46の3期生オーディションに合格。18年4月25日発売の20枚目シングル『シンクロニシティ』に収録された3期生楽曲『トキトキメキメキ』で初センターを務めた。同年8月8日発売の21枚目シングル『ジコチューで行こう!』で初の選抜メンバー入り。22年4月1日公開の『世の中にたえて桜のなかりせば』で映画初出演、初主演。24年7月期の関西テレビ『そんな家族なら捨てちゃえば?』で連続ドラマ初主演。同年11月19日に初写真集『いたずらな風』(竹書房)を発売した。159センチ。血液型B。
□冨里奈央(とみさと・なお) 2006年9月18日、千葉県生まれ。22年、乃木坂46の5期生オーディションに合格。23年8月23日発売の33枚目シングル『おひとりさま天国』に収録された5期生楽曲『考えないようにする』で、初センターを務めた。同年12月6日発売の34枚目シングル『Monopoly』で初の選抜メンバー入り。24年4月に上演された「乃木坂46“5期生”版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2024」でセーラー戦士のセーラージュピター/木野まこと役を演じた。164センチ。血液型O。
