西武・長谷川信哉、愛車マセラティは「縁起がいい」 育成出身23歳…飛躍の1年「モチベーションを上げてもらって」
好調の背景に“走る相棒”の存在――。プロ野球・埼玉西武ライオンズの長谷川信哉外野手が今季、自身初の開幕1軍入りを果たした。その後、131試合に出場し、安打、本塁打、打点とキャリアハイの数字を残している。今回、野球生活を支える愛車マセラティ・レヴァンテ(ディーゼル)のお気に入りポイントや思い出についてインタビューした。

試合数、本塁打、打点とキャリアハイの数字
好調の背景に“走る相棒”の存在――。プロ野球・埼玉西武ライオンズの長谷川信哉外野手が今季、自身初の開幕1軍入りを果たした。その後、131試合に出場し、安打、本塁打、打点とキャリアハイの数字を残している。今回、野球生活を支える愛車マセラティ・レヴァンテ(ディーゼル)のお気に入りポイントや思い出についてインタビューした。(取材・文=猪俣創平)
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暑さが残る埼玉県所沢市にある本拠地・ベルーナドームの駐車場。早出練習を控えた正午、“ハセシン”がディーゼル音を轟かせて青空に映える真っ白な愛車で駆けつけた。
昨年6月頃に納車したという現在の愛車は、イタリアのマセラティ・レヴァンテ(ディーゼル)。購入のきっかけについて聞くと、「前の車がセダンで、体が硬い僕にとって乗り降りが難しいなと思って探していたところ、今の車に出合いました」と振り返った。
これまでSUVのホンダ・ヴェゼル、スポーツセダンタイプのレクサスISと乗り継いできた。「ISの加速も好きで良かったんですけど、またSUVに乗りたくなりました。荷物がどうしても多くなるので、大きい方が便利ですし」と利便性も決め手になった。
そんなレヴァンテは、ディーゼル車とあって高い燃費が特徴の一つで、「乗り降りが楽ですし、性能的にもいいですね」とほほ笑む。もっとも、一番のお気に入りポイントはデザインだ。
「マセラティのエンブレムマークを本当に気に入っていて、やっぱり車は外見から入るじゃないですか。顔がいいですし、車体のサイズ感も大きいんですけど、SUVの中では小さい方なんですよね。だから、運転しやすくもあるし、荷物とかも載せられるちょうどいいサイズです」
“相棒”との出会いを喜び、快調な走りを堪能する中、本業も波に乗っている。2020年のドラフト育成2位で敦賀気比高から西武に入団。22年7月2日に支配下選手の座をつかみ取ると、プロ5年目の今年、初の開幕1軍入りを果たした。パンチ力のある打撃と俊足を生かした走塁、強肩とスピードのある外野守備を武器に、ここまでキャリア最多の試合に出場するなど、飛躍の1年にしている。
「活躍すればいい車に乗れますし、そういう意味ではモチベーションを上げてもらっています。乗ってみればどの車も一緒かもしれませんが、僕だったら『マセラティに乗っている』ことが他の人と違う感じで、野球も頑張ろうってなります。もっともっと活躍したいと思っています」と愛車の存在が野球への原動力の一つになっている。

将来はファミリーカーが夢「結婚もして、子どももできたら」
そして、レヴァンテにはこんなエピソードも。「昨年の交流戦の時に届いたんですけど、納車日に初めて猛打賞を記録しました。だから縁起がいいんです」と思い入れもひとしおだ。
また、取材した日は、7月に不慮の事故により突然、虹の橋を渡った愛犬・えるもがデザインされたTシャツ姿だった。チワワとトイプードルのミックスで、くりっとした目がかわいらしい。えるもとの思い出も愛車には詰まっている。「レヴァンテにも乗せていましたね。もっといろんなところに連れていきたかったですけど……でも、ここにいるので」と力強く胸を叩いた。
短い言葉ながら目を見て真っすぐ答える姿に、真面目な人柄がにじむ。最後に、憧れの車について聞くと、「いつかはファミリーカーに乗りたいと思っています。将来的には結婚もして、子どももできたら今の車じゃ物足りなくなってしまうと思うので、ファミリーカーでカスタムを付けたい夢があります」と展望を語った。
インタビューが終わると、志願の早出練習へと向かった23歳。残る今シーズンも愛車とともに全力で駆け抜けていく。
