大山のぶ代さんを偲ぶ会発起人の毒蝮三太夫、毒舌を交えて故人を追悼 「俺が毒蝮ならむこうはハブ」

アニメ『ドラえもん』のドラえもん役で知られ、2024年9月29日に老衰のため、90歳で亡くなった声優・大山のぶ代さんを偲ぶ会が29日、都内で開かれた。セレモニーには、野村道子、水田わさび、十朱幸代、山田邦子ら友人や関係者、約250人が参列。囲み取材に応じた偲ぶ会の発起人・毒蝮三太夫は、毒舌を交えて故人を追悼した。

大山のぶ代さんを偲ぶ会に参列した毒蝮三太夫【写真:ENCOUNT編集部】
大山のぶ代さんを偲ぶ会に参列した毒蝮三太夫【写真:ENCOUNT編集部】

「ずっとだまされていた」エピソード披露

 アニメ『ドラえもん』のドラえもん役で知られ、2024年9月29日に老衰のため、90歳で亡くなった声優・大山のぶ代さんを偲ぶ会が29日、都内で開かれた。セレモニーには、野村道子、水田わさび、十朱幸代、山田邦子ら友人や関係者、約250人が参列。囲み取材に応じた偲ぶ会の発起人・毒蝮三太夫は、毒舌を交えて故人を追悼した。

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 セレモニーで毒蝮は、「この偲ぶ会をできることは喜ばしいことでございます」とあいさつし、「(大山さんの夫の)砂川啓介の葬儀の時にも弔辞を頼まれたのですが、夫婦を送らなければならないという立場は寂しいし辛い立場です」と思いを吐露。「ずっと大山のぶ代にだまされていた」と切り出すと、「まだ10代の頃だと思いますけど、『私、昭和11年生まれで同い年』、それを30年、40年言い続けて、あの世に旅立った。聞いてみると、昭和8年の生まれ。新聞に出た時に、『俺より3つ上じゃねぇか!』と思った。本当にだまされちゃったよ」と大山さんのおちゃめなエピソードを披露した。

 囲み取材では、大山さんの存在について、「絶大に俺に影響を与えたお姉さん。俺が毒蝮なら向こうはハブ、そういう感じがする」と言及。たくさんの思い出を振り返り、「『ドラえもん』が人気がでちゃって、店で『これいくら?』なんてドラえもんの声だったから、すぐ分かっちゃうんだよね。俺と啓介と3人で歩いていたら、大山のぶ代に人がたかる。写真は撮る、握手はするわで大変だと思ったね」と懐かしんだ。

 大山さんと砂川さんの結婚式の司会を務めた毒蝮。2人のなれ初めが『西遊記』での共演と説明し、「砂川が孫悟空の役で、大山が猪八戒……、猪八戒じゃない三蔵法師だ。間違えちゃった」とにやり。「三蔵法師の時の写真を見たら、大山のぶ代がかわいいかわいい、これがこんなになっちゃうのかと思うくらい変わるもんだね。だから女性というのは油断しちゃダメだね」と毒舌が飛び出し、「これじゃ供養にならないな」と笑った。

 大山さんは、1957年に『名犬ラッシー』の吹き替えで声優デビュー。79年からは『ドラえもん』の声を2005年まで26年間務めた。08年、心筋梗塞と脳梗塞を併発して緊急入院。15年には、認知症であることが公表されていた。

 祭壇には、映画『ドラえもん』のインタビューの際に撮影された写真が飾られ、祭壇は大山さんが好んだ紫色のカーネーション、トルコキキョウ、白の胡蝶蘭、スプレーカーネーション、スプレーマム、バラ、8000本の花で彩られた。会場には、生前の写真や『ドラえもん』の台本など、思い出の品が展示された。

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