俳優の渡部篤郎が2日、都内で行われた映画『爆弾』（10月31日公開）のジャパンプレミア試写会に出席した。突然涙ぐむ場面を見せた。

　渡部はこの日、ステージ上で作品について語っている際、「個人的には……」と言ったところで急に言葉に詰まって静止。たまらず隣にいた佐藤二朗が「なんですの？　なんですの!?」と声をかけると、渡部は佐藤を見ながら「付き合いが……長いんですよ」と言いながら涙。佐藤が「やめてくださいよ～！」と慌てつつ、「割とね、渡部さんが、今までもスターだし、今もスターなんだけど、渡部さんが主役の作品で、僕が脇を支えることがとても多くて」と2人の関係を説明。

　今作では、渡部は警視庁捜査一課・強行犯捜査係の清宮を、佐藤は中心人物の1人である謎の中年男・スズキタゴサクを演じた。佐藤は「うれしそうに電話してきた。『お前を、逆に支える側に立ててうれしい』と言ってくださった。それを思い出して……いきなり泣くんだもん！」とビックリ。

　その間も渡部は白いハンカチを取り出し、涙を拭って「ちょっと感慨深いものがありましたね」としんみり答えた。

　他方、染谷将太は、主演の山田裕貴との撮影を振り返って「山田君が、スタンバイ中で待ってるときに、座ってて、ぼそっと『俺、もっとクールになりたいんだよな……』と急に言い出した。その言い方がめちゃくちゃクールだった。すげ～クールに『クールになりたい』と言うな～と思った」と証言。

　すると山田が「クールな人は『クールになりたい』と言わない！」とキッパリ。続けて「ミステリアスになりたいんですよね～」とぼやくように言うと、佐藤が「今のままでいいんじゃないの？」と述べた。

　同イベントには伊藤沙莉、坂東龍汰、寛一郎、永井聡監督も出席した。

　同作は、「このミステリーがすごい! 2023年版」で1位を獲得した、呉勝浩氏の同名推理小説が原作。爆弾の存在を予告する謎の中年男の謎めいたクイズ、東京中を駆け巡る爆弾探しが同時進行するミステリーエンターテインメントが展開される。山田は警視庁捜査一課・強行犯捜査係の刑事にして主人公の類家を、染谷は野方署の刑事・等々力を演じた。